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台湾でのデジタルマーケティングを牽引していく。アドウェイズの台湾拠点と現地クリエイティブエージェンシーが共同戦線!

先日、アドウェイズの子会社であり、​​台湾で事業を展開するJS ADWAYS MEDIA INC.(傑思愛徳威媒体股彬有限公司)は、現地のクリエイティブエージェンシー「MATCH Advertising」を株式取得により連結子会社化することを発表しました。

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MATCH Advertisingは、2015年の創業以来、クリエイティビティを駆使してブランド広告主の課題解決に取り組んできたクリエイティブエージェンシーです。UNIQLO、Adidas、サントリー、資生堂、コーセーといったブランド企業を筆頭に、アパレル、飲料、化粧品、消費財などの広告主へ、効果的なマーケティング戦略やクリエイティブサービスを提供しています。

なぜこの度、JS ADWAYSはMATCH Advertisingと共同戦線を組むことにしたのか。今回は、アドウェイズの海外広告事業部(グローバルビジネスグループ)担当役員である野田順義と、台湾で事業を展開する両社のCEO(JS ADWAYS CEO Jason Yang、MATCH Advertising CEO Aaron Chen)から話を聞き、その意図を探っていきます。

連結子会社化の理由や目的とは

——JS ADWAYSのこれまでの取り組みについて聞かせてください

JS ADWAYS CEO Jason:JS ADWAYSは、私が2005年に創業した会社をアドウェイズが2012年に子会社化し、設立した会社です。子会社化をする以前から、ブランド広告主向けのメディアレップ事業(各種メディアを広告代理店や広告主に販売する「広告メディアの卸問屋」的存在)を展開しており、当時の台湾のデジタルマーケティング業界の中では、ありがたいことに一定の評価を受けていました。

アドウェイズ 野田:当時、アドウェイズのグループ会社に入ってもらった理由としては、ひとつにアプリのマーケティング事業を台湾で新規展開し、その領域に共同で取り組んでいきたかったことが挙げられます。また、アドウェイズ本社としては未開拓であった、ブランド領域での展開、連携が将来的に可能になる得ることも大きな理由のひとつです。

Jason:結果的に、2021年現在、LINE台湾の広告販売においてはダイアモンドパートナーに認定されるなど、私たちの事業規模は年々拡大の一途をたどっています。JS ADWAYSで働く社員は約80人を超え、代表の私は台北市インターネット広告及びメディア経営協会の理事に就任するなど、台湾のデジタル業界の中でも、多くの皆さんに知って頂けている企業として成長をすることができました。

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JS ADWAYS CEO Jason Yang

野田:しかし、事業が拡大をしている中で、いくつかの課題も見えていたことも事実でして。

これまでJS ADWAYSを経由し、メガプラットフォームなどへの広告配信を行っていた各クライアントやエージェンシーが、運用をインハウス化するケースが増えてきたのです。

それに加えて、SNSを中心としたメディアで強い影響力を持つインフルエンサーを活用し、企業が自社の商品・サービスの広告・宣伝活動を行う、“インフルエンサーマーケティング”のニーズも、台湾では大きく増加していました。インフルエンサーは事務所などに所属していないケースが多いため、企業側は直接取引を行いやすく、私たちのような仲介業者の必要性がさらに薄くなっている状況が続いているんです。

Jason:私たちはこれらの状況を鑑み、未来に向けて、現状を変えていく必要がありました。JS ADWAYSとしての独自性や明確な強みをより作り、販路の拡大を行っていく。そして、戦略立案、クリエイティブ領域での強化を行うことも重要だと考えたのです。

野田:この度、連結子会社化をすることとなったMATCH Advertisingは、私たちが充分ではなかったそれらの領域に強みを持っており、ターゲットもJS ADWAYSと同じく“ブランド企業”。これまでに大手のクライアントから大きな評価をもらい、結果も実績も出している。私たちはMATCH Advertisingと共同戦線を組むことで、未来に向けて大きな一歩を踏んでいけると確信したのでした。

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アドウェイズ 海外広告事業部(グローバルビジネスグループ)
担当役員・野田順義

——MATCH Advertising側が考えていた意図は

MATCH Advertising CEO Aaron:私たちMATCH Advertisingは、クリエイティビティを駆使してブランド広告主の課題解決に取り組んできたクリエイティブエージェンシーです。2015年の創業以来、さまざまなブランド広告主へ、効果的なマーケティング戦略やクリエイティブサービスを提供しています。

また、クリエイティブエージェンシー事業に取り組みながらも、昨今はデジタルメディア事業にも力を入れ始めていました。そうした中で、JS ADWAYSと共同戦線を組むことで、私たちは得意な領域に注力をすることができ、メディア事業は経験豊富なJS ADWAYSに任せることができる。両社がそれぞれの強みにフォーカスをすることができれば、相乗効果が出て、新たな可能性も生まれると考えたのです。

