梅雨の時候
空はどんよりと。
雲は何層にも
灰色の笑みを浮かべ
行きかう人々を不適に見下ろす。
そんな空の様子を
誰が言ったか知らないが
今にも泣き出しそうだなんて洒落た表現を…
君の泣き顔は見たくない。
何言ってんの?
ですよね。
梅雨ですね。
湿度は上がっていき
気温も上昇していく。
まだ涼しいが…
各地で聞かれる「入梅」のニュース。
これから夏本番の7月中頃までは、スッキリしない雨模様の季節ですね。
最近は「から梅雨」がトレンドではあるが…。
まぁ一般的に7月中頃までが梅雨の時候と言うことで。
入梅した頃は涼しく、まだ過ごしやすさを体感できるが、梅雨の時期も煮詰まってくると気温も上昇してきてたまんね~やッてな感じになりますよね。
もういっそ梅雨明けしてよ!
っていざ梅雨明けしたらしたで、暑いんですよ。
今年も暑いって言ってたっけ?
また記録を更新するのかな。
たまんね~や。
なのでこの入梅ほやほやのこの時期の梅雨模様は案外嫌いではない。
涼しいのが好きなんですよ。
それは良いとして…
さっきから入梅と連呼しているが、調べてみると2024年の暦上では6月10日が「入梅」であり、明日がその日にあたるそうだ。
そして明日6月10日は端午節を迎えるそう。
俗に言う端午の節句ってやつですか。
明日はメモリアルな1日ですね。
違いますか。
端午節では粽(ちまき)を食べる習慣があるそうで。
無病息災を祈ったわけですね。
季節が暑く、湿気を伴ってくる頃。
今も昔も変わらず、食物の力を借りて備えましょうということか。
さて、この6月のこの時期。
二十四節季で「芒種」というそうで、稲や麦など穂の出る植物の種を蒔くころのことをいうそうだ。
ちなみに芒種の次は「夏至」となるわけで、いよいよと太陽の季節となっていくわけだ。
最近朝明るくなるの早いですよね。
夏が近づいているんですよ。
二十四節季と密接する七十二候。
芒種の今の次候は「腐草蛍となる」。
蛍が明かりをともし、飛び交う頃。
昔の人は、腐った草が蛍に生まれ変わると信じたそうで、そこから次候の名の由来がきているわけだ。
子供の頃はよく蛍を見ていた気がするが、最近全然見ないな~。
ただ単に蛍が見れる環境にいないだけだが、
何か寂しい気もしますね。
そして6月15日。
実はこの日、「暑中見舞いの日」だそうだ。
へえ~。
どうやら1950年6月15日に初めて暑中見舞いはがきが発売されたそうで、以来「暑中見舞いの日」として言われているそうだ。
このご時世、スマホさえあれば簡単に連絡できるわけであるが、たまには思いを込めて一筆啓上というのはいかがだろうか?
うむ、夏への橋渡しをするうえで重要な季節でもある6月。
6月が終ろうとする6月30日の日。
丁度その年が半分終ろうとする日でもある。
この一年の折り返しを迎える日に取り行われるのが「夏越の祓」(なごしのはらえ)という行事。
全国各地で取り行われるそうだ。
半年の罪・ケガレを祓い、残り半年の無病息災を祈願する神事のことをいう。
そして、京都の全てではないが、主な神社では「茅の輪」という茅(ちがや)で作られた大きな輪が設置される。
この輪をくぐり厄を落とし、身を清めるそうだ。
いや~、何か色々な行事があるもんですね。
四季が分かれる日本。
それだけに節目節目みたいなものをきっちりと大切にしてきたんでしょうね。
昔は田植えが終わる時期でもあり、人々は温泉につかり、牛馬も休ませていたそうだ。
また先の半年が無事でありますように…。
うむ、大事な日だったんだろうな。
京都発祥の和菓子でその名も「水無月」という和菓子がある。
白の外郎生地に小豆をのせ、三角形の形をしたお菓子のことだ。
京都では夏越の祓である、6月30日に行事食として水無月を食べるのが根付いている。
6月の代表的なお菓子ですね。
水無月の上部にある小豆が悪魔払いの意味合いをもっており、三角形の形は暑気を払う氷を表しているそうだ。
和菓子屋さんで見かけますね。
色々とあるんですね~。
各地でそれぞれに根付いた行事と関連する食物など、やはり日本固有のしきたりには意味があるということか。
6月が終れば7月を迎え夏本番。
祇園祭の頃を迎える時でもある。
祇園祭の山鉾巡行で先頭を行く長刀鉾に乗る「稚児」と補佐役の「禿(かむろ)」も6月6日に発表され、その時期が近づいているのを実感する。
暑い季節がくるんだな~。
調べてみると祇園祭限定で和菓子屋さんも和菓子を作るんだとか。
色々とあるんですね。
まさしく「歳時記」なわけだ。
千年の都とも言われる京都。
歴史が積み重なると同時に、様々な伝統もあるわけで…
京菓子と呼ばれる様々な種類のお菓子達。
そこには千年の時間も積み重なる。
「清浄歓喜団」
??
何かの劇団の名前?
応援団の名前?
いやいや…
立派なお菓子の名前です。
何でも奈良時代に伝わった唐菓子の一種だとか。
千年の昔の姿そのままで今に伝わるそうで…
やはり悠久の時間は一筋縄ではいかないということか。
「清浄歓喜団」
まだ食べたことはない。