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余白余吐く

見渡す限り何もなかった
空は高く緑は続くどこまでも
木々の隙間から木漏れ日が射す
苔むした岩 
何処かで
鳥は鳴いている
空気を切り裂いて
走る
やまんなかを
ひとり
何もなかった見渡す限り
目に映る全ては
干渉してはくれない

世界の中心にいる
内面と向き合うしかなくなってくる 
世界に
クリアに鮮やかに
浮き彫りになる
私 

空気を吸いにやってきた
送って吐いた酸素を肺に
不足していた西会津を取り込んだ

大河を越えて山

世界の中心じゃないか
ここは
でも
愛は叫ばない
止まらない
ランナーズハイ
スペースがうまれる
マイブレイン
余白があれば
空も飛べるはず
解き放て   
人知れず
解放して
マイソウル  
剥き出しだ
愛ってなんだ
静かに待っている
声は遅れてやってくる





雨ニモマケズ 風ニモマケズ