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2023年7月に見たライブ(KEBABS/XIIX/山下達郎)


17. 07/18 THE KEBABS「熱熱」@仙台darwin

18. 07/22 THE KEBABS「熱熱」@名古屋クラブクアトロ

19. 07/27 THE KEBABS「熱熱」@渋谷Spotify O-East

こちらに書きました。

20. 07/28 XIIX SUMMER STATION 音楽LIVE@六本木ヒルズアリーナ

会社帰りに歩いて行ける六本木ヒルズ、ラクチンです、ありがとうございます。キャパ1000のところ整理番号500番台だったけど、完売していなかったっぽかったし、ギリギリに行ってもゆるっとしていて非常に見やすかったです。XIIXのお客さん、ちっこい女子が多いからありがたい。

都会のビル風があって涼しかったし、実は野外でXIIXを見るのが初めてで、その心地よさも含めてめいっぱい楽しめたライブでした。XIIX、野外も似合うなぁ。

本日は宏介(Gt)とすってぃ(Ba)の2人編成、久しぶりだ。2人だけの音だからこそ、ダイレクトに伝わってくるものがあるし、ギターとベースそれぞれの音がくっきり聞こえて痺れる瞬間がたくさんあるなーと思いました。

・1曲目、新しいアルバム収録の「タイニーダンサー」で意外。いきなり新曲来ると思ってなくて(来るとしても「月と蝶」かなと)。爽やかで真っすぐな音が体にすーっと入って来て気持ちが良い。
「頭の上の飛行機が唸り声をあげてゆく」という歌詞がありますが、六本木の上空にリアルにヘリの音が聞こえることもあったので、なんだか臨場感たっぷり。野外の開放感と合います。

数日前にアルバム「XIIX」が発売されてから、通勤中などもずっと聞いているせいか、印象的なピアノの音が勝手に頭の中に鳴る感じがありました。

・2曲目は「ハンドレッド・グラヴィティ」、2人編成でたびたび披露していますが、すってぃの「1,2,3」のカウントが久しぶりで懐かしい。2人編成では欠かせないパンチのある曲だなぁと改めて感じます。飛び道具のようなエフェクターや華やかな同期を使わずとも、生身の人間が奏でる楽器の迫力にぶっ飛ばされる感覚。

・「E△7」のアコースティックも久しぶりに聞いたけど、すってぃのベースソロが前よりもどっしりずっしり存在感があるような気がしました、何故だろう。機材が違うのかフレーズが違うのか。かっこいい。

・宏介がハンドマイクになったので、えっ!ベースだけで「スプレー」やるってありなの?とめちゃくちゃ早とちりしてしまいました、最近ハンドマイクっていうと「スプレー」じゃないですか。そんなわけなかった、すってぃのベースが色っぽい「4:43 AM」だった(笑)
あまりにも雰囲気があるので、渋谷公会堂の時みたいにスペシャルゲストで袖から谷中さんがバリトンサックス吹きながら登場するんじゃないかと妄想してしまったw

からの、ハンドマイクで宏介が歌う「曙空をみつけて」。時間の経過と、空の様子を表現している曲達なので、やっぱりこれらも野外が似合うのです。夕暮れ時ではなかったけれど、夏の夜の明るめな空と、ピンクの照明がロマンチックで良い演出になっていたなぁ。すごく素敵だった。

・次は宏介のお得意のルーパーが活躍。リズム(ギターのボディを叩く)とギターとコーラス(「♪wow oh oh oh 」×3ハモリ)を重ねていきます。宏介のハモリ聞いてるだけで美しいわ。声が美しいわ(2度目)。
ルーパー作業の間は、「何やるのかな」ってワクワクがあるよね。リズムの段階で「Light & Shadow」だとわかったので嬉しく思う。好き。
この曲も「街の色は夕暮れ」っていう空の描写があるせいか、野外にマッチするなと感じました。

ルーパー使うと厚みが出るし、そもそも2人のギターとベースも力強いから、思いのほか迫力があって楽しい。アコースティックでもなくフルバンドでもなく、工夫次第で色んな聞かせ方ができるの最高だなぁ。

・「LIFE IS MUSIC!!!!!」は、お客さんのクラップ音をルーパーで録音して使いました。宏介が「ギロッポンでションセツ(セッション)する?」って言ってて笑う。「業界長いからw」だそうだよ。最初「ションセツ」って言ってもお客の反応悪かったからか、「セッションね」って付け加えることで笑いが起きましたが、私はすぐにセッションのことだとわかったよ、業界長いからw

「in the Rough 1」の時もお客さんのクラップ音をBGMにセッションしました。クラップ音の録音は、会場のキャパによって跳ね返りが気になったので、六本木の屋外でいい感じに録音できるかな?と余計な心配をしましたが、いい感じに取れてた。
(ちなみに、あのツアーのクラップを「正者の行進」で使っていると知ってびっくり。嬉しいですね。)
普段よりもちょっとBPM速めで勢いがある感じで楽しかったなー。

・「アカシ」もいつもよりBPM速めのように感じて、猛烈な勢いを感じました。別格クラスで「アカシ」が大好きなのですが、どんなアレンジでも「アカシ」は本当に色んな表情・かっこ良さを見せてくれるなといつも感じるから、何度聞いても感動が薄れません。アコギで激しく弾くバージョンもたまらない。SK1で、アコギを激しくジャカジャカかき鳴らす斎藤宏介に感動してから何年経つだろう、その感動はやっぱり今も全然変わらないのよ。

・「Answer 5」の2人編成もかっこいい。間奏が思いのほかにド迫力。さすらいのジプシーたちの流しのライブみたいな、異国情緒に溢れた色気と主張が。すってっの唸りまくるベースも好きだし、派手にやらかす宏介のアコギもたまらんです。

