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【色々と発見】過去最大のアートフェアに行ってきた件

2023年9月17日の気づき

導入

『[1]第3回 OSAKA ART FES HANSHIN』に参戦してきた。

このイベントは、過去最大規模のアートフェアということで、とにかく多種多様な美術作品を観ることができた。さらに、アーティストさんも何人か帯同されていたし、作品に詳しいギャラリーのスタッフさんもいたおかげで、たくさんの情報や学びをその方々から得られた。その中でも、特に今回の展示に携わっている人々の、作品に対する想いや熱意が並々ならない様子や、一つひとつの作品を大切にする姿勢に強い印象を受けた。これは、アーティストさんやスタッフさんと対話させていただいた中で感じたことである。その対話を通して、[2]「U-ku(ゆーく)」さんという新しい推しアーティストもできた。
さらにそのスタッフさんも多種多様で、作品一つひとつにとても詳しくて細かいところまで教えてくれる人もいれば、その人が携わっているギャラリーやイベントについてとにかく布教してくれる人もいた。そういう対話がとても楽しかったのは、関西、大阪の魅力とも言えるのかなと感じた。


動機(ライブペイントについて)

今回、このイベントに参加した一番の目的は、[3]根ノ木あさみさんのライブペイントを観に行くことだった。
実は今までなんやかんやあって、ライブペイントを観ることができなかったので、今回は絶好のチャンスだと思い、実際に観ることができたのは本当に嬉しかった。大体1時間ほど観ていてが、「どこが舞台の作品なのだろうか?」や「いつの時間帯を描いているのだろうか?」などを考えていたためか、完成まであっという間だった感じ。ただ、到着の関係で最初から観ることができなかったのは、少し悔しかった。
このライブペイントを見たり、ライブペイントの様子を写真や動画に収めたりしていた人が、時間の推移とともに多くなって、ある時から見ることのできるスペースを制限されるほどだった。ここには、おそらく近くのイベントブースに寄ったついでで来たお客さんもいたと思うが、ずっと観ている人も自分以外に何人もいた。


完成後のライブペイント会場の様子
(撮影者:自分)

推しアーティストさんの作品群を観て

根ノ木あさみさんの作品群:展示ブースには、今まで描かれて作品の一部や前日のライブペイントで描かれた作品があった。
今までたくさんあさみさんの作品を観てきて、さらには今回ライブペイントも観た中で、あさみさんの描く青色というか空色は、自然の色特有の儚さを孕んだ美しさと、あさみさんが解釈したことで描かれた豊かな感性を持つ美しさの両方を持っていることを強く感じさせられた。
さらに、その色に太陽の光のような橙色や黄色が合わさることでより一層美しくなるというか、先述した美しさがより際立つような感覚を味わえることもあさみさんの作品群の魅力だと感じた。
また、何度も色を重ねていることで生まれる、深みのあるというか奥行きのあるような色があさみさんの作品群を彩っていることも、ライブペイントを観る中で感じられた。

U-ku(ゆーく)さんの作品群:水彩画特有の流体感というか、ダイナミックな感じがカッコいい、というのが作品を観た時の第一印象だった。
U-kuさんとの対話のなかで教えてもらった「近づいて」観ることを実践したら、細部にいろいろな装飾が施されていて、作品に対する丁寧さや細かさを実感することができた。さらに、U-kuさんの作品創りの流れも教えてもらったけど、めちゃ意外な流れだったし、[主観と客観]などの相反する要素の流れのなかで情報を取捨選択するのが上手いことを感じ取れた。
また、U-kuさんの背景をプロフィールから見たり、作品に対する想いを本人から聴いたりしてから観たことで、U-kuさんの作品群の魅力をかなり深く感じることができた。そのおかげか、時間を置いてもう一回観ても面白い、そんな作品だと感じた。


U-ku(ゆーく)さんの作品群の一部
(撮影者:自分)

気づかされたこと・自分ごととして言語化したもの

〈【アートのある生活の提案】の持つ力やその重要性などを再確認させられた〉
今回のような百貨店でのイベントであれば、美術鑑賞するためのハードルが一気に下がるし、その上大きなスペースを確保できるから多種多彩な芸術作品を展示することができるということを再確認させられた。
実際に、数多くの老若男女の方々がイベントに参加していて、さまざまな形で芸術作品に興味を示していたり、一時間あっても観終わることができないほどの芸術作品があったりした。
これは、「アートは高尚なものだから、よくわからないものだから敬遠する」という多くの人を巻き込みやすい形になっていることや、アートは色んな所に遍在しているし、気軽に楽しめる教養だということを、改めて感じられた。
そこから、「哲学はよく分からないもの、特別な思考を要するもの」という認識から脱却できる[4]取り組みを設けていきたいと考える。

