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介護サービスのあれこれ(施設に通う編)

①はじめに

介護サービスは高齢者や障害者の生活を支援するためのサービスです。その中でも、施設に通うことで、日常生活の援助やリハビリ、社交活動など、多様なサービスを受けることができます。本記事では、施設に通う介護サービスの種類について、その特徴やメリットについて紹介します。

②通所介護(デイサービス)

通所介護、またはデイサービスとは、日中の一定時間、高齢者や障がい者などの在宅支援が必要な人々が、自宅外の施設に通い、様々なサービスを受けることができる介護サービスです。

通所介護は、生活や家事、身体機能の維持・向上を目的としており、デイサービスと呼ばれることが多いです。通所介護を利用することで、在宅での生活を維持しながら、社会参加や生きがいの維持を図ることができます。

具体的には、食事や入浴、排泄などの介護サービスのほか、趣味やスポーツ、学習などの生活支援、医療・看護・リハビリなどのサービスを受けることができます。また、通所介護を利用することで、自宅介護者の負担を軽減することもできます。

通所介護を受ける際は、市区町村の指定を受けた施設を利用することが一般的です。そのため、利用するには、市区町村の介護保険担当課に申し込み、介護認定を受ける必要があります。

介護保険制度が開始された2000年以降、通所介護の利用者数は増加傾向にあります。また、利用者の高齢化に伴い、認知症対応型の通所介護サービスが増加しています。

③通所リハビリについて

介護サービスには、デイサービスのほかにも、通所リハビリというサービスがあります。通所リハビリは、身体や認知機能の回復や維持を目的とした、リハビリテーションサービスです。

通所リハビリは、主に病院や施設から退院した人や、要支援・要介護認定を受けた高齢者が対象となります。リハビリの内容は、理学療法、作業療法、言語聴覚療法など様々で、個人に合わせたプログラムが組まれます。

また、通所リハビリは、通所介護サービスと同様に、医療保険の適用がされるため、自己負担額が少なく済むというメリットがあります。通所リハビリを利用することで、高齢者や障がい者の自立支援や、在宅での生活を支援することができます。

ただし、通所リハビリには利用資格があり、医師の指示や健康保険給付が必要となるため、利用する際には専門的な知識が必要です。また、通所リハビリに通うことで、自宅でのリハビリテーションが難しくなる場合もあるため、利用前にはよく検討することが大切です。

④地域密着型通所介護

地域密着型通所介護は、その名の通り、地域に密着した介護サービスの一つです。地域の高齢者が利用しやすく、自宅にいながらサービスを受けることができるのが特徴です。

地域密着型通所介護は、デイサービスと同じように、介護保険制度の適用対象となっています。介護度に応じたサービスを提供することができ、介護度が重い方でも、日中は施設に通い、夜間は自宅で過ごすことができます。

また、地域密着型通所介護は、地域住民の交流も促進します。同じ地域に住む高齢者が集まり、情報交換や様々なイベントを通じてコミュニケーションをとることができます。介護者の負担軽減や、高齢者の社会参加の場としても役立ちます。

地域密着型通所介護は、施設の規模が小さく、利用者数も少ない場合が多いため、アットホームな雰囲気で利用者の方々に好評です。ただし、地域密着型通所介護を利用する場合は、利用する施設によって提供されるサービスや内容が異なるため、事前に確認が必要です。

⑤療養通所介護

療養通所介護とは、急性期病院での治療を終えた患者さんが、退院後の自宅復帰や施設への移行を目指して、療養のために通所する介護サービスのことです。

療養通所介護には、身体状況や治療内容に応じた適切なケアを提供することが求められます。具体的には、医療スタッフとの連携や医療機器の操作などが必要な場合があります。また、食事や排せつの介助、薬の管理なども必要となります。

さらに、患者さんの状態に合わせた運動やリハビリテーションも重要な役割を担っています。リハビリテーションには、作業療法や理学療法、言語療法などがあります。療養期間中に行うリハビリテーションは、身体機能の回復や自立度の向上につながります。

療養期間は、1日あたり3時間程度で、週に数回の通所となります。療養期間中は、医療スタッフや介護スタッフが常に患者さんの健康管理やケアを行います。また、利用者や家族の方へのアドバイスや、生活上のサポートも提供されます。

療養期間中の患者さんは、治療やケアが必要な状態であるため、施設側では感染症対策が重要となります。定期的な消毒や手洗い、マスク着用などの予防策を実施することで、利用者や職員の安全を確保しています。

療養通所介護は、患者さんが健康な生活を送るために必要なケアを提供する大切なサービスです。療養期間中は、適切なケアを受け、身体機能の回復や自立度の向上につながるように、積極的に取り組むことが大切です。

⑥認知症対応型通所介護

認知症は、高齢者において一般的な病気のひとつであり、介護が必要な状態になってしまうこともあります。認知症対応型通所介護は、認知症の高齢者が安心して過ごせるようなサポートを提供することを目的としています。認知症の進行度合いに応じたプログラムが用意され、個別のニーズに合わせてサービスを受けることができます。

例えば、音楽療法やレクリエーション、認知症予防トレーニングなど、認知症に有効なプログラムが提供されています。また、スタッフは認知症に関する知識や技術を持っており、高齢者の日常生活において生じる問題に適切に対応することができます。

認知症対応型通所介護は、介護が必要な高齢者だけでなく、認知症予防のためにも利用されています。認知症になってしまってからでは治療が困難なため、予防に取り組むことが大切です。

⑦さいごに

介護サービスは、高齢者の生活を支えるために欠かせないものです。施設に通うことで、高齢者が安心して過ごすことができる環境を提供することができます。通所介護は、在宅介護と併用することで、高齢者が自分らしい生活を送ることができるようになります。

また、施設に通うことで、高齢者の身体や認知機能の維持・向上につながるプログラムが提供されています。介護サービスを利用することで、高齢者の生活の質を向上させることができます。

介護サービスを利用する際には、自分や家族のニーズに合わせた適切なサービスを選ぶことが大切です。適切なサービスを受けることで、高齢者が豊かな生活を送ることができるようになります。

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