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ミッションスクールな日々②ネイビー病


+主の平和


暑くなって参りましたね。酷暑です。

普段は徒歩で通学している娘ですが、最近は暑すぎていつも顔を真っ赤にして帰宅する様子に命の危険を感じ、夏休み前後は電車で通学。

いのちだいじに。皆様も無理せずお過ごしくださいませ。



夏のネイビーな思い出〜熱中症ドミノ

夏が来れば思い出す。ネイビーだった日々。家族それぞれが熱中症一歩手前でダウンした地獄の夏休み。そう、炎天下でのネイビースタイルは自殺行為だと今ならわかりますが、受験期の夏は全てが狂っていました。

最初にダウンしたのは娘でした。1番ダウンさせちゃいけない人が先陣切って倒れました。模試のため、自宅から1時間以上離れた場所にある幼児教室まで遠征していた時でした。

試験会場から出てきた娘は特に変わった様子はなかったのですが、帰宅の途につこうと最寄り駅まで歩いていた時にポツリと「ママ、お腹痛い」と娘が呟きました。この頃はまだ、体調不良の全てを「お腹痛い」でしか表現できませんでした。

教室の冷房が効きすぎてお腹を冷やしたのかと思い、駅のお手洗いに入ったのですが、そこから顔色がみるみる青ざめていきました。このまま電車に乗ったら危険と判断し、慌てて駅員さんに事情を話して改札を出て、近所のスーパーでポカリスエットと、娘が食べたいと言ったスイカゼリーを買いました。もう一度駅まで戻り、ホームのベンチに座らせてポカリを飲ませ、スイカゼリーを食べさせました。駅のホームは地下だったのでとても涼しかったのです。

娘は、試験を受けた教室を出た瞬間に頭がガンガンしたと話してくれました。回復しなければ幼児教室に引き返して助けを乞おうと考えていたところ、なんとか回復してくれたので大事には至りませんでしたが、肝の冷えた時間でした。

体調不良の娘を連れて帰宅すると、パパが倒れていました。

電気代が勿体無いからとエアコンもつけず、こちらも熱中症なりかけの状態でした。いつも夏になると「暑いからって涼しい部屋にこもっていたら、暑熱順化できずに却って体に悪い!」「汗をかくって素晴らしい!」(←何年前のCM?)と言ってエアコンをつけたがらないのです。

ねえ、大人がそういうの、やめてもらってもいいですか…?

2人をエアコンのついた部屋で寝かせ、私はネイビースーツのまま2人の看病。ポカリも経口補水液もなかったので、炎天下の中買い物に出かけました。あまりに慌てていたので、自分の体のことにまで気が回っていないことにも気づかずに。

翌日、私が倒れました。

熱中症ドミノ倒しのような、真夏の思い出です。(ちなみに、翌日になるとパパと娘はケロッと回復していた点は、不幸中の幸いでした。)


ネイビースーツの悩み

ところで、私がお受験の制服として着用していたネイビースーツが今年マイナーチェンジしたとのことです。

私が購入・現在も着用しているネイビースーツはこちら。在庫がなくなり次第終了でしょうか?↓

見た目はほとんど変わらないのですが、おそらく、ジャケットの丈が少し長くなったのと、ワンピースの前方が一見するとタイトなワンピースのようになったのかな?と思います。フォクシーのセレモニースーツのワンピースに更に似たような印象です(あくまで私見です)。

ネイビースーツにも本当に微細な流行りみたいなものがあるらしく、一世代前にお受験を経験された先輩ママは「私の時代はネイビースーツはタイトワンピースが主流だったのよ」とおっしゃっていました。

お受験終了組としては、ミッションスクール志望のお母様のネイビースーツは「座った時に膝が見えなければなんでもいい」「迷ったら硬派」という身も蓋もないアドバイスしかできないのですが…でもこだわる方は本当にこだわります。スーツは親子3人オーダーメイド、3人同じ生地でスーツを仕立てるというご家庭も存じ上げております。

ちなみに、我が家もオーダーメイドには興味があり、実際にお受験スーツオーダーを行っているブティックに伺ったことがあるのですが、3人の合計した見積額が87万円(!!)でした。

オーダーメイドは潔く諦め、こだわりを削りに削り

「娘のブラウスは角襟」
「パパはセミオーダーでちょっと贅沢にしてもよし」
「ママはパパと娘のスーツ代を予算から引いた残額で買えるもの」

という条件でそれぞれ購入しました。(パパがほとんどスーツを着ることのない職業なので、この機会に良いスーツを仕立ててもいいかな?と思いまして。)

幼児教室の講習代もそうなのですが、スーツ代も前もって予算を決めておくと良いと思います。何事も青天井は危険です。

ちなみに、子どものお受験スーツは、こちらのメーカーのものをお召しになったご家庭がとても多かったです。実は我が家もこちらを購入しました。生地の色が他のメーカーと比較しても濃く上品で、くるみボタンの大きさも絶妙だったのですよね。何よりお値段が良心的でした。

次に多かったのが王道・ファミリアのスーツでした。


アロハシャツで試験に臨む?

