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自分の中にある思いや気づきをデトックス的に綴っていきます。

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最近の記事

女友達と回転寿司を食べた日

友人と回転寿司を食べに行った。彼女の誕生日だった。 地元を離れ、大阪で働く私たち。あと数年で30代の仲間入りをする私たちだが、結婚の予定はまだ、無い。 誕生日を迎える彼女はメキシコ在住のメキシコ人の恋人がいる。どうなるか分からない未来に不安を抱えながらも、2020年は彼らの関係が節目を迎えるはずだった。コロナが無ければ。 次いつ会えるとも分からないこの状況で、地球の反対側の誰かと通じ合おうとする試み。想像するだけで、途方も無く苦しい。そんな中、緊急事態宣言下の大阪で迎え

    • ストイック、やめました。

      おはようございます。 「わたしストイックなんです」と自称する人は少ないのかもしれないが、今日のテーマではあえて言ってみる。自分は生来ストイックなタイプなんだと思う。 人に話せば気持ち悪がられそうだが、何をしていても「これはこの先何に繋がるのか」を考えてしまう癖があった。今見ているこのドラマは私の視野をどう広げてくれているのか、今食べているクッキーは今日のわたしの活動量に対して正当なのか、という具合に。 いつからなのかは分からない。子供の頃から異様な負けず嫌いで、テストで

      • 遠くに来たようで、戻ってきただけなのかもしれない

        パンデミックが始まって1年2カ月程が経ち、二度目のゴールデンウィークが始まった。私は今年も帰省を断念し、大阪にあるワンルームで静かに息を潜めている。思えばこの一年で自分自身も随分と様変わりした。 昨年のゴールデンウィークは端的に言ってヤバい精神状態だった。イベント系の部署にいる私の担当業務は軒並みキャンセル、またはオンライン開催となり、自分を支えていた現場の高揚感には出会えなくなった。パンデミックの直前には、2年間共に過ごした恋人との別れがあった。一人で過ごす時間が爆発的に

        • ブレストが苦手。

          私は昔からブレストが苦手だ。もちろん目的によってはブレストが有効であることは理解している。みんなでワイワイ考えるのが楽しい、というのも分かる。 しかし、限られた時間の中で何か出して、発散して、となった時に自分から出てくるものはびっくりするぐらいつまらない。他者の目を意識しすぎて頭が真っ白になってしまう。何か光るものの気配があったとしても、論理的な整理と言語化が追い付かず、心の中にしまってしまう。 アイデアを考えるのは好きだ。でも、初めのアイデアの源泉は一人でしっかり時間を

        女友達と回転寿司を食べた日

          本棚は心を保存し、伝える

          皆さんは最近も紙の本を買っているだろうか。わたしは実はここ数年、紙から電子書籍へと移行しつつある。その理由は、今後の引っ越しの手間と収納スペースの節約というのが一番大きい。 紙は、とにかく重い。情報を届ける媒体としては、申し訳ないがとんでもなく効率が悪いと言わざるを得ない。軽いデバイス一つを持ち歩けば、(あまり良いことではないが)複数の本を同時並行で読み進め、気分次第で小説と新書を行き来することもできる。電子機器をあまり使わない私だが、購入してよかったと心から思っているもの

          本棚は心を保存し、伝える

          「これが好き」を断言できる人は強い

          わたしが尊敬する行動の一つに「好きなものをちゃんと好きと言う」というものがある。何故なら「好き」という感情はどう考えても無害、それどころかすごくポジティブな感情なのに、同時に分断を生むものだからだ。 今本業で若者向けの発信施策を考えるにあたり、ターゲットとする「若者」像をより明確化しようと議論をしている。チームメンバーは比較的若く、20代~30代。 ここで問題となるのは、同様に「若者」でありながら、私が好きなもの、先輩が好きなもの、後輩が好きなものが恐らく違っていることだ

          「これが好き」を断言できる人は強い

          自由の象徴みたいな同期が退職した。

          自由の象徴みたいな同期が退職した。 悲しいとか、寂しいとかじゃなく、何故か想像よりもショックだった。 ショックの理由は、一つは単純に、彼が遂にうちの会社に見切りを付けたということ。でもそれ以上にショックだったのは、彼を自由の象徴として、彼と交友を持つことで安心していた自分に気づいたからなんだと思う。 彼みたいな人もうちの会社にはいるんだ。 彼みたいな人がまだ働こうと思うんだからうちの会社はマシだ。 そして彼みたいな人と友人でいれる自分もまた、つまんない人間とは一線を

          自由の象徴みたいな同期が退職した。

          話題のSNS「Clubhouse」は名前も納得。真横にいる感じってこうしたら作れるのね

          こんにちは。今日はタイトルにあるように、今話題の音声SNS、Clubhouseがテーマです。 じわじわ広がり始めたこのClubhouse、音声版Twitterなどとも言われていますが、実際に見てみた印象は全く別物。既にメジャーになっている他のSNSとは全く異なる世界観や可能性を持っていると感じます。 既に記事なども出始めていると思うので、概要などは省きつつ感じたことを思うがままに書き連ねてみます。 0.完全招待制による、若干の排他性と試されている感(笑) このClub

