排泄ケアシステム Helppad と、三大機能について
こんにちは、Helppad 開発チームです。
これまでは新機能についての記事を投稿してきましたが、
今回は、排泄ケアシステム Helppad についてお話したいと思います。
排泄ケアシステム Helppad とは
Helppad は、ベッド上に敷くだけで排泄を検知できるシート型のセンサーと、様々な機能を持った Webアプリ(後ほどご説明します!)で構成された、排泄ケアシステムです。
代表の宇井が学生時代に、うつ病を発症した祖母の介護をする中で芽生えた「テクノロジーを使って介護者の負担を減らしたい」という思いと、
介護職のかたとの「オムツを開けずに中が見たいんだよね」という会話をきっかけとして生まれた製品です。
こういった背景やセンサーの見た目は、以下の動画でご覧いただけます。
利用者様のお身体に接触せず、ベッド上に敷くだけというところが大きな特徴です。
Helppad を使ってどのようなことができるのか、大きく3つに分けてご説明します。
1.排泄を通知でお知らせします!
ベッド上に敷いたセンサーが排泄のにおいを検知すると、パソコンで使う Webアプリに通知します。
何号室のだれだれさんが何時に排泄をしています、ということをお知らせします。表示されている上から順の訪室をおすすめしています。
下剤を投与した人、通知があってから時間が経っている人、便秘気味の人の通知は、上のほうに表示され、赤色や黄色で強調もされます。
これを活用すれば、排泄からできるだけ早くおむつ交換ができます。
また、例えば、夜間帯の巡視や体位交換へ回る前に、パソコンの画面をチラッと見てみて、通知が来ているお部屋から回るようにすると、おむつからの漏れ出しリスクを減らせます。
2.排泄記録をデジタル化します!
上記の通知をクリックすると、排泄の記録ができます。
この記録を重ねていくと…
介護施設でよく作られている「排泄管理表」のように、排泄記録がデジタル化されます。
何号室のだれだれさんが何時に排泄していたか、というのをマークの色で表しており、中の数字は排泄の量を表しています。
「最終排便」がいつだったかを一目で見られるのも、紙ではなくアプリならではの便利なところですね。
3.排泄傾向がわかります!
1.の排泄通知や、2.の排泄記録を重ねていくと、排泄傾向を表すグラフを見られるようになります。
上部のグラフが「通知の傾向から、何時ごろに排泄することが多いか」
下部のグラフが「記録の傾向から、何時ごろに何を排泄することが多いか」
を表します。
例えばこの利用者様の場合ですと、下記のような傾向が読み取れます。
▼通知の傾向
・夕方 18時~19時ごろに排泄することが多い
▼記録の傾向
・朝方 7時~9時や15時のおむつ交換時に排便していることが多い
これを活用すれば、排泄があってすぐにケアすることは難しくても、あらかじめ予測を立てて計画的なおむつ交換ができます。
例えば、
「いつも16時に定時交換をしているけど、18時に変えてみよう」
「朝方の交換時の排便がおむつから漏れると大変だから早めに行こう」
といったように、おむつ交換の時間帯を見直すことに活用できます。
排泄予報機能についてはこちらの記事をどうぞ!
必要な時に必要なケアを
Helppad を活用することで、おむつ交換の空振り(何も排泄していなかった)や、交換をするのが遅くておむつから漏れてしまった、といったことを防げます。
適切なタイミングでおむつ交換が可能になり、業務効率化され、それ以外の時間は寄り添ってお話をするなど人にしかできないことに使えるようになります。
おむつの中がわかると、介護の現場が変わる。
そう信じて、これからも Helppad の開発を進めてまいります。
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