ユリア

都内の外資系企業で働く30代。ここでは、海外旅行と美術鑑賞、読書などつらつらと。

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思い描かれないアフリカ~モロッコ周遊記~

気づいたら、アフリカの大地にいた。 会社を退職し、次の会社に入社するまでのほんのわずかな自由らしい空白の時間にすることといえば、一度は旅行を考えるはずだ。もちろん、かくいう私も同じくして、旅行を決めた。 場所はどこだってよかった。 今日までの人生で海外は正直お腹いっぱいだと思っていたけれど、辞める間際に同僚からこれまでの旅行話を聞かされすっかりその気になってしまった。せっかく時間もお金もある。さらに年齢には逆らえない体力の低下もまだ深刻化してはいない。遠くて時間も体力の

    • 久米島で出会った異国からの女性

      コロナ禍のために海外旅行ができなかったこの2年間、その代わりと言ってはなんだが、3度ほど沖縄に行った。とにかくこの生きづらく閉鎖的なニューノーマル社会から離れ、一人で海をひたすらにぼーっと眺め癒されたかったから。私にとって最も不可欠で愛してやまない、波の音の中で海を眺める時間にただただ身を委ねたかった。 沖縄本島、宮古島と訪れ、3度目の沖縄は久米島。2021年秋だったが、もうその頃には国内旅行は右肩上がりに需要も戻りつつあり、石垣島になるととても手が出せない価格にまで高騰し

      • 私のチュロス

        忘れられないチュロスがある。 今でもふと思い出す。まだひと回り若い頃、つまり10年以上も前から、私の記憶の一つとして強烈に脳裏に焼きつき、突如として現れるあのチュロスはスペインはトレドで出会ったものだ。 日本でチュロスという食べ物を有名にさせたのはディズニーランドではないだろうか。少なくとも地方生まれの私にとって、チュロスはディズニーランドに行ったら無意識のうちに食べてしまう、そこでしか見たことがない唯一無二の大好物なおやつだった。 特に私のお気に入りはシナモン味。口に

        • 「きっともうすぐ、最後になるんだろうな」という感覚を抱えながら言われてしまった「またね」は、心のどこにしまっておけばよいのだろう

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        思い描かれないアフリカ~モロッコ周遊記~

        • 久米島で出会った異国からの女性

        • 私のチュロス

        • 「きっともうすぐ、最後になるんだろうな」という感覚を抱えながら言われてしまった「またね」は、心のどこにしまっておけばよいのだろう

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          学問の神様、菅原道真が祀られる国立市は谷保天満宮で試験合格をお祈りしてきました。 湯島天神、亀戸天満宮と共に関東三天神のひとつとして名を連ねます。 合格御守りと一緒に、鉛筆をいただきました。ピンクと水色の色合いが可愛くて、早速わたしのお気に入り。 あとは勉強を頑張るだけ!!!

          学問の神様、菅原道真が祀られる国立市は谷保天満宮で試験合格をお祈りしてきました。 湯島天神、亀戸天満宮と共に関東三天神のひとつとして名を連ねます。 合格御守りと一緒に、鉛筆をいただきました。ピンクと水色の色合いが可愛くて、早速わたしのお気に入り。 あとは勉強を頑張るだけ!!!

          愛してやまないルノワール「桟敷席の花束」

          この絵に出会ったのは、2019年に開催された横浜美術館での企画展だった。わりと最近のこと。 もともと美術館も博物館も大好きだった。子どものころ、母親と一緒に電車で美術館に行っていたことを今でも思い出す。 ただ、どの画家とか、どの時代とか、そういった好みがあったわけではなく、美術館という空間、静寂の中でアートを見つめる時間が好きだった。誰にも、何にも邪魔されない、目の前の作品にただただ没頭できる時間が。 大人になってもそれは変わらず、面白そうな企画展があれば足を運んだ。東

          愛してやまないルノワール「桟敷席の花束」

          やっぱり書くことは苦手

          文章を読むことは大好きだが、書くのはとことん苦手だなと思う。 筆が一気に進んだかと思えば、その3秒後には1ミリも動かなくなったりする。 書くのを途中で切り上げて、次の日に続きを書こうと読み直したら、文章に納得がいかず一気に削除したり、モロッコ周遊記のようにダラダラと3年もかけたりする。 完全に気分に支配されている。 文章が好きだからこそ、表現ひとつとってもこーじゃないあーじゃない、しっくりこない、と延々とやってることもあるし、自分の語彙力にひとり絶望したりもする。書けば

          やっぱり書くことは苦手

          弱さと強さのリバーシブル

          私は中学2年生からやりたいことがあった。 今は「やりたいことがわからない」という若者の話を聞くことが多いからか、昔から変わらずやりたいことがあるというのは珍しいタイプの学生だったと大人になってから思う。 それもあり、私は就職活動をほとんどしなかった。大学卒業後は、ベトナムに行って仕事をするんだと張り切っていて、卒業後はすぐに渡越した。やりたいことがあったので、迷うこともほとんどなかったが、就職活動の大変さは周りから幾度なく聞かされていたので、就活をしたところでやり切れる自信

          弱さと強さのリバーシブル

          生きやすくなった恩師の言葉

          2000年代後半の高校時代。3年間、図らずも担任教諭はずっと同じ女性教員だった。 おまけに、部活の顧問でもあったから、平日は朝から部活の終わる夜まで、そして土日も毎日のように練習で顔を合わせていて、当時は一番顔を見ていた人かもしれない。 とにかく、男勝りで強気で、若くてパワフルで、怒るとめちゃくちゃ怖いけど、カッコいい先生。先生にとって、私たちクラスは初めての生徒であり、卒業生だった。今になって振り返ると、高校時代にあれだけ熱血な教員の生徒に3年間もいれたことは幸運だった

          生きやすくなった恩師の言葉

          モロッコ周遊記を3年越しに公開したワケ

          9月5日に、2019年11月の旅行中にスマホで認めていた文章を最後まで書き上げ、3年越しに公開しました。 この3年間、何度も何度も、開いては閉じ、ちょっと書いては閉じの繰り返し。せっかくここまで書いたんだし公開したいなあって気持ちの裏には、これを公開したところで私しか面白くないし意味ないかなって気持ちもありました。 この旅行後、半年足らずでコロナ感染症が拡大し、海外旅行すらできなくなりましたし、どんどん今更感が大きくなって。 じゃあなんで書き終え、公開まで突然至ったのか。

          モロッコ周遊記を3年越しに公開したワケ