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波及の始まり

いつもなら一人で始まり、そこから様々な人に出会っていく。でも今回は始めから参加者がいる、四人も(一人は遅れて参加)…なんか変な感じだ。

一番早く伊豆大島に着いたおれは舞踏家 青木さんと落ち合い久しぶりに話す。
参加者は女性3人と男性1人と告げると

「お前それは早く言え、てっきり野郎ばかりだと思っていた」

と家に行き、出してくれていた布団を取り替える青木さん。そんなに気つかわなくてもいいのになぁと思いつつ手伝う。

少しの後参加者の樋口さん、Yossyさん、kさんの女性3人が港に着いたので迎えにいく。

zoomでは話していたが実際会ったのはこの日が始めてのみんな。この余所余所しさがこの一週間でどう変化していくか。

初日だからとわざわざ魚を買ってきてくれていた青木さん。本当に何から何まで有り難い。
この日はそれを食べながら青木さんを中心にみんなで話す夜になった。

今回おれは青木さんの日常に肉薄して、孤独に表現しながら生きるという事はどんな事なのか考えようと思った。
そのため青木さんの日常を観察し、時には介入してみようと考えている。
そこから¨大島のボレロ¨が見えてきそうな気がする。
 

家族、家、舞踊協会など様々なものを捨てて?自然の中で孤独に踊りと向き合うために大島を選んで住み続けている青木さん。
だからゆえなのか青木さんはおれらに対してよく喋る。
でも彼の日課である舞踊を少し見た時に彼の本質はここにしかない気がした。
決して喋っている事が本心じゃないとかではなく彼の実体を感じた。
躍動している身体から滲み出るたった一人で戦ってやろうという強い意志。
なぜか少し切なくなった。

青木さんはおれらに対して物凄く気をつかってもてなしてくれるが彼の日常を捉えたい自分としては自分たちの存在がその日常を壊していて凄く立ち位置が難しい…。

青木さんと接しながらこの日はこんな事を考えていた。もう既に青木さんからの波及は始まっている。


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