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人物裏話——亮二と影郎篇。
影郎がナナシのライブをはじめて観たのは十八才の時だった。好んで聴くのはフォークやポップ・ソングだったが、ライブハウスへはよく行っていたので、ナナシの曲も抵抗なく聴けた。
が、音楽が気に入った訳ではなく、亮二の言動に興味を持った。で、ステージが終わり、暫くして彼が後ろのカウンターの奥から出てきた際に声を掛けたのである。
「ライブ、良かったですよ」
「あ、ほんと。ありがとう」
「煩瑣いけど、矢鱈
影郎がナナシのライブをはじめて観たのは十八才の時だった。好んで聴くのはフォークやポップ・ソングだったが、ライブハウスへはよく行っていたので、ナナシの曲も抵抗なく聴けた。
が、音楽が気に入った訳ではなく、亮二の言動に興味を持った。で、ステージが終わり、暫くして彼が後ろのカウンターの奥から出てきた際に声を掛けたのである。
「ライブ、良かったですよ」
「あ、ほんと。ありがとう」
「煩瑣いけど、矢鱈