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やっぱり書くことは苦手

文章を読むことは大好きだが、書くのはとことん苦手だなと思う。

筆が一気に進んだかと思えば、その3秒後には1ミリも動かなくなったりする。
書くのを途中で切り上げて、次の日に続きを書こうと読み直したら、文章に納得がいかず一気に削除したり、モロッコ周遊記のようにダラダラと3年もかけたりする。

完全に気分に支配されている。

文章が好きだからこそ、表現ひとつとってもこーじゃないあーじゃない、しっくりこない、と延々とやってることもあるし、自分の語彙力にひとり絶望したりもする。書けば書くほど、わからなくなる。

そんなことをしているうちに疲弊して、また書くのをやめる。


そんな私だから、到底noteを毎日更新することも、締切のあるライターの仕事も向いてない。



それなのに何故いまこうして書いているのかということなんだけど、実のところ私にもよくわからない。

ここで書き始めたキッカケは、何か書きたいことがあったからとか、伝えたいことがあるとか、そんな高貴なモチベーションなどではなく、モロッコで日が明けるのを待つのがあまりにも退屈で、単なる暇つぶしとしてだった。

この文章だってそう。
今、とある仕事の待ち時間に書いてるだけ。私にとっては、書くのはいつだって暇つぶしだ。



なんて空っぽな理由なんだと思う一方で、暇つぶしとしてでしか書けない文章もあると思っている。

文章や言葉は、時に絶大な力をもつがゆえに、重く考えられすぎでは、と思うことがある。

一般の人よりとプロのライターさんに多いと思うのだけれど、言葉や文章を、そしてそれらがもつ力を神格化しすぎている、と。

言葉の力は絶大である。人を生かすも殺すも、言葉にとったら容易い。
それでも空っぽな言葉、意味のない文章、文字を並べただけの、砂漠にあふれる砂のようなただの文字の山…なんの力ももたない文章があってもいいじゃないか。


気が向いた時に、軽い気持ちで、ここに無力で怠惰な文章たちを並べられたらいいよねくらいに思いながら、今夜も私は筆を取る。


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