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冬の直島①:草間彌生[赤かぼちゃ]の胎内/「避難中」の黄かぼちゃの存在感

 瀬戸内海に来ている。高松港のホテルを拠点にフェリーで直島に渡る、いつものパターンだ。

 澄んだ海と、晴天に浮かぶ雲たちがとにかく素敵だ。今日だけで1000枚近い写真を撮り、収拾がついていない。まずは手短に、直島といえば草間彌生による、赤と黄色のかぼちゃの話題を。

■赤かぼちゃの中に再び入る(写真)

 瀬戸芸の開催中に、直島の宮浦港でいつも人気の赤かぼちゃの中に入り、ちょっと内省モードになった話を書いた。

 休日でクリスマスの今日。赤かぼちゃの周囲も、クリスマスモード。

 時折、家族連れやカップルでにぎわっていたけれど、人数としてはそれほどでもなくて、人の波はすぐ引いた。

 書きたいことは既に書いてしまったので多くは語らないけれど、胎内から眺める世界は、何と美しいことだろう。


■避難中の黄かぼちゃの「存在感」

 赤かぼちゃと対になる、黄かぼちゃなのだけど、

 今年10月に、感動の復活を果たした(しかも偶然、復活のその日に島を訪れていた)のもつかのま、

 きれいに姿がなかった。とうとうAR化してしまったのか? 

 これで、驚いている人でも周囲にいるなら別だけれど、もちろん一人旅だし、訪れたのが午前中で、そもそも人もいない。

 わたしの場合、まず疑うのは自分なので、10月に再会したことそものが妄想だったのではないか、くらいまで考えてしまいそうになる。

 種明かしは、こういうことらしい。 ↓

 でも、そんなふうに自分の目を疑うことそものが、まさにアート的。そして、台座だけになったかぼちゃの、不在の存在感みたいなものの大きさ。

 悪天候の予報が出ると、かぼちゃは姿を隠してしまう、みなさん台座にかぼちゃを想像してみましょう、というのも、なかなかよさそうだ。(担当の方は、大変そうだけど)。


■美しすぎる世界のなかで

 晴れと曇りとにわか雨、を行ったり来たりする天候の下で、海風にさらされていると、心がじんわりと癒されてくるのを感じる。

 まず五感で味わい、写真に記録して自分のなかに存分に取り込んだあと、年末の徒然に文章を綴っていく予定だ。


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