フォローしませんか?
シェア
直島の話の狭間に、遅ればせながら鑑賞してきた、草間彌生美術館-[草間彌生の自己消滅、あるいはサイケデリックな世界]、の話を。 草間彌生美術館(予約制) 草間彌生美術館。2017年10月、新宿区に開館。 白い小さな4階建て+屋上の建物。限られたスペースを巧みに活用しながら、企画展を開催している。そのペースはゆるやかで、開館以来、すべての企画展を鑑賞することができている。 ある時期から、日本人よりも海外からの鑑賞者が圧倒的に増え、日本語以外の言語が聞こえるほうが多
約1年ぶりの、ヴァレーギャラリー(直島)。 ベネッセハウスからは、徒歩でも向かえる。鑑賞料金も、ベネッセハウス ミュージアムの入館料に含まれている。 小沢剛「スラグブッダ88 -豊島の産業廃棄物処理後のスラグで作られた88体の仏」 ここには2人のアーティストの作品が展示されている。 坂に沿って恒久設置されているのは、小沢剛「スラグブッダ88 -豊島の産業廃棄物処理後のスラグで作られた88体の仏」(2006/2022年)。 直島からも船で渡ることができる豊島
高松港からフェリーに小一時間乗り、直島・宮浦港へ。 草間彌生の「赤かぼちゃ」に挨拶をし、 町営バスに乗って、終点の「つつじ荘」前まで。 海を前に、はるか右手に、その黄色い作品はこんなふうに見える。 野外展示を意識して制作,94年に展示 本作には長い歴史がある。 直島が「アートの島」と一般的に知られる前から、この場所に在った。 台風で破損,一時避難も ただ、島の桟橋に展示されているということは危険と隣り合わせだ。何度か台風などで破損し、長い間、「台
フェリーで直島を訪れるとき、真っ先に視界に入る屋外作品、草間彌生の「赤かぼちゃ」。 瀬戸内国際芸術祭の紹介でも、直島のアート「01番」。 この作品よりもずっと前、「アートの島・直島」の黎明期に展示されている(※台風で破損したりして、現在のものは昨年再設置された)黄南瓜と並んで、この島のシンボル的存在だ。 12月には、クリスマスの飾りで周囲が彩られていたり、 塗り直し中、だったりもした。 フェリーからの[赤かぼちゃ] まず、高松港ー直島(宮浦港)間のフェリ
高松港発、直島(宮浦)。すっかりいつものコース、往復990円。 ■一斉休館、直島行は閑散 この1週間、ベネッセアートサイト直島のアート施設は、ほぼ一斉にメンテナンスに入る。完全なオフシーズンの2月は、休館日に気を付けていたのだけど、1月は年末年始のところしか注意していなかった。 高松への移動中にInstagramを久しぶりに見て、「しまった」と。これはわたしの、完全な不注意。 12月~3月までは、国の制度に乗っかる形で、月に1度ずつ、高松滞在→直島ほかの島々へ
快晴、直島。 村営バスに乗って、ベネッセアートサイト直島エリアとへの乗り継ぎバスと連絡する、つつじ荘まで。 この日の海は、こんなふうに静か。 そして彼方には、ずっとここにありました、というように、黄色いかぼちゃが佇んでいた。遠くからでもこの存在感。 ■12月24日に避難→26日に復活 そもそもその前に長い不在があり、10月に復活したと思いきや、再び不在。それ自体も、もはやアート作品のような雰囲気だったのだけど、 それは、この、在る姿が強烈にインプットさ
瀬戸内海に来ている。高松港のホテルを拠点にフェリーで直島に渡る、いつものパターンだ。 澄んだ海と、晴天に浮かぶ雲たちがとにかく素敵だ。今日だけで1000枚近い写真を撮り、収拾がついていない。まずは手短に、直島といえば草間彌生による、赤と黄色のかぼちゃの話題を。 ■赤かぼちゃの中に再び入る(写真) 瀬戸芸の開催中に、直島の宮浦港でいつも人気の赤かぼちゃの中に入り、ちょっと内省モードになった話を書いた。 休日でクリスマスの今日。赤かぼちゃの周囲も、クリスマスモード
草間彌生美術館(東京・新宿区)で、10月7日から始まっている「毎日愛について祈っている」(~ 2023年2月26日)を鑑賞してきた。 同美術館は展示は2017年10月に開館、年2回のペースで草間作品を展示替えしている。 ■外からも目を引く「水玉強迫」でスタート 今回の展覧会は、外からも目を惹きつける、「水玉強迫」でスタートしていた。下記の解説通り「球形バルーンと円形ステッカーを使ったインスタレーション作品」だ。 以前のレビューの重複ともなるが、ポップな水玉のア
10月4日。直島で、村営バスからベネッセアートサイト内のバス乗り換え地点でおなじみの「つつじ荘」で下車して浜のほうをみると・・・なつかしい「黄色い屋外アート」の姿があった。 駐車場スタッフの方に「南瓜、復活したんですか?」と問うと「今日だよ」とのこと。なんてラッキーな。 ■昨年に台風で破損、復活の目途は立っていなかった 宮浦港の赤い「南瓜」とともに、直島のシンボル的存在の黄色い南瓜。2021年8月の台風で破損し、下記のニュースでは、瀬戸芸春の復活は間に合わず、未定
草間彌生が「太陽の『赤い光』を宇宙の果てまで探してきて、それは直島の海の中で赤カボチャに変身してしまった」と自ら語る「赤かぼちゃ」。フェリーが発着する宮浦港のパブリックアートで、直島の顔でもある。 常にファンたちに取り囲まれているこの作品だが、瀬戸内国際芸術祭2022の開催期間中にもかかわらず、作品の中でひとり、時間を過ごした。 ■美術館休館の月曜日、朝9時過ぎ その日は、このごろ通いつめている地中美術館の休館日だったので、宇野港でアート作品を観ようとしていた。高
草間彌生美術館(東京都新宿区弁天町)は、2017年10月の開館以来、定期的に訪れている美術館。小さな建物ながら、年2回ほどの企画展が催される。そこでは、ポップアーティストとして誤解されがちな草間彌生の作品が、どんな変遷を経て、今の形に至ったのかが推測できる。そして、一見、かわいらしい作品を鑑賞した際の、ざわっとした違和感が正しかったことに気づく。 ■「真夜中に咲く花」(2010年) 心の中の詩(~ 2022年8月28日)では「本展では、内からあふれ出すイメージの数々や心