マガジンのカバー画像

115
和合亮一さんの「詩の礫」から派生した 礫を起点に波紋のよう奇想は巡る
運営しているクリエイター

2022年12月の記事一覧

デートデートアップデート

デートしませんか?

デートってアップデートのことですか?

ファイトクラブ

ファイトクラブ

結べなかった靴紐は

凍ってしまった

赤と緑の配色で

竹内まりやが歌い出す

悴んで動かせない指先は無感覚

走る度に

靴紐は少林寺拳法の達人の棒術の軌道で足元で無双する

吐息があまりに白いから
口から魂が漏れ出してしまったんじゃないかとひやひやしてしまう

危険だわ



晒されてるわ

へいへいぼんじん

へいへいぼんじん

雨ニモマケズ風ニモマケズ

吹雪の中

ぶつぶつ念仏

唱えながら

歩を進める

般若心経

ケンジミヤザワ

この肉体をブーストしてくれ 

私は

超サイヤ人にはなれない

平凡地球人さ

怒りと悲しみをミックスした

ハイブリッドな陰陽では

覚醒なんてできない

欺いて感情

つまらない回想

じきにはじまる走馬灯

このキャンバスは真っ白でいいのに

このキャンバスは真っ白でいいのに

ロンTは白い
なんでか
白ばかりだ
白以外の色だってあるはずなのに
気づけばいつも
白くて
そして
汚してしまうんだ
誤魔化せない
キャンバス
染めるつもりもなくて
ただ 
ただ
汚れてしまった哀しみを
自責の念とともに
昇華する
いっそのことまみれてしまった 
ほうが気は楽だ
汚れちまつた悲しみに
案外
中原中也は
白Tにカレーの染みとかつけてしまったのかもしれない

余白余吐く

余白余吐く

見渡す限り何もなかった
空は高く緑は続くどこまでも
木々の隙間から木漏れ日が射す
苔むした岩 
何処かで
鳥は鳴いている
空気を切り裂いて
走る
やまんなかを
ひとり
何もなかった見渡す限り
目に映る全ては
干渉してはくれない

世界の中心にいる
内面と向き合うしかなくなってくる 
世界に
クリアに鮮やかに
浮き彫りになる
私 

空気を吸いにやってきた
送って吐いた酸素を肺に
不足していた西会

もっとみる
美しいし優しくない

美しいし優しくない

美しさと優しさは共存できないというか
べつもので
環境の為にはビニール傘とか使わないで
なるべく長く
マイ傘を使ったほうがいいのはわかるが
理屈抜きで
ビニールを叩く雨粒は美しいと思ってしまう
空をみる
止まっている雨を
水滴を
わたしを打とうとした
この散弾を。