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会議を幹部育成の場として活用する

こんにちは、公認会計士の三上光徳です。

前回から『幹部育成』をテーマとして扱っています。


本日もその続きとなります。



会議を幹部育成の場とする


会社にはいくつもの会議が存在します。会議を幹部育成の場として活用してしまおう!というのが本日のテーマです。
幹部育成の場として活用するためには、以下の3つの条件が必要となります。


1つ目:会議での議論を通じて経営理念を共有すること。

2つ目:会議の種類や目的に応じて幹部社員の役割を明確にすること。

3つ目:場合によっては外部の専門家等にサポートしてもらうこと。

会議にこの3つの条件が備わっているか否かを意識しておくようにしましょう。



推奨される4つの会議


ここでは、パトリック・レンシオーニ著『ザ・アドバンテージ なぜあの会社はブレないのか?』(翔泳社、2012年)にて推奨されている4つの会議をご紹介します。


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<会議1>
毎日のミーティング
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時間は10分以内。
知っていれば役立つスケジュール等の管理上の問題を確認する。
議題はなく、決定が下されることもなく、情報交換が基本となります。

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<会議2>
週1回の戦術幹部会議
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時間は45~90分。あらかじめ議題は決めません。
会議の冒頭10分で、各人がその週の最優先課題を説明し、会議の議題を決めます。

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<会議3>
月1回程度のテーマ別会議
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時間は2~4時間。
組織に長期的影響を及ぼす可能性のある問題や、解決に時間とエネルギーを要する問題を掘り下げる時間です。

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<会議4>
四半期ごとのオフサイト・ミーティング(場所を変えてのミーティング)
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時間は1~2日。
通常の業務から離れて新しい視点に立つことが目的です。
事業戦略、業界の変化、競合の脅威、幹部候補の業績評価などが主題となります。



月1回程度のテーマ別会議は、プロジェクト運営に近いものです。したがって、
幹部社員にプロジェクトリーダーを任せ、その進捗を測る指標を設定し、定期的にフォローをするなどの進め方が想定されます。
なお、指標は、会社の決算数値と整合するものを採用するとより効果的です。
その他の会議も目的に応じて、参加メンバー、時間、方法等を工夫することで、教育効果を高めることが可能となります。


なお、会議が単なる報告の場となってしまったり、経営者の独演会にならないように注意しましょう。

議論を通じて、
・日常業務よりも一段上の目線を意識させる
・経営幹部としての必要知識や思考方法を身に付けさせる

など教育の場となるような配慮と工夫は欠かせません。

メンバーを巻き込み、コミュニケーションを測り、チームへの帰属意識を高めるために、ぜひ会議を有効活用しましょう。




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三上光徳

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