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鯉のビリヤニ

不意に打ち上がった花火の余韻は
煙が
火薬の匂いが
音の反響が
映った残像が
空から
残滓がなくなって
花火なんて上がりませんでしたよ
いつもの
なんの変哲もない
あなたが
気にもとめない
夜しか広がっていませんよ
んて
顔をしだして
意識なんてしてませんから
お互いに
なんて距離感になって
消えるの
そんな花火みたいな
感情の起伏を恋と呼ぶなら
死ぬまで終わらない花火を
期待なんてできない
私は

雨ニモマケズ 風ニモマケズ