          話題のSNS「Clubhouse」は名前も納得。真横にいる感じってこうしたら作れるのね

          東京に憧れる名古屋の学生だった頃の話

          久しぶりの記事の内容は表題の通り、ふと思い返した昔話をしてみます。 わたしは今大阪で社会人をしていますが、学生時代は名古屋におりました。正確に言えば、名古屋に通う愛知住みの学生でした。実は学生時代、このことがすごくコンプレックスでした。 なぜか。 高校時代の仲の良い友達の多くは大学進学を機に県外、特に東京や関西の都市に出ていっていました。甘酸っぱい話になりますが、当時お付き合いをしていた彼氏も東京に行ってしまい、遠距離を理由に大学1年生の4月に振られてしまうという経験も

          東京に憧れる名古屋の学生だった頃の話

          「普通な」人って誰なんだろう

          「普通の人でいいのに!」- 冬野梅子さん ここ数日Twitterでかなりバズっていた漫画である。 白状すると、私自身はこの漫画を読んで相当ダメージを食らった。漫画を読んで一撃、そして主人公に対するTwitterユーザーのコメントを読んでさらに一撃。コメントのほとんどは「こんな女めんどくさすぎる。読んでてイライラする」か「意味が分からない」のどちらかだった。すでにお分かりだろうけど、私はかなり、"分かってしまう側"の人間だった。「これわたしだ」というコメントをいくつか見つけ

          「普通な」人って誰なんだろう

          贈り物はいつだって自分を映す鏡かもしれない

          今回は初めてお題に基づく記事を書いてみたいと思う。 テーマは「おすすめギフト」 大学生の頃だった。私はフリーペーパーを作る学生団体に所属しており、その先輩後輩でのちょっとした女子会が催される機会があった。その時たまたま私と先輩の一人の誕生日が近く、皆さまからとある贈り物をいただくことができた。 プレゼントとしていただいたのは花束だった。しかし、普通の花束ではない。ちょっと工夫が凝らされた、面白い趣向の花束だった。 参加者は皆、事前にこのようにリクエストされていた。

          贈り物はいつだって自分を映す鏡かもしれない

          テレワークで仕事とワタシの関係ってどうなっていくの?という話

          こんにちは。皆さん在宅勤務されてますか?コロナ禍をきっかけに急速に一般化したテレワーク。わたしの仕事は企画系で比較的テレワークとの相性が良いので、今でもほぼ100%在宅勤務です。 オンライン会議ツールや業務管理方法などオペレーション面でいろんな話題が盛り上がっているけども、もっと根本的なところが覆っているような実感が常にあって、私自身は考えごとが尽きません。 結論から言うと、「1週間ずっと同じワタシでいるって、しんどくない?完全なプライベート空間である自宅で、一企業の人間

          テレワークで仕事とワタシの関係ってどうなっていくの?という話

          「誰かありきの人生」が美しくあるために

          こんばんは。重そうなタイトルだなとは思いつつ、わたし自身が長いこと考えているテーマですので、お付き合いいただけたら嬉しいです。 家族や恋人を愛することは多くの物語やヒットソングのテーマになっていて、最もポピュラーな美の象徴といっても良いと思う。たとえそれが悲劇で終わったとしても一途に想い続ける姿に人々は涙し、その"変わらない気持ち"を美しいものであると讃える。でも現実世界はどうであるのか、というのが今回の問いの正体だ。 以前ツイッターである意見に出会った。それは端的に言え

          「誰かありきの人生」が美しくあるために

          「書きたいことと伝えたいことは同義か」問いの果てに考えたSNSの怖さ

          こんにちは。 タイトル前半の問いは、ある時職場の先輩との会話の中で持ち上がった。これにぶち当たった時、大袈裟な表現をすると雷に打たれたようだった。先輩の立ち位置としては、「えっ!それって同義じゃないの?誰かに伝えたいから書くんでしょ??」ということになるんだけど、その時は考え込んでしまって歯切れのよい返答ができなかった。結論、私の答えとしては「同義ではない」ということになるんだけど、同時に果たしてそれで良いのか?という疑問が波のように押し寄せて、うーーんと激しく首をかしげて

          「書きたいことと伝えたいことは同義か」問いの果てに考えたSNSの怖さ

          「何者」20代後半の憂鬱の話

          こんにちは。 いきなりだけど、学生時代などの若いうちからめちゃくちゃやりたいことはっきりしてる人っているよね。神の啓示かなんか受けたの?ムハンマドなの?ってぐらいに確固たる意志があって、しかも周囲にそれを言うことにも躊躇いがないような人。 ここまでの流れで想像できる通りわたしはそうでない側の人間で、むしろほとんどの人がこちら側だと思うんだけど、でもその中でもどこか諦めきれないみたいな人たちが陥るのが、タイトルにあるような「20代後半の憂鬱」なんではないかと思います。 朝

          「何者」20代後半の憂鬱の話

          動画の世の中でもやっぱりテキストが好きな話

          こんにちは。 動画や音声メディアが激流行りな2020年に爆発的な遅さでnote始めました。 第一回はその理由を簡単に書きたいと思います。 タイトルでもう言ってるんだけど、わたしはやっぱりテキストが好きなんです。自分にとっては作るのも消費するのもテキストが良いと、やはり思います。 Youtubeとか好きな人も多いけど、わたしはそうでもなく、集中力が続かずに長時間観ることができない。 同じような人、実は多い気がするけどふと理由を考えてみた。 まず、動画や音声メディアは

          動画の世の中でもやっぱりテキストが好きな話