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ケネス・ワプニック博士の語録

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『A Course in Miracles』をもっとも理解していたその第一人者であるケネス・ワプニック博士の言葉を引用したnoteコラム
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#愛を阻む障壁

ワンネス体験や愛の体験について

ワンネス体験や愛の体験について


ここでは訓練や修得すべきことがあるワンネス体験や見性体験といった一瞥体験のことを、コースでは「啓示」というふうに呼んでいます。

あくまでも、それは一時的な経験であり、コースの学びのゴールとするものではないということは知っておくべきです。

そういった体験は疑念と恐れの一時的な停止の体験であって、疑念や恐れが消滅したわけではないということです。

ですから、たとえ一時的には神の愛や、神の平安に触

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「兄弟の中に愛を見る、兄弟の中のキリストを見る」ということについて

「兄弟の中に愛を見る、兄弟の中のキリストを見る」ということについて

自我/幻想を看過して見るコース(奇跡のコース/奇跡講座)では、「兄弟の中に愛を見なさい、兄弟の中のキリストを見みなさい」というふうに述べられています。

なので、私たちはついその言葉通りに、「相手の中に愛を見る、相手の中のキリストを見る」というような実践をしてしまうことになります。

ここで私たちがよくよく理解しておかなければならないことは、相手を自分とは異なる他者として知覚しているなら、他者の中

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あなたの為すべきことは、愛を探し求めることではありません

あなたの為すべきことは、愛を探し求めることではありません

それが真理に対する自我の防衛だと気づきなさい私たちが知っておかなければならないことは、この世界にいる私たちは誰
もが、罪、罪悪感、恐れを隠し持っているということです。

この世界にいるということ自体が、そういうことなのだということです。

コース(奇跡のコース/奇跡講座)では、それらを「密かな罪や隠された憎しみ」(T-31.VIII.9:2)というふうに表現しています。

私たちはコースの学びと実

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自我の思考体系にしがみついている自分を自覚していくこと

自我の思考体系にしがみついている自分を自覚していくこと

あなたはどれほど救済を望むのだろう私たちだれもが、幸せになりたい、救われたい、と望んでいるといえます。

幸せになりたくない、救われたくない、と思っている人などいないといえましょう。

ただし、それは、表層意識のまやかしであると言うことができます。

というのも、私たちの無意識レベル(自覚していない心)では、幸せ、救いの真逆を望んでいるからです。

この世界の誰もがその内側では、幸せ、救いなど望ん

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赦しの3つのステップについて

赦しの3つのステップについて


赦しの3つのステップの手順と目的についてコース(ACIM/奇跡のコース/奇跡講座)の赦しを実践していくにあたっては、「赦しの3つのステップ」というのが基本にあります。

ただし、実際に赦しの3つのステップの実践を試みて分かるのは、まずはその第1ステップですらもなかなか難しいということを知っておくとよいでしょう。

赦しの実践では、動揺したとき、その動揺を使ってそれが投影であると気づいて、その原因

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なぜ「愛のコース」とは呼ばないで、「奇跡のコース」と呼ぶのか?

なぜ「愛のコース」とは呼ばないで、「奇跡のコース」と呼ぶのか?

コースが「奇跡のコース」と呼ばれる所以コース(ACIM/奇跡講座/奇跡のコース)は、一元論(非二元)の霊性の道であるということ言うまでもありません。

にもかかわらず、引き寄せ、願望実現、自己啓発といったようなものと混同して、コースが学ばれているケースもあったりします。

いわゆる、人生をより良くすることを目的にしてコースが学ばれていたりするわけです。

もしそのような目的でコースが学ばれていると

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