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コロナ後という戦後を生きる(日記)

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コロナ後の世界は、もしかしたらコロナ前とは別の世界なのかもしれない。そんな違和感を日々感じながら、ささやかな日常を綴ります。
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おもしろきこともなき世をおもしろく~まるでそうであるかのように振舞ってみる~

おもしろきこともなき世をおもしろく~まるでそうであるかのように振舞ってみる~

幕末の頃、長州藩に奇兵隊をつくった高杉晋作は「男子たるもの、困ったという言葉を口にするべきではない」と言っていたそうだ。

若い頃から高杉晋作に憧れている小生ではあるが、今はそれをがまんすることができない。

だから言おう。
困った。ああ困った。おおいに困った。

では何に困っているのかといえば、なにものにも没頭できない自分に困っている。

何か一つのことに夢中になれない。すぐに飽きてしまい、つい

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コロナ後という戦後は、ブラックでもグレーでもない、ホワイトな社会へ

コロナ後という戦後は、ブラックでもグレーでもない、ホワイトな社会へ

日本の街がどんどん綺麗になっていく。
都心部の駅周辺を見ているとそれが顕著だ。私が住んでいる川崎も、20年前にここに越してきた頃とはずいぶん様子が違う。

例えば京急川崎駅の周辺には店構えがちょっと怪しくて汚らしいが、食べるとむちゃくちゃ旨い中華屋さんやホルモン焼きのお店が何軒もあったが、それらはもうずいぶん前になくなってしまった。

かつては風俗のメッカと呼ばれていた堀之内という場所にも、コロナ

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がまんすることで、社会に適応しようとする人たちーその被害者意識が組織の風土改善を拒む

がまんすることで、社会に適応しようとする人たちーその被害者意識が組織の風土改善を拒む

組織に属していると、がまんしなくてはいけない場面というのは実に多く
あるいはがまんしておいたほうがいい(そのほうが自分のためになる)という場面は多々ある。

特定の組織や共同体には独自のシステムやルールがある。それはきちんと明文化されていないものだとしても、その歴史の中で(暗黙のうちに)作られてきたルールや決まり事のようなものだ。

多くの人たちがそれに従おうとするか、従わなくてはならないと思い込

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「コロナ後」という戦後は、もしかしたらこれまでとは別の世界なのかもしれない

「コロナ後」という戦後は、もしかしたらこれまでとは別の世界なのかもしれない

コロナ後は、ある種の戦後である。

こんなことを言おうものなら、実際に戦争を体験された方や、今もなおその渦中にいらっしゃる方々からお叱りをうけそうだが、これはあくまでも私の表象世界(イメージ)の話なのでお許しいただきたい。

コロナがインフルエンザなどと同じ5類感染症に格下げされたのが昨年5月。そして秋頃からは、コロナはその厄災としてのポジションを社会的に(ほぼ完全に)葬られたような気がする。

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