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『百年の藍』増山 実/著【生産的読書ノート1冊目】私が惚れた「青」は…?

こんにちは、ブックランドフレンズさんのオリジナル読書ノート「生産的読書ノート」 の「勝手に普及隊長」として活動しております、accoです。

▼生産的読書ノートとは?

読書の記録だけではなく、自分から湧き出てくるものを書き出し、行動に移すための読書ノート。あなたの読書が劇的に変わります!詳しくはこちら↓

さて、私の読書ノート、記念すべき1冊目は、増山実さん『百年の藍』にしました!

「百年の藍」関東大震災から100年の歴史を紡ぐ壮大な物語。

1.「百年の藍」のご紹介

「百年の藍」は、関東大震災から今年、2023年までの100年を、ジーンズを軸に描いた壮大な物語。
絵、デニム、音楽、政治、ファッション、戦争、二度の震災、人種差別など……、様々なテーマを盛り込みながら、ひとりの男の「夢」を起点に、たくさんの人にバトンタッチしたり影響し合いながら紡がれていく、百年にわたる「藍の夢」の歴史。
とにかく、圧巻です!大河ドラマか朝ドラに採用してほしい~!

なお、ここで描かれる100年の歴史は「"衣服"から見た100年」として感じられるようになっており、児島の繊維業だけでなく、少女雑誌のファッション情報や、戦時中の市民の装いがどう変わっていったのか、など、とても親近感がわき感情移入しやすいです。
衣服というとても身近なものだけにその変化が如実に出て、なんだか自分のことのように、悲しくなったりやるせなくなったりするんですよ……。

ちなみに、これは実話ではなく、あくまでフィクション。
でも、増山さんが取材や調査を重ねに重ね、かなり多くの実話も盛り込まれているのだろうなぁ、と伺える内容です。
近代になれば、「あぁ、この会社はアレね……」と、国産デニムのことを少し知ってる人なら誰もがピンとくるようになっており、現実と創作の合間を心地よくたゆたうような……不思議な感覚に。

2. 私の読書ノートを公開!

さてさっそく、私が記入した内容をドドンと公開!
(一応ネタバレしないように白を入れてますが、未読で気になる方は薄目でご覧ください)

このように見開きで記入しますが…
書ききれない場合は次のページに見開きの無地ノートあり。でも溢れてるよ~

小説なので「感想」は黒ペン、「引用」は青ペン、と書き分けてみました。
いろんな書き方ができると思うので、自分にしっくりくる方法を探っていきたいです。

『百年の藍』、結論から言うと、めちゃくちゃ、良かったです~!
こんぶ店長(ブックランドフレンズの店主の愛称です)が「2023年で一番」とおっしゃっていた意味がわかりました。

しかし内容が濃すぎて、このスペースに収めるのが大変でした……!

私は読みながら、気になるところを裏紙に雑にメモして、後で改めて清書したのですが、メモがすごい量になり、泣く泣く削りました。
でも削ることで、大事にしたいことが際立つ……!

なにせこの厚みだからさ…

先日、フレンズさんで開催された増山さんの「百年の藍」をテーマにしたトークイベントにも参加したのですが、実はその時点では、半分しか読めておらず(汗)。
今思えば、なんてことをしたんだぁ~!と大後悔、序盤も序盤の、うっすい、うっすい感想しかお伝えできませんでした……。

もしその時にこの読書ノートを書き終えられていたら……、感動したポイントを的確に、ページ番号付きでスラスラとお伝えできていたに違いありません。くぅ~~っ。

とにかく読み終わったあとの感動がすごすぎて、鳥肌立ちまくりでした。
こんなに読後感が爽やかで完璧な小説もなかなかないのではないでしょうか……?
かなり中身の濃い本ですが、ぜひ、最後の一行までたどり着いていただきたいです!私は「うぉ~~~!」と声出ました(笑)

あっ、読書ノートの普及のつもりが『百年の藍』の普及隊長になってしまった。(でもこの本も普及したい!)

3. 私が「8マス」に書いたこと

この読書ノートの特長は、右ページの「8マス」です。
本を読みながら、自分の中から湧き出たものを書き出していくのですが……、
この作業が、めっちゃくちゃ「楽しい」んです!

今回は、本の内容が濃すぎて8個以上出てきたので泣く泣く削りましたが、そうして残った「自分の気づきや願い」が、宝物みたいにキラキラ輝いて見えてきますよ。

私の宝物たち。自分から湧き出たものを大切に。

私はさっそく、先日の読書会でフレンズさんに行った際、「④小説の古典を読んでみたい・読み返したい」を実現すべく、普段は全く手に取らない古典のコーナーを眺め、悩みに悩んで、『月と六ペンス』『変身』を購入。
こんなことも、この読書ノートを書いていなければ起こらなかったと思います。

ちなみにこの④は「一番大事にしたい番号」には選ばなかったことですが、こうやって書き出しておくことで潜在意識から顕在意識にのぼり、ふとしたときにこのようにスムーズに行動に移せるようになる効果があるようです。フムフム!

そして何より!私が8マスの中で「一番大切にしたい」と選んだ
「①惚れたものに全力を注いでみようか…」

その「惚れたもの」が、何を隠そうこの、「生産的読書ノート」なんです。

そう、私が惚れた「青」は、このノートの「青」……!(他の色でも別にいいんだけど)

私が惚れた「青」は読書ノートだった。『月と六ペンス』読めるかな…?

この楽しさ、快感を、たくさんの読書を愛する人に味わってほしい……!

というわけで、勇気を出して、このような活動を始めた次第であります。(実はこういうのは苦手なタイプ)

これから私の中でどんな変化が起きるのか?
『月と六ペンス』を、果たして読み終えることができるのか?できないのか?
そんなことも、レポートしていけたらと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします!

4. 読書ノート最後の欄より

【この本をひとことで表現するなら?】
ひとりの男の「惚れた」というシンプルなエネルギーが、夢と行動を生み、人に影響を与え、大きなうねりとなって繋がりつづける大河ストーリー。

【紹介したい人】
「夢を持っている人、持ちたい人」

5. ご注文・詳細はこちら

ご注文はぜひ以下の「ブックランドフレンズ Online Store」から。
★「accoのnoteを見た」と備考欄に書いてもらったら、ちょっといいことあるかも?

「ブックランドフレンズオンラインストア」
送料かかります(220円~)、
クレジットカード使えません(銀行振込のみ)、
翌日にはまず届きません、
でも、こんぶ店長からの「愛」が一緒に届きます。

無駄や損を省いて省いて、一体何が残ったでしょう?
今私たちが欲しいのは、損得ではない、時短ではない、何か。……なのではないかなぁ。と私は最近思っています。
ちょっとでも共感してもらえる人は、ぜひ一度、この「明らかに損する体験」を試してみてね。損はさせませんから!(なんのこっちゃ)

▼「生産的読書ノート」ご紹介ページ

▼伊丹の書店「ブックランドフレンズ」さん

全国からお客さんが来る書店。喜多川泰さんの小説「福に憑かれた男」のモデルとしても有名


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