我が家が通っていた大手幼児教室では、お受験スーツについての指導は特にありませんでした。念の為に先生に相談したところ「服装は徹底的に硬派で。リベラルな学校でも気回せるので万能ですから!」というざっくりしたアドバイスをいただきました。そのため、家族全員がお受験スーツは1セットしか用意しませんでした。(予備を用意するという大富豪的考えはなく…)

娘の入学後、他の幼児教室に通っていたというお友達とお受験スーツの話になった際、お教室によっては服装に細かい指導があるらしく「◯◯学園は刺繍のある紺ジャンスカでブラウスは丸襟、⬜︎⬜︎学院はチェックのスカート、◇◇小学校はネイビージャンスカと無地白ブラウスの昭和スタイル」など、学校ごとに違うお洋服を用意したため、子供だけで数十万の服代がかかったと言うご家庭もいらっしゃいました。その場にいたママ友達の中で私1人だけ変な声を出して驚きを隠せなかったです。

娘の通うミッションスクールは世間的には硬派な印象を持たれている学校ですが、入学試験の面接の際にパパだけネイビー以外のスーツで臨んで合格したご家族も存じ上げております。お父様がネイビールックを嫌ったのだそうですが、周りがオールネイビーでお父様が急に慌ててしまい、必要以上の緊張をしてしまったとのことでした。

そのご家庭も無事(じゃないよ!とお母様はおっしゃっていましたが)合格をいただけたわけですので、学校側は受験時の服装など大して気にしていらっしゃらないことがわかりました。とはいえ、服装で右往左往してしまうのも小学校(幼稚園も?)受験特有だなと感じます。色々迷いましたけれど、服装選びは楽しかったです。

ちなみに、入学後も引き続き、学校に伺う際の服装はオールネイビーでまとめておりますし、周囲もそんな感じです。お父様はネイビーとはいかずとも、スーツ一択。そう決めておいた方が楽という理由もあります。

 だから言っておく。自分の命のことで何を食べようか何を飲もうかと、また自分の体のことで何を着ようかと思い悩むな。命は食べ物よりも大切であり、体は衣服よりも大切ではないか。

マタイによる福音書6:25

前回も引用したマタイの聖句です。何を飲むか、何を着るかを思い悩むことはない、というイエスの言葉と逆行する内容を今回のnoteでは書いておりますので、少々心苦しいのですが、決して棄教したわけではありません。

立教小学校の校長先生が「試験で何を着ればいいかなんて、私たちは全然気にしません。アロハシャツでいらしたっていいんです!」と豪語したところ「いいえ、アロハシャツでは困ります」と某プロテスタント女子校の校長先生に真っ向から反論されたという話を受験期に耳にしました。

立教小学校の校長先生のセリフも半分冗談だったのかな?とは思うのですが、これもマタイ書の一節に通じるお考えです。何を着ているかで目の前にいる人の心まで判断することはできない、と解するのが適当でしょう。ラ◯フローレンのポロシャツを着ていようが、ユ◯クロのポロシャツを着ていようが、大切なのは人間性。立教小学校の校長先生の一言は、その人間性を見抜く自信の表れでもあるような気がいたします。

ちなみに、私は受験終了後に教室通いや説明会用に購入していたネイビーの服をスーツとワンピース1着を残してすべてお譲りしてしまいました。が、入学後にこれをものすごく後悔しました。スーツ未満なネイビールック行事が意外とあり、結局ネイビーな服を買い直すことになってしまったのです。子どもの学年が上がれば学校に赴く機会も減るのでしょうが、合格後即ネイビー卒業とするのは少し早すぎたようです。

また、洋服を買う機会がある時、ついついネイビーのものに目がいってしまうのもお受験後遺症でしょうか。カラーバリエーションにネイビーがないと「汎用性なさそう」と思ってスルーしてしまいます。

夏が来れば思い出す。ネイビーだった日々。あの時間は確かに、濃紺一色でした。

お受験真っ只中のご家庭におかれましては、どうかこの夏の暑さをうまく乗り切ってくださいませ。くれぐれも、我が家のパパのような我慢はなさらないように。

よい夏になりますよう、今日もあなたのために祈ります。


感謝のうちに。

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