〈U-kuさんの取り組みの枠組みは、自分ごとにできる〉
その枠組みとは、《抽象画に近付いてもらえる工夫を凝らすことで、抽象画に対する距離感を縮めている》ということ。
ここには、「遠くから見る」だけでは抽象画は分からない、というアーティストさんの想いが込められている。だから、「近くで観る」ような工夫を凝らす形は、[5]自分の活動にも活用できると考える。

〈2人のアーティストのライブペイントの背景やコンセプト〉
このイベントは、訪れた前日と訪れた日の2日で行われていた。その中で、あさみさんは、「2日目に描いた作品の方は、いつもよりアグレッシブさや大胆さを持って描いた、チャレンジした作品だ」(一部改変)とおっしゃっていて、チャレンジしている姿はカッコよかった。
またU-kuさんは、「この作品は、2日かけて1枚を仕上げる取り組みでできたものだ」(一部改変)とおっしゃっていて、作品の一部分を観ただけでは全体像が掴めないのに、観る人を飽きさせないというか、心惹かれるように巻き込んでいた一種のパフォーマンスになっていた。
そこから、[6]環境問題の解決アプローチとしての哲学の使い道や、勉強を継続することでの価値がどういった意義を持つのか、どういった役割があるのか、という哲学の取り組みの背景やコンセプトのようなものをより一層模索するようになった。このような、哲学の「貢献」や「役割」を考えるのは普段しないから新鮮だった。

〈「コンセプトを知らないと現代美術は難解なものになる一方で、コンセプトが分かると現代美術は魅力的なものになる」というあるスタッフさんの言葉(一部改変)〉
この言葉はめっちゃ納得したものだった。
あと、テーマやタイトルの意義とコンセプトの意義は少し異なるものではないかと考え、前者は、作品一つひとつを形作るフレームや枠組みを言語化したものであり、後者は、作品群に対する作者の想いや熱意を言語化したもの、だと解釈する。
もし「古美術⇔現代美術」という対比を前提にすると、古美術は歴史的背景が、現代美術はコンセプトが、鑑賞の味わいを深めてくれる重要な鍵になると考える。
さらにこういった、作品の根本部分から作品を解釈する取り組みは、言葉から人々の思考や言動を解釈する哲学の一つの取り組みに、かなり近い行動とも言えると考える。また哲学的思考で観る美術も面白いものになると思う。


根ノ木あさみさんの作品群
(撮影者:自分)

ちょっとした小噺《京都河原町にある高島屋に、美術に特化した蔦屋書店ができる話》

今回、あさみさんやU-kuさんの作品を展示しているブースのスタッフさんが超布教してくれたお話で、なかなか大きな規模でギャラリーも開催してくれる機会が京都では少ないから、かなり楽しみ、期待値の高い場所になりそう、というのが第一印象だった。こういう場所が、アートに触れるきっかけになるのは言うまでもないが、誰かとアートを楽しめる場所にもなりうる。
だから、誰かと一緒に観に行きたい。
また、この書店のOPENの日(2023年10月27日)にはいろいろなアーティストさんも帯同しているとのことなので、OPENの日から行ってみたい!

まとめ

大体3時間ぐらい会場にいて、色んな作品を観ることができたし、色んな人と芸術作品を通して対話することができた。その空間を創っているアーティストさんやスタッフさんみんなが熱意に溢れているうえにとても優しいから、あっという間の楽しい時間、体験だった。このイベントを通して知ることができたアーティストさんの芸術作品から、めっちゃ有名なアーティストさんの芸術作品まで展示されていて、幅広い範囲、ジャンルのアートに興味を持たせてくれる最高の機会だった。
まだまだうまく言語化できていないが、ここで一旦区切りとさせていただく。

ここまで読んでくれた皆さん、ありがとうございます。
そして、このイベントに携わってくれたアーティストやスタッフさん、お疲れ様でした、そして本当にありがとうございました。


[1] 2023/9/13(wed)~2023/9/18(mon)に阪神梅田本店8階で開催していた。

[2] U-ku(ゆーく)さんのInstagramのURLは下記参照https://www.instagram.com/ukuwatercolor/

[3] 根ノ木あさみさんのInstagramのURLは下記参照https://www.instagram.com/nenoki_asami/ 
気づきシリーズをよく見てくれている人ならもはや説明不要やよね笑

[4] 具体例として、画像や動画を通して学べるコンテンツの作成や学びを体感、共有できる空間であり、くつろぎや癒しを味わえる空間でもあるようなサードプレイスの設置などを挙げる。

[5] 具体例として、「哲学は分からない」「勉強は楽しくない」人々に、様々な学習に使える歴史の要素を楽しんでもらえるコンテンツにする。

[6] 先日「近畿大学×総合地球環境学研究所」のイベントにふと訪れた。その時から考え始めている。現時点では、哲学には「様々な事象や問題の定義づけ」や「様々な事象の根本にある部分の考察」といった使い道があると考える。
※総合地球環境学研究所さんのHPのURLは下記参照
https://www.chikyu.ac.jp 

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