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MATCH Advertising CEO Aaron Chen

野田:そのような経緯の中、連結子会社化をする昨年から、JS ADWAYSとMATCH Advertisingは協業を行い、事業の拡大を目指し始めました。

結果的に、今期の粗利益の構成比は“直アカウント”が60%まで拡大。ブランド企業のコンペティションにも多く参加し、勝率も以前に比べ大幅にアップさせることができており、今後の発展が大いに期待できる状態となりました。

Aaron:なお、JS ADWAYSは、メディアエージェンシーとしての実績も踏まえ、台湾の広告業界では「メディアファクトリー」として高く評価をされています。豊富な商品ラインナップに加え、LINEの新サービスである“ライブコマース”を使った商品の提供や、Podcastなどの自社媒体の運営にも力を入れるなど、業界の新しいトレンドにも敏感です。

私たちMATCH Advertisingが手掛けるクリエイティブは、JS ADWAYSが取り組んでいるそのような事業に対し、まさにうってつけ。そのため、お互いが力を合わせることができれば、さらに大きなイノベーションを起こすことができると確信しているんです。

MATCH Advertisingが制作したクリエイティブ例

両社の今後の取り組みについて

——事業提携のプロセスについてはどうだったのか

Aaron:両社の事業提携は、非常にスムーズに行われました。JS ADWAYSのCEOであるJasonさんは、周囲に温かみを感じさせる人であり、さまざまな立場から物事を俯瞰して考えることが得意。何度かの打ち合わせを通じて将来のビジョンに共感をし、事業方向などに関して互いの合意を得ることができました。

Jason:Aaronさんのお話の通り、提携は双方にとって非常にスムーズなプロセスでした。何よりも、お互い“真心”で接しており、将来の方向性に関しても一致しています。

なお、昨年取り組んでいた協業の段階では、既存顧客との取引拡大を図りつつ、新規顧客に対しても共同提案やアプローチを行い、大きな結果を出すことができています。そして今回、連結子会社化を行ったことで、当時よりもさらに事業提携体制を強化することが可能になる想定です。

今後、私たちは新しいビジネスモデルと未来を作ることに対し、大きく前進をすることになるでしょう。これからの取り組みに対し、とても楽しみに思っています。

Aaron:また、アドウェイズグループのコーポレートビジョンである「Beyond Everything Internet」と、スローガンの「なにこれ すげー こんなのはじめて」にとても魅力を感じていました。

加えて「台湾の広告業界で最前線に立つ」というJS Adwaysの経営方針にも強く感銘を受け、この企業となら一緒に上を目指すことができると確信できたんです。この点も、提携がスムーズに行えた一つのポイントだったと感じています。

——今後、共同戦線を組んでいくことについてお聞かせください

Jason:両社が一緒に事業に取り組むことで、それぞれの強みにフォーカスをすることができれば、強い相乗効果が生まれていくことは確実です。

その上で、今後もJS ADWAYSグループはこれまで以上に「なにこれすげー こんなのはじめて」の経営理念を貫いてまいります。

Aaron:MATCH Advertisingのクリエイティブにおける強み。そして、JS ADWAYSのメディア事業においての実績と経験。これらを組み合わせることができれば、私たちは新しい可能性を生み出していけます。近い将来、私たちJS ADWAYSグループは台湾で最も素晴らしいデジタルマーケティングの企業になるでしょう。

野田:今回のような連携をしていくことで、日本企業として台湾でも存在感を高めていくことができました。私たちは今後もこのような新しいチャンスを見出し、チャレンジを続けていきたい。そう考えております。ぜひ、日本国内からも期待や注目をしていただければと思います。

引き続き、これからもJS ADWAYSならびにアドウェイズグループに、ご期待いただければ幸いです。


MATCH Advertisingについて
2015年創業の30名規模のクリエイティブエージェンシー。顧客のニーズに合わせたマーケティング戦略とコンテンツの提供を得意とする。斬新なアイデアと宣伝方法を通じて顧客の態度変容を促し、ブランディング領域において多数の実績を持つ。

JS ADWAYS MEDIA INC.について
2005年設立のJS MediaとM&Aを行い、 2012年にJS ADWAYS Mediaとなる。台湾台北市に拠点を置く。台湾最大級のブログサイト「Wretch」の専属代理店としてサービスを開始し、その後カテゴリ特化型の大手サイトのメディアレップ、 Facebook広告やモバイル広告の広告代理店として拡大。代表を務めるJason Yangは台北市インターネット広告及びメディア経営協会の理事を務める。

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