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事業計画~競争力の源泉
こんにちは、公認会計士の三上光徳です。
ここ数回は「事業計画及び成長可能性に関する事項」について取り扱っています。
本日はそれに関連して“競争力の源泉”について触れたいと思います。
“競争力の源泉”に関する具体的な記載事項
「事業計画及び成長可能性に関する事項」の中の“競争力の源泉”については、次のような内容の記載が求められています。すなわち、
・成長ドライバーとなる技術・知的財産、
・ビジネスモデル、
・ノウハウ、
・ブランド、
・人材(経営陣等)等
の状況とそれらの競争優位性について記載します。
もう少し具体的にいうと、競合他社や既存の製商品、サービスとの差別化を可能とした独自の特徴・強みなどです。
例えば、「付加価値の高い製品の提供や低コストの提供が可能である」ことの具体的説明などです。さらにそれらの特徴について、保有している技術の有効性を示すデータ等の客観的な事実の記載が必要となります。
ポイントとしては、自社の「競争優位性」が
・事業上どのようにプラスになっているか、
・業績にどう貢献しているか、
・事業計画とどうつながるのか、
を具体的に説明することが重要です。
“競争力の源泉”の表現方法
記載のイメージがわきにくい部分があると思いますので、具体的事例を紹介しておきます。
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事業の流れと、自社の強みを
関連させてながら説明するパターン
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こちらは、フォーライフ株式会社の事例です。
事業には流れがあります。
当社の事例でいうと、
・用地、物件仕入
・設計、施工
・分譲戸建住宅販売、リノベーションマンション販売
・建築請負受注
です。
その流れと当社の強みを関連させながら説明がなされています。
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業界の課題と、自社の強みを
関連させてながら説明するパターン
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こちらは、リカバリーインターナショナル株式会社の事例です。
当社は、訪問看護サービス事業を行う会社です。
まず、その業界が抱える課題を説明します。
当社の事例でいうと、
・訪問看護サービスの認知度が低い
・紙文化中心の非効率経営
・訪問看護人材の不足
です。
この業界が抱える課題に対応する形で、自社の強みが詳細に説明されています。
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外部環境分析をした上で
自社の特徴・強み差別化要因を説明するパターン
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こちらは、霞ヶ関キャピタル株式会社の事例です。
当社は、不動産事業を行う会社です。
当社ではまず、
いわゆるファイブフォース分析による外部環境分析を行っています。
ファイブフォース分析とは、業界分析を行うフレームワークです。
具体的には、
・新規参入環境
・代替品環境
・競合環境
・需要環境
・供給環境
の5つに分類し、競争優位性を決める構造の特徴を明らかにします。
その上で、自社の特徴、強み、差別化要因を対応させる形で説明がなされています。
三上光徳
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