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2022年12月の記事一覧

 RIZIN.40 総評と与太話 日本最弱 されど大健闘の巻

RIZIN.40 総評と与太話 日本最弱 されど大健闘の巻

2022年最後のRIZIN。やってきました。大晦日 RIZIN.40。

大晦日格闘技の歴史は2000年の猪木ボンバイエから始まりました。
2000年はカシン桜庭のプロレスマッチや猪木会長とヘンゾグレイシーのエキシビジョンがあったりのプロレス色の強い大会でした。今カードを見ても興味深い試合が多いのですが、大晦日の格闘技が世間に対して影響力を持ったのは翌年2001年の安田バンナの試合です。安田忠夫さ

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橋本千紘戦 応援ありがとうございました 取り組みの差で負けたことが悔しい #ddtpro

橋本千紘戦 応援ありがとうございました 取り組みの差で負けたことが悔しい #ddtpro

12月29日 DDT最終戦 橋本千紘戦を終えました。
会場、放送での応援ありがとうございました。力になりました。

結果は完敗。青木真也の力不足に尽きます。
勝ちに対する執念、闘いに対する心構え、日々の取り組み、強さ。そのすべてで橋本千紘が青木真也を上回った結果を突きつけられました。試合を通じて、身体に意識にこれでもかと刻まれました。構え方、体重の掛け方、力の出し方、力の伝え方、一つ一つの技。どれ

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梅湯の繋がりとコミュニティと露出の絶妙な湯加減の話 定番になった帰りの新幹線車中で

梅湯の繋がりとコミュニティと露出の絶妙な湯加減の話 定番になった帰りの新幹線車中で

12月は地方に滞在する時間が増えています。今も京都からの帰りの新幹線車中でiPadで書いています。「のぞみ」であれば車中の時間は短いのですが、あえて「こだま」で移動することで、車内時間の3時間ちょっとをゆっくりと考え事をしたり、記事を書く時間にあてています。空いている車内で考え事をしたり記事を書くのは生産効率がいつもよりも上がる気がするのです。まあそれはそれとして。

試合前はどうしても移動が伴う

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格闘技選手青木真也 2022年振り返りと2023年の向かう先

格闘技選手青木真也 2022年振り返りと2023年の向かう先

少し早いけれど、2022年を振り返ってみようと思います。
厳密には30日までお仕事を頂いていますが、格闘技選手としてのお仕事は2022年は打ち止めで、少し気が早くもありますが、2022年の振り返りをしていこうと思います。今週末、来週になれば皆が振り返りをして埋もれていくのもあれなのでこのタイミングです。

今年一年を振り返って一番に頭に浮かんでくるのは、御贔屓さんの応援に支えられて、なんとかやって

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PV数とか商売の仕方とかブランドとか。

PV数とか商売の仕方とかブランドとか。

いつも御贔屓にして下さるnoteの月額会員のお客さんや、記事を購入して下さるお客さんのお陰でPV数を気にせず、心地よく自分が好きなように記事を書くことができています。いつもありがとうございます。

YouTubeもウェブメディアも広告費を頂きに行く構造の場合は数の稼げるコンテンツにして行くのが求められるので火柱を上げるものになりがちです。僕も数字を稼ぐことが求められるルールで創るときもあるのですが

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GLEAT MMA後楽園大会の解説をさせて頂きました。感情揺さぶられました。

GLEAT MMA後楽園大会の解説をさせて頂きました。感情揺さぶられました。

GLEAT MMA後楽園大会の解説をさせて頂きました。
試合の中継映像を置いておきます。青木の解説も含めてどうぞ。

GLEAT MMAは解説のお仕事を頂く前から興味深く動向を追っていた大会でした。と言うのもプロレスとしてのプロレスが主流になっていて、強さや闘いを軸にしたプロレスが絶滅危惧種となり、業界の一部にギリギリ闘いの遺伝子が残っているような状況の中で、プロレスラーがMMA(総合格闘技)に討

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辞められない人が見た辞めるとか辞めないとかの話 

辞められない人が見た辞めるとか辞めないとかの話 

選手が進退を決意した瞬間に立ち会う経験がありました。

その瞬間に立ち会わせてもらった僕の中から出てきた感情が明らかに若い頃とは違っていました。もちろん個々の選手の取り組みによって感じる感情は違うとは思うのですが、それを含めても僕から出てきた感情は今までとは違ったものだったのです。

若い頃は辞める=逃げのように捉えていたところがあったのですが、今の自分は選手生活を退くことを逃げとは思えず、逆に自

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谷川貞治さんの「巌流島」が猪木ボンバイエの冠を借りて開催 見所と与太話

谷川貞治さんの「巌流島」が猪木ボンバイエの冠を借りて開催 見所と与太話

10月1日にアントニオ猪木会長が亡くなって、アントニオ猪木の名前を冠した大会が年末年始に行われるであろうことは関係者であれば誰もが想像したところでありまして、新日本プロレス共同開催説やIFF単独開催説やRIZIN共催説などが囁かれはしましたが、当たりかハズレかはよくわかりませんが、色々あって最近は影を潜めていたはずの谷川貞治さん率いる巌流島が猪木ボンバイエの名前を使って巌流島を開催することになりま

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エドアルドフォラヤンの試合を見て思う おじさんたちの夕暮れ 日はまた昇る

エドアルドフォラヤンの試合を見て思う おじさんたちの夕暮れ 日はまた昇る

エドアルドフォラヤンが地元フィリピンで負けた。

20年弱プロ格闘技選手として生活していると家族でもないのに家族のように感じて動向を気にする選手がいて、それをライバルと言ったり、戦友と言ったりするのだと思うけど、僕はそんな簡単に軽く使われている言葉でエドアルドフォラヤンを表したくない気持ちがある。僕の人生においてたくさんの学びをくれた人であり、今ある言葉では言い表せない人だ。

僕とフォラヤンは3

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須藤後藤戦を見て学ぶこと 学びが尽きない

須藤後藤戦を見て学ぶこと 学びが尽きない

先日の修斗後楽園大会で練習で関わらせていただいている後藤丈治選手と須藤拓真選手とのバンタム級戦。試合結果は2Rに須藤選手のヒールフックで須藤選手の一本勝ち。

後藤選手の週一度の技術練習を見させてもらっているので、僕の力及ばずで勝ちに繋がらなかった申し訳なさとケガを負わせてしまった申し訳なさを感じております。後藤選手のケガからの早期の回復と復帰時に組み技の練習が必要であればご一緒させていただけたら

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RIZIN.40 対戦カード 2022年最後の見所と与太話 ※ 21日追記しました

RIZIN.40 対戦カード 2022年最後の見所と与太話 ※ 21日追記しました

やってきました。先のことは一切わからないが今年は健在RIZIN大晦日。

旗揚げから一貫して地上波ありきのテレビ格闘技だったはずが、我らが榊原信行さんの16年ぶり2回目の週刊誌報道で見事に地上波放送消滅。何やってんだよ感満載で一時はどうなることやらと思ったところを、怒涛の漢気と開き直りを解禁して徳俵いっぱいに堪えたところで、とりあえずメイウェザーやらベラトール対抗戦で火柱を上げて、煙に巻く榊原マジ

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