テレワークで仕事とワタシの関係ってどうなっていくの?という話

こんにちは。皆さん在宅勤務されてますか?コロナ禍をきっかけに急速に一般化したテレワーク。わたしの仕事は企画系で比較的テレワークとの相性が良いので、今でもほぼ100%在宅勤務です。

オンライン会議ツールや業務管理方法などオペレーション面でいろんな話題が盛り上がっているけども、もっと根本的なところが覆っているような実感が常にあって、私自身は考えごとが尽きません。

結論から言うと、「1週間ずっと同じワタシでいるって、しんどくない?完全なプライベート空間である自宅で、一企業の人間として振舞うの苦しいな?」です。笑 もちろん専用の仕事部屋を持てるほどお金持ちだったら良かったんですが・・

オフィスに通っている頃、月曜朝にたとえ泣きたいぐらい会社に行きたくなくても、会社に行って半日ぐらい過ごすとケロっとしていました。わたしのオフィスは結構上層階にあるのですが、エレベーターが上昇すればするほど体内の全細胞がピリッとしていくのです。もう逃げれねえぞ!サラリーマンだぞ!みたいな暗示が無意識化で全身を伝っていく感じ。(脳内イメージではヒーロー、ヒロインの変身シーンみたく体が金色のベールに包まれている)

あとは、冷たいプールに入っていく感覚をいつも思い浮かべる。子供の頃、学校のプールは屋外にあって、6月のプール開きの時はまだ水が冷たかったですよね。つま先からそろそろと浸けていって、ぴろぴろとゆすって温度を確かめて、意を決して全身つかるとやっぱ初めは冷たくてしょうがない。でもあら不思議、しばらくすると水の冷たさに慣れて心地よくなって、いつしか水がぬるくさえ感じてくる。仕事で言ったら水曜日ぐらいがちょうどそんな感じ。金曜にもなれば、よっしゃ、華金!の気持ちで向こう岸まで一直線。そして大事な人と過ごす週末は、泳ぎ切った後に太陽の光でふかふかになったタオルに包まれる、あの幸せな時間と同じなのです。土日の間にすっかり心が温まって、月曜はまた寒暖差に心臓がキュッとなっちゃうぐらいだけど、冷たさに慣れたらまた泳げる。

在宅勤務の生活は言ってみればずっとぬるま湯。冷たくもなく、ほっとできる温かさもないぼんやりした液体の中にいて、しまいに指もふやけてきちゃって。仕事モードなら言えちゃうことややれちゃうことも、普段の煮え切らないわたしが邪魔しちゃって、あーでもないこーでもないと細かいところや相手の顔色を気にしてしまう。

シラフの自分で仕事をすると、自分がやりたいことなのかどうか、如実に分かってしまう。仕事そのものが好きなわけじゃなくて、職場の人や雰囲気が好きだったんだな~とか、やっぱりちょっと無理して気持ち切り替えて向き合ってたんだな、とか。

テレワークが一般化したら、自分の好きなことで仕事をするという流れはもっと加速する気がする。働く自分、オフの自分、家族といる自分、今まで使い分けていた顔が一つのワタシの顔になるんだから、人格もある程度一緒にならないと成り立たないよね。

好きを仕事にできる人はもっと強くなる。逆に、今までパリッとした服で魔法をかけて、オフィスの集団に馴染むことで何となく"働いている感"を感じていたわたしのような人間は厳しくなる。何かしようとする度に、自分に問うてしまう。

「なんでこれやってるんだっけ・・?」

でもこれは決して悪いことではなく、生き方を考え直すいい機会だと思います。

自分の業務の視点で言うと、わたしは広報としてコーポレートブランディングの仕事をしているけども、リモートワーク中心の環境で社員のロイヤリティを維持することはかなり難しいのではないかと思う。人間ってやっぱり単純だから、社名の掲げられた建物に入って社員証首にかけてってしてるうちになんとなく帰属意識を持つものだから。

もう一つ思い出したことがある。大学一年生の時に勢いで体育会の部活に入って、あまりのガチ加減に辞めたくてすごく悩んで、でも部活に行って先輩方に会うと決心が揺らいでしまう、という事を繰り返していた。「このままこの雰囲気に浸かりきって過ごしていくのもありなんでは・・?」という暗示を自分にかけようとしていたんだろうな。結局その部活は辞めてしまいました。

話を戻すと、社員それぞれが自由な働き方を始めたら、大企業もベンチャーやスタートアップのCEOのような強い理念やストロングワードが無いと社員を束ねることはできないと思います。最近同じ部内の同期が退職したこともあり、この話がより実感を持って迫ってきています。

最後に私個人としてはまず、この状況でも仕事が継続できることへの感謝、在宅勤務ができることへの感謝を決して忘れないように。そのうえで、変に腐らず自分なりのやり方を見つけたいと思います。

ネガティブ、ダメ、ゼッタイ!

ではまた。




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