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代表・堀口が大きくなってから気づいた感謝している両親からの贈り物。

こんにちは!Adelanteの代表・堀口です!

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今年ももうあと少し、、。そして、もうすぐクリスマスですね!私はいつもクリスマスになるとふと思い出す出来事があります。それは両親がクリスマスにくれたプレゼントについてです。

思い出のクリスマスプレゼント

クラスメイトたちはゲームやおもちゃをもらったよ!と喜んでいたのですが、その年の私のクリスマスプレゼントは本棚と本でした
今でも鮮明に覚えています。もともと本が好きだったと言うこともありますが、今思うと両親は私のことを考え、本をプレゼントしてくれたのだと思います。

コロンビア出身の母を持つ私は、物心ついた時から、毎週土曜日1時間程度、母といっしょにスペイン語の勉強をする時間がありました。

「スペイン語ができないとコロンビアにいるおじいちゃんおばあちゃんとおしゃべりできないよ!」と母に言われ、毎週末頑張って勉強していました。
当時はおじいちゃんとおばあちゃんとおしゃべりできないなんて寂しい!頑張ろう!と思って勉強を続けていたのですが、学生になり外国にルーツを持つ子どもたちの支援教室でボランティアを始めた時に、改めて、母といっしょに過ごしたスペイン語の勉強がどれほど大切だったのか実感しました。

スペイン語にはひらがなのルビが。私がスペイン語をしっかり読めるように母が一生懸命書いてくれていました。


親子間で生じることばの壁

外国にルーツを持つ子どもたちや、保護者の方と活動をするなかで、母語についての悩みや相談を受けることが多くあったのです。

「ポルトガル語を聞いて理解することはできるんだけど、子どもは日本語しか話さない。」
「子どもにタガログ語を覚えてもらいたいけど、どうすればいい?難しい。」

幼少期に来日し日本語中心の生活になり母語を忘れていく子、日本で生まれ育って親の母語が理解できない、話すことができない子、また、会話はできても読み書きはできない子など、外国にルーツを持つ子どもたち、家族、それぞれが母語に関する悩みを抱えていました。
親子間で一番得意な言語が異なり、コミュニケーションがとりづらくなり、母親が子どもの悩みに寄り添えず、不登校に陥った事例もありました。

子どもに寄り添えるゆとりを持てるように

私は今、日本語と母の言葉であるスペイン語どちらとも話すことができます。あの時母親が毎週1時間スペイン語の時間を作ってくれたおかげです。

また、両親がクリスマスに本をプレゼントしくれたおかげで、私の家には本がたくさんありました。日本語で書かれた本でしたが、その感想をスペイン語で母親に話したりしていました。私がバイリンガルであるのは、自然なことではなく、母と父の努力であることが大人になってからわかったのです。

私のこの体験が、今、まさにダブルリミテッド(2言語とも充分に発達していない状態)や両親が話している言葉を理解できず悩んでいる外国にルーツを持つ子どもたちへと活かせないかと考えているところです。

SOL LUNAで働く外国人スタッフには、自分の体験談を交えながら、定期的に「子どもにスペイン語で話しかけてあげてね。」「本をたくさん読んでね。」と伝えています。

かつて外国にルーツを持つ子どもだった自分だからこそできること。Adelanteはそんな私の原体験がたくさん詰まった場所なのです。

今年コロンビアに帰省した時に家族写真をパシャリ。私の宝物です!


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