マガジンのカバー画像

112
和合亮一さんの「詩の礫」から派生した 礫を起点に波紋のよう奇想は巡る
運営しているクリエイター

2023年2月の記事一覧

踊る阿呆に見る阿呆う

踊る阿呆に見る阿呆う

感情なんてその時その時の一瞬の揺らぎなわけだしその時その時の好きって感情だけが特別でずっと変わらないでそのままで続くだなんて幻想でしかないし期待する事も思い込むこともできないから好きって言ってでも嫌いってそんな曖昧なもこもこな私は私は結局気分次第さなもので気分で人を振り回しかねないと想像ができるから
あいだのこいだの
に関われなくて
踊ってしまうよ

鯉のビリヤニ

鯉のビリヤニ

不意に打ち上がった花火の余韻は
煙が
火薬の匂いが
音の反響が
映った残像が
空から
残滓がなくなって
花火なんて上がりませんでしたよ
いつもの
なんの変哲もない
あなたが
気にもとめない
夜しか広がっていませんよ
んて
顔をしだして
意識なんてしてませんから
お互いに
なんて距離感になって
消えるの
そんな花火みたいな
感情の起伏を恋と呼ぶなら
死ぬまで終わらない花火を
期待なんてできない
私は

演じる私のコスプレーしょん

演じる私のコスプレーしょん

吹雪いていたって
薄着のお洒落さんは
堂々としている
お洒落とは
メンタルの強靱さが必要なのだ
どんなにお洒落
でも寒いだ暑いだ
言ってられない
そんなことは知ったことではない
外的要因など関係ない
このStyleは普遍であり
普遍たる私のMindは
なにものにも左右されないのだ
そんなお洒落さんに
私はなりたいわけでもない

ビブラアラオブラ

ビブラアラオブラ

掻き消されるとわかりきっている言葉を
飲み込んだ
オブラートは包めない
オブラートに包めない
遠回りしすぎて経年劣化してしまうよ
年老いた言葉が
あなたの耳に届く前に
衰弱死する