・「月と蝶」、めちゃくちゃライブ映えすると思って大興奮。2人の前のめり具合が良い。「足りない×7」の連呼が想像以上に上がります。連呼する度に1度ずつ体温が上昇するようだよ。
音源で入っている「は?」が好きなのですが、ライブでもちゃんとすってぃが「は?」って合いの手入れていて大喜び。
2人編成でこれだけ勢いがあるのだから、フルバンド編成になったらとんでもないことになりそうだな。

この曲も「夜の匂いに紛れて」っていう歌詞があるから、夜の野外で聞くことで余計にぐっと曲に引き込まれたような感じがありました。

・アンコールないと思ってたけどあったのでラッキー。宏介が「楽しかった、疲れちゃった(笑)」と言っていた。いやわかるそれぐらい本編ガッツリのライブだったなと思ったから、アンコールまでやってくれるの意外だったのよ。ユニゾンではほぼMCしないので、疲れちゃったって笑ってる姿もなんか良いなぁと思いました。

・アンコールの「like the rain」にも、「風になって月になって 静かな夜を歌ってきた」という自然にまつわる歌詞があり、タイミングよく心地の良い風が頬を撫でていったので、この上ない自然の演出に余計にぐっときて泣けてしまった。この曲はやる頻度がけっこう高いと思うんだけど、それでも毎回ぐっと来ちゃう。メロディーと歌にすーっと心を揺さぶられる感じがあります。

MCもけっこうしてました。
「夏休みじゃない人ー?」「僕らもです(笑)」とか、「六本木ヒルズアリーナはM-1決勝の敗者復活戦の場所ですよね?まだ誰も知らなかった頃のオードリーやサンドイッチマンが駆け抜けていった場所だと思うと感激です」「ひたすら自分達と向き合ってセルフタイトルのアルバムができた、音源以上のツアーをやろうと思うので遊びに来て下さい」と言うような内容。

最後に珍しく写真撮影OKタイムがありました。「こういうのやったことない」と不慣れさ全開の宏介。結婚会見のように、指輪を見せる仕草をしていて笑った(笑)

「ハイチーズ」ではなく、すってぃの発案で何故か「プロテイーン」で記念撮影。相変わらず健康志向だな(笑)

セットリストは宏介いわく、ツアーでやることとは若干変えている、というのがさすがの気遣いだと思いました。ツアーますます楽しみだねぇ。

タイニーダンサー★
ハンドレッド・グラヴィティ
E△7
4:43 AM
曙空をみつけて
Light & Shadow
LIFE IS MUSIC!!!!! (六本木edition)
アカシ
Answer 5
月と蝶★

en.
like the rain

★初聞き

異常気象の夏、昼の野外は厳しいけど、落ち着いた都会の夏の野外(心地よいビル風あり)はなかなか良いものだなと思いました。また夜の野外で見たいなぁ。

ライブ前に食べたソフトクリーム、ライブ後に食べたカレーも美味しかった、最高の花金(死語)です。

ギロッポンはドラちゃん祭り

21. 07/29 山下達郎 PERFORMANCE 2023@NHKホール

※ネタバレをしています。

・中学生の頃に初めて出会った山下達郎。当時はライブへ行くという概念に至るような環境にいなかったので、だいぶ大人になってからようやく初ライブです。何年か前から、フェスで見れそうな機会があったり、チケットは当たったのに都合が悪くなってしまったり、チケットが全然当たらなかったりなど紆余曲折があったので、来れて本当に嬉しかったよ。

2階11列目と表情はほぼ見えなかったけど、想像を絶する素敵なステージングで、70歳まで現役でいることの凄まじさをヒシヒシと体感したし、何より達郎さんの「会場にいるお客さんを全員楽しませたい」という気持ちが伝わってきて、伝説レベルのすごい人なのに、なお1人1人を大切にするんだなぁと感じて、めちゃくちゃ感動しました。

ギター、ベース、ドラム、ピアノ、女性コーラス3人、サックスなど、達郎さんを含めて総勢10名の大所帯。バックには、都会の建物を表すような作り物が施されており、街(シティ)を表現しているのかなと思いました。

・こんな感じの帽子に、紫色のシャツを着た達郎さん、今年で70歳(古希)だから紫をチョイスしたそうです。たびたび「後期高齢者ですから」とお爺ちゃんぶってジョーク交じりでいつものごとく早口でお喋りしていましたが、全然お爺ちゃんに見えませんでした。
達郎さんのラジオ、たまに聞くけど、ライブのMCも当たり前だけど同じ感じだなぁと妙に感動しました(笑)
「そんなシーンとしないで下さいよ、笑うところなんで」「東京のお客さんはこうなんだから」っていう達郎さんっぽいコメントに笑うこと多々。百戦錬磨だなぁ。

・ライブは18時から始まって20時50分ぐらいに終わったんですよね。2時間ぐらいかなと思っていたんで、長丁場でびっくり。休憩などはなく、達郎さん出ずっぱりです。ギター弾いて歌って、時にピアノ弾き語りで、アカペラ(カラオケ)で。長めのフェイクや、長めの速弾きの後、わざとらしくヨレヨレっとよろけたり腰を叩いたりしてお爺ちゃんぶってて可愛かったけど(笑)70歳でこれだけのプレイができるということは、積み重ねて来たもの以外の何ものでもないよなぁ。

・噂には聞いていましたが、「CDですか?」って言うほどの声量があって音程も全く狂わないのはもちろんのこと、歌詞もきっちり覚えている。昔の曲で、「歌詞見ます」って宣言していたものもありましたが、ほとんど覚えてるのすごい。あライブでやるのは大体定番曲だから、といことはあるかもしれませんが。