イルハン

作業療法士(訪問リハビリ)/発達障害当事者/帰国子女/同志社大学卒/元SE/読書/トレ…

イルハン

作業療法士(訪問リハビリ)/発達障害当事者/帰国子女/同志社大学卒/元SE/読書/トレーニング/投資家/個人事業主/二児の父 主に発達障害関連のライフハックを書いています。

マガジン

  • 特性を持って生きるということ

    現役医療従事者のイルハンが日常で使えるちょっとしたテクニックをご提案します。 発達障害による生きづらさを抱える方々にとっては、必読のマガジンです。

最近の記事

ASD/ADHD特性もちでも強く生きるコツ

正直、この手の記事はたくさん書かれていますが、今回は「努力せず発想を変えるだけで強くなる」というテーマで書こうと思います。 実は、世の中の「当たり前」とされていることと逆の発想をもつだけで、人は強くなれるんです。 1.強さとは まずは「強さ」の定義ですが、辞書には以下のようにあります 僕がこれから論じる強さも、おおむねこのような意味で、「まわりの環境が変わっても自分らしく生きられるタフさ」とも言い換えられます。 ASD/ADHDなどの発達特性があると、どうしても“弱

    • 自閉スペクトラム症の僕が気をつけていること

      自閉スペクトラム症(以下ASD)当事者の僕が、生きていく上で気をつけていることを書いてみました。 の4部構成です。 それではどうぞ。 1️⃣基本編(1) 自分を知る 若い人と話していると、自分自身についての質問で答えに窮する様子がみられるときがある。 経験不足による自己理解の乏しさもあるだろうし、そもそも自分に関心がないケースも増えてきてるように思う。 しかし、人として生きていく上で、 ということは、常々考えておいた方がいい。 なぜなら、人生とは、決断を求められる

      • 友だちはいた方がいいのか?

        今回は、僕が昔から考えつづけてきた「友だちはいた方がいいいのか?」というテーマについて、掘り下げてみたいと思います。 きっと、多くの方が悩まれるテーマかと思います。 このnoteが何かの参考になれば幸いです。 1.僕の「友だち観」過去に、アスペルガー特性があると診断された僕ですが、友だちは多い方でした。 今も、親友といえる友人が何人かいますし、浅い関係も入れると、交友関係は広い方だと思います。 では、僕は何を求めて、友だちづきあいをして、今なお交友関係を維持しつづけ

        • 僕がショートヘアの女性が好きな理由

          ふざけたタイトルですが、まじめな人生論です。 お時間ある方は、少し、僕の思索にお付き合いいただけると幸いです。 1.ショートヘア好きの原点覚えているのは、当時はやった『エイリアン』という映画に出ていたヒロインの女性。 ウィノナ・ライダーというアメリカの女優さんが演じていたことは、後になって知りましたが、小学校低学年だった僕は、髪が短い女性というものを、 それまであまりみたことがなく、驚きと共に「きれいな人だなー」と思ったことを覚えています。 時が経ち、僕が高校生の頃、モー

        ASD/ADHD特性もちでも強く生きるコツ

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        • 特性を持って生きるということ
          17本

        記事

          生きる力になる本

          僕は「本に生かされている」といっても過言ではありません。 小さな頃から発達特性があり、自分の世界にこもりがちだった僕は、他者との関わりの中で、何度もつまづいていました。 幸いにも、両親が読書家で、家には子どもの興味を引く本がたくさんありました。 本をたくさん読むようになった僕は「本で知ったことをこの目で確かめたい」という強い動機づけの下、大人になるまで、本当にたくさんのことに挑戦してきました。 器用な方ではなかったので、もちろん失敗もたくさんしました。 でも、本から知ったこ

          生きる力になる本

          僕が起こした事案について

          令和5年10月8日、僕は軽犯罪法違反容疑で、警察に取り調べを受けました。 結果的には、処罰は下りず、前科はつきませんでした。 このnoteの目的は、同じ過ちを繰り返さないために自分自身の備忘録とすること、僕の経験をシェアして読んで下さった方の参考とすること、です。 かなりセンシティブな内容になっておりますので、申し訳ありませんが、有料とさせて頂きます。

          有料
          300

          僕が起こした事案について

          発達障害が社会で生き抜くためのことわざ

          ことわざには、古いもので1000年以上前に生まれたものもあります。 それがなぜ現代まで残っているのでしょうか。 それはひとえに、ことわざが人間にまつわる真理をいいあらわしているからではないでしょうか。 昨日今日に著された本よりも、何十年、何百年の「時間の検証」を経て現代に残ることわざには、人類の叡智がつまっています。 僕が小さかった頃、なぜか実家のトイレには「ことわざ辞典」という本がおいてありました。 そして、うんこをするたびに読みふけっていたのです。 親がなにを

          発達障害が社会で生き抜くためのことわざ

          自他境界があいまいなボク

          発達障害者には、“自分と他人の境界“があいまいな人が多いといわれています。 実は、僕自身もそうで、最近になってようやく、不可解だった現象が、自他境界のあいまいさに由来するものだと思うようになったんです。 今回は、そんな「自他境界のあいまいさ」について多くの人に知ってもらいたくてnoteを書くことにしました。 1.そもそも自他境界とはなんなのか「自我境界」「自他境界」 似たような言葉ですが、おおむね同じような意味で使われていることが多いので、今回は後者を採用しようと思います

          自他境界があいまいなボク

          障害者が子どもを持つことについて

          これ論じると、何言っても、すごいバッシングがきそうで今まで控えていたのですが、僕なりの考えを書きます。 まず、僕は、子どもを持つことを望む人すべてが子どもを持てる社会が理想的だな、と思っています。 つまりは「賛成」なのですが、ここに至るまで、自問自答の日々でした。 子どもを産み、育てるというのは大変なことです。 障害がなくても、心や体を壊すこともあるくらい過酷なことです。 そして、人間を育てるということには大きな責任が伴います。 それらを加味した上で、介護が必要で、知

          障害者が子どもを持つことについて

          おれのMLH

          どうも、「おれのフレンチ」的な感じでタイトル決めました。 MLHとは、Mental Life Hackという意味の造語です。 なにかとストレスがたまるこの世の中を、楽に生きていく方法、つまり精神のライフハックをお届けしようと思います。 1.なにがあってもブレない軸をもつ仕事がうまくいかなかった、人間関係でトラブルをおこした… 生きていればこういうこともあるでしょう。 そんなことで何日も悩むこともあるでしょう。 そんなとき「なんでおれ(わたし)はこんなにダメなんだ」と

          尻は口ほどにものをいう⁈

          「目は口ほどにものをいう」 言葉を発さずとも目をみればその人の心のうちわかる、といった意味ですね。 この慣用句はご存知の方も多いかと思いますが、実は、体には、目に負けないくらいの雄弁家がいるのは知っていますか? そう『尻』です。 僕は、リハビリ職種という仕事柄、たくさんの人の体をみて、生活スタイルや生き様を類推してきました。 そして気づいたのです。 『ヒップラインをみれば、性格や人間性、ライフスタイルなどいろいろなことがわかる』と。 今回は、尻をみることによってわ

          尻は口ほどにものをいう⁈

          「させられてる」生き方から「している」生き方へのシフト

          これらの言葉に共通しているものは何かわかりますか? そう、こういうことをいう人たちは、総じて「させられてる」生き方をしているといえます。 自らの選択によって生きている主体的な生き方とは真逆の、受動的な生き方ともいえます。 そして、それは、自分の道を自分できりひらいていくことを放棄した、ある意味ではとても不幸な生き方ともいえます。 なぜなら、人生で起こる数多の困難も「させられてる」生き方をしているとのりこえることができないからです。 「こんなことが起こるのも⚪︎⚪︎のせいだ

          「させられてる」生き方から「している」生き方へのシフト

          カテゴライズしたがる現代人

          昔なら「ちょっと変わった人だな」「繊細な子ですね」といわれながらも、特別な呼称をつけられることなく、普通に社会に溶け込んでた人って結構いましたよね。 それが今や、ほんの少し人とちがう特徴をもってるだけで、なんらかの分類に入れられてしまうようになりました。 僕が知ってるだけでも、たくさんの人間のカテゴリーが誕生しました。 勿論、昔からある「血液型」「出身都道府県」「国籍」「年齢」による分類も然りです。 そして、ネットやSNSの普及によるリアルな人間関係の希薄化によって、特

          カテゴライズしたがる現代人

          必見!「待つ」ことの大切さ!

          なんで早く注文をとりにこないんだ! 時間どおりに電車がこないぞ! さっさと歩け、ノロマ‼︎ しんどいんだよ! はやく診察に通せ! まちなかで"待てない大人"たちをみかけることはありませんか? 僕自身も大いに反省するところではありますが、とにかく現代人は待つことが苦手になってしまったといえます。 それもそのはず、長い歴史の中で時間をかけて行ってきた作業が、テクノロジーの進化で、あっという間に遂行できるようになってきたのです。 何日もかけて歩いて江戸から京都まで移動していたの

          必見!「待つ」ことの大切さ!

          支援者・保護者必見‼︎ 発達障害当事者が思う「子ども時代にしてもらってよかったこと」

          世の中には、発達障害が足かせとなって苦しんでいる人もいれば、発達障害などもろともせず、むしろそれを武器にしてたくましく生きている人もいます。 なにが両者をわけるのでしょうか? 僕は、発達障害を抱えながらも、なんとか仕事と家庭を両立して、それなりに楽しく暮らしています。 発達障害を武器にたくましく生きている自覚はありませんが、発達特性を、それなりにうまく使いこなせるようになった感はあります。 今回は、僕が曲がりなりにも社会に適応して生きられている理由を深掘りしてみようと

          支援者・保護者必見‼︎ 発達障害当事者が思う「子ども時代にしてもらってよかったこと」

          本当はこわい歩きスマホ

          まちなかでよくみかける歩きスマホ。 周囲に危険をもたらすことはもちろん、している本人たちにとっても、多大な悪影響をおよぼします。 まさに、百害あって一利なし。 ですが、スマホ依存症が進行して、歩きスマホをすることに対して良心の呵責が一切ない状態になってしまったら、残念ながら後もどりはできません。 私は、そうなってしまった人々を、哀れみを込めて「スマホ人間」と呼んでいます。 今回は、スマホ人間になってしまう人を少しでも減らしたい、という思いから、歩きスマホがもたらすさ

          本当はこわい歩きスマホ