失敗との向き合い方(ADHDの人向け)
「失敗」と聞いてどんなイメージを抱きますか?
ほとんどの人がネガティブなイメージを抱くのではないでしょうか。
僕も以前はそうでした。
特に、発達障害が明らかになる以前は「どうして自分はこんなに失敗ばかりするんだろう」と悩んで自分をおいつめていました。
自分自身が発達障害を克服する過程で、「実は失敗って、その“活かし方”によってはめっちゃいいもんじゃね?」って思うようになったんですね。
いうなれば、失敗マネジメント法みたいなのを身につけたんですよ。
失敗って誰もが避けがちなものですが、不可避ですよね。
でも、失敗を有効活用できたら、はっきり言って人生怖いものなしなんです。
今回は、そんな「失敗との向き合い方」について書いてみました。
1.失敗とは?その本質に迫る
パスカルという哲学者がいます。
彼が言ったとされる言葉に、
「人間の問題はすべて、部屋で1人静かに座っていられないことに由来する」
というものがあります。
そうです。
僕たちは“退屈“に耐えられず部屋を飛び出して、いろんな失敗を犯してしまうというわけです。
パスカルの言葉を裏返せば、失敗したくなければ、退屈に耐えて、今いる場所にじっとしていればいいということになります。
ここから、僕が導き出した“失敗“の本質は、「失敗とは今いる場所から一歩踏み出した結果」ということなんです。
それにネガティブな意味づけをすれば"失敗"になるし、ポジティブな意味づけをすれば"成果"や"収穫"になるわけです。
失敗=行動の結果、というところが本質だと思うので、あとはその行動の結果を、自分のステップアップなり成長なりに活かすことができれば、人生楽勝コースまであと一歩です。
2.失敗よりこわいもの
"失敗はこわい"
たしかにそれはわかります。
なぜならなにかに挑戦してしくじるとノーダメージではいられないからです。
お金、信用、資産、人間関係などに一定の影響は出てしまいますもんね。
でも、僕はそれらの損失よりも、もっともっと恐ろしいものを知っています。
それはなにか。
『挑戦しなかったことの後悔』です。
僕は仕事柄、たくさんの方々の人生の最後をみつめてきました。
安らかに人生を終える人、苦しみながら人生を終える人…
それらをわけるのはなんでしょうか。
お金? No.
華やかな功績? No.
あとに残した子孫や資産? No, No.
たったひとつ。
それは『一度きりの人生でやりたかったことをやりきったかどうか』なんです。
独り身でも、無一文でも、やりたいことやって生きてきた人は、死を受け入れて旅立っていきます。
(まわりにめちゃくちゃ迷惑かけていたとしても)
逆に、他人からみたらまっとうな人生を歩んできたような人でさえ、「失敗がこわくてやりたいことができなかった」という人は、最後の最後まで生にしがみつこうとします。
そんな人生の最後、僕はとてもこわいんです。
3.正しい失敗の仕方
(1)失敗を成長や学びにつなげる
要するに、失敗は「行動の結果」なわけです。
100%成功することなんて、世の中にはあり得ません。
つまり、行動するということは、少なからず失敗のリスクを背負い込むことなのです。
ならば、失敗をした自分や他人を責めるのはとても愚かなことなのです。
昨今の風潮をみると、失敗した人や過ちを犯した芸能人を叩きまくることが、ある種の"大衆の娯楽"と化しているような気がします。
僕が子どもだった頃は、社会は今よりもっと失敗に寛大だった気はします。
もちろん、人の生命に危害を及ぼしたりするような失敗は許されるものではありませんし、してはいけないと思います。
でも、それ以外の、若さ故の過ちや未熟さからくる失敗については、もう少し寛大であってもいいんじゃないでしょうか?
それで叩かれたり、批判されたりすることはやむを得ないでしょうが、二度とまともな社会生活を送れなくなるくらい叩く必要ってありますか?
話がそれてしまいましたが、僕が思う理想の失敗の仕方をまとめてみたいと思います。
この③が、僕が一番伝えたいポイントなんです。
個人に問題がみつかったら、勉強や練習をして“学び“や“成長“につなげましょう。
環境に問題がみつかったら、環境を変える“創意工夫“や“提案“を行いましょう。
課題に問題がみつかったら、難易度を調整して少しずつ“ステップアップ“していきましょう。
「失敗は成功のもと」
いいふるされた陳腐な言葉に聞こえますが、僕が伝えたいことはこの言葉に集約されているといっても過言ではありません。
語源については諸説あるそうですが、エジソンや松下幸之助など歴史上の偉人の言葉といわれるだけあって、説得力がありますよね。
(2)幸せになるために失敗を重ねよう
ここまで読み進めていただいた方々には、僕がいわんとしていることがおわかりかもしれませんね。
一生今のままでいいのであれば行動をしなければいいのです。
そうすれば失敗もしませんから。
でも、本当にそのままでいいんですか?
心の底に封じ込めた「やりたかったこと」は、死を前にして必ず意識に蘇ってきます。
そのときにいくら願っても時間は戻らないんです。
怖いかもしれません。
失敗もするかもしれません。
でも、大丈夫。
失敗して挫けそうになったら、自分にこう言い聞かせてください。
「これは挑戦した証なんだ」
「ここから自分はまた強くなれる」
と。
その積み重ねが、やりたいことがなんでもできるという最高の幸せにつながるんだと、僕は信じています。
4.さいごに
失敗って嫌ですよね。
僕も嫌です。
大人になると失敗を避けて安全策をとりがちになります。
失敗する影響も大きくなりますので、やむを得ないですよね。
でも、僕は失敗のない人生なんてつまらないです。
何歳になっても高みを目指して挑戦したいです。
最近は、失敗するたびに心の中でこういうようにしています。
「失敗できるなんて、自分はまだ若い」
年齢を重ねると自分がえらくなったように錯覚しがちになります。
そんなとき、失敗は、謙虚な気持ちや向上心を呼び起こしてくれます。
僕はこれからも失敗を恐れず、やりたいことをやりまくる人生を歩んでいきます。
お読みいただきありがとうございました。
このnoteが皆さんにとって、何かの参考になれば幸いです。
イルハン
※追記:僕と妻が、娘が小学校に入学したときにプレゼントした絵本です。彼女の大のお気に入りで、新しいことに挑戦するときには、よくこれを読んでいます。よろしければ是非。
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