イルハン
現役医療従事者のイルハンが日常で使えるちょっとしたテクニックをご提案します。 発達障害による生きづらさを抱える方々にとっては、必読のマガジンです。
障害のあるなしを問わず、自由に生きたいならこれは必須条件かもしれない。 社会の保護を受けると、いろんな制約が出てしまうからだ。 なにより“働いてない”ということで自尊心も損なってしまうかもしれない。 発達障害があるとコミュニケーションに支障をきたすので、あらゆる仕事で、特有の“難しさ“が生じてしまう。 第一次産業(農林漁業)従事者や、職人、特殊技能を活かして仕事をする人が多かった時代には、コミュニケーションが壊滅的でも生き延びる道は、今の時代よりはあったと思われる。 でも
「失敗」と聞いてどんなイメージを抱きますか? ほとんどの人がネガティブなイメージを抱くのではないでしょうか。 僕も以前はそうでした。 特に、発達障害が明らかになる以前は「どうして自分はこんなに失敗ばかりするんだろう」と悩んで自分をおいつめていました。 自分自身が発達障害を克服する過程で、「実は失敗って、その“活かし方”によってはめっちゃいいもんじゃね?」って思うようになったんですね。 いうなれば、失敗マネジメント法みたいなのを身につけたんですよ。 失敗って誰もが避けが
1.予備とはなにかまずはじめに、僕の中で「予備」とはなにかを定義したい。 辞書的には「必要な時のために、前もって用意しておくこと。また、そのもの」らしい。 この説明に異論はないはずだ。 しかし、僕はさらに踏み込んで「予備とは強さである」と定義したい。 どういうことか。 例えば、スポーツチームで“常勝軍団“と呼ばれるチームは他のチームとなにがちがうか。 いろいろな要素があるが、僕は「選手層の厚さ」が一番大きいと思っている。 長いシーズン中には、レギュラー選手の調子の波
“神経発達症“などの新しい言葉が出てきたが、従来の“発達障害“という言葉と同じく、ASDやADHD特性がネガティブな文脈で語られていることにはかわりない。 確かに、現代社会においてはネガティブに働くことが多いだろう。 しかし、現代まで人類のDNAの中に受け継がれてきたからには、なにかしらの理由があるはずだし、僕自身は自分の特性のポジティブな面に着目するようになってから、人生がうまく回るようになってきた実感はある。 今回は、主にASDとADHDについて、特性をポジティブに
正直、この手の記事はたくさん書かれていますが、今回は「努力せず発想を変えるだけで強くなる」というテーマで書こうと思います。 実は、世の中の「当たり前」とされていることと逆の発想をもつだけで、人は強くなれるんです。 1.強さとは まずは「強さ」の定義ですが、辞書には以下のようにあります 僕がこれから論じる強さも、おおむねこのような意味で、「まわりの環境が変わっても自分らしく生きられるタフさ」とも言い換えられます。 ASD/ADHDなどの発達特性があると、どうしても“弱
自閉スペクトラム症(以下ASD)当事者の僕が、生きていく上で気をつけていることを書いてみました。 の4部構成です。 それではどうぞ。 1️⃣基本編(1) 自分を知る 若い人と話していると、自分自身についての質問で答えに窮する様子がみられるときがある。 経験不足による自己理解の乏しさもあるだろうし、そもそも自分に関心がないケースも増えてきてるように思う。 しかし、人として生きていく上で、 ということは、常々考えておいた方がいい。 なぜなら、人生とは、決断を求められる
今回は、僕が昔から考えつづけてきた「友だちはいた方がいいいのか?」というテーマについて、掘り下げてみたいと思います。 きっと、多くの方が悩まれるテーマかと思います。 このnoteが何かの参考になれば幸いです。 1.僕の「友だち観」過去に、アスペルガー特性があると診断された僕ですが、友だちは多い方でした。 今も、親友といえる友人が何人かいますし、浅い関係も入れると、交友関係は広い方だと思います。 では、僕は何を求めて、友だちづきあいをして、今なお交友関係を維持しつづけ
ふざけたタイトルですが、まじめな人生論です。 お時間ある方は、少し、僕の思索にお付き合いいただけると幸いです。 1.ショートヘア好きの原点覚えているのは、当時はやった『エイリアン』という映画に出ていたヒロインの女性。 ウィノナ・ライダーというアメリカの女優さんが演じていたことは、後になって知りましたが、小学校低学年だった僕は、髪が短い女性というものを、 それまであまりみたことがなく、驚きと共に「きれいな人だなー」と思ったことを覚えています。 時が経ち、僕が高校生の頃、モー
僕は「本に生かされている」といっても過言ではありません。 小さな頃から発達特性があり、自分の世界にこもりがちだった僕は、他者との関わりの中で、何度もつまづいていました。 幸いにも、両親が読書家で、家には子どもの興味を引く本がたくさんありました。 本をたくさん読むようになった僕は「本で知ったことをこの目で確かめたい」という強い動機づけの下、大人になるまで、本当にたくさんのことに挑戦してきました。 器用な方ではなかったので、もちろん失敗もたくさんしました。 でも、本から知ったこ
令和5年10月8日、僕は軽犯罪法違反容疑で、警察に取り調べを受けました。 結果的には、処罰は下りず、前科はつきませんでした。 このnoteの目的は、同じ過ちを繰り返さないために自分自身の備忘録とすること、僕の経験をシェアして読んで下さった方の参考とすること、です。 かなりセンシティブな内容になっておりますので、申し訳ありませんが、有料とさせて頂きます。
ことわざには、古いもので1000年以上前に生まれたものもあります。 それがなぜ現代まで残っているのでしょうか。 それはひとえに、ことわざが人間にまつわる真理をいいあらわしているからではないでしょうか。 昨日今日に著された本よりも、何十年、何百年の「時間の検証」を経て現代に残ることわざには、人類の叡智がつまっています。 僕が小さかった頃、なぜか実家のトイレには「ことわざ辞典」という本がおいてありました。 そして、うんこをするたびに読みふけっていたのです。 親がなにを
発達障害者には、“自分と他人の境界“があいまいな人が多いといわれています。 実は、僕自身もそうで、最近になってようやく、不可解だった現象が、自他境界のあいまいさに由来するものだと思うようになったんです。 今回は、そんな「自他境界のあいまいさ」について多くの人に知ってもらいたくてnoteを書くことにしました。 1.そもそも自他境界とはなんなのか「自我境界」「自他境界」 似たような言葉ですが、おおむね同じような意味で使われていることが多いので、今回は後者を採用しようと思います
これ論じると、何言っても、すごいバッシングがきそうで今まで控えていたのですが、僕なりの考えを書きます。 まず、僕は、子どもを持つことを望む人すべてが子どもを持てる社会が理想的だな、と思っています。 つまりは「賛成」なのですが、ここに至るまで、自問自答の日々でした。 子どもを産み、育てるというのは大変なことです。 障害がなくても、心や体を壊すこともあるくらい過酷なことです。 そして、人間を育てるということには大きな責任が伴います。 それらを加味した上で、介護が必要で、知
どうも、「おれのフレンチ」的な感じでタイトル決めました。 MLHとは、Mental Life Hackという意味の造語です。 なにかとストレスがたまるこの世の中を、楽に生きていく方法、つまり精神のライフハックをお届けしようと思います。 1.なにがあってもブレない軸をもつ仕事がうまくいかなかった、人間関係でトラブルをおこした… 生きていればこういうこともあるでしょう。 そんなことで何日も悩むこともあるでしょう。 そんなとき「なんでおれ(わたし)はこんなにダメなんだ」と
「目は口ほどにものをいう」 言葉を発さずとも目をみればその人の心のうちわかる、といった意味ですね。 この慣用句はご存知の方も多いかと思いますが、実は、体には、目に負けないくらいの雄弁家がいるのは知っていますか? そう『尻』です。 僕は、リハビリ職種という仕事柄、たくさんの人の体をみて、生活スタイルや生き様を類推してきました。 そして気づいたのです。 『ヒップラインをみれば、性格や人間性、ライフスタイルなどいろいろなことがわかる』と。 今回は、尻をみることによってわ
これらの言葉に共通しているものは何かわかりますか? そう、こういうことをいう人たちは、総じて「させられてる」生き方をしているといえます。 自らの選択によって生きている主体的な生き方とは真逆の、受動的な生き方ともいえます。 そして、それは、自分の道を自分できりひらいていくことを放棄した、ある意味ではとても不幸な生き方ともいえます。 なぜなら、人生で起こる数多の困難も「させられてる」生き方をしているとのりこえることができないからです。 「こんなことが起こるのも⚪︎⚪︎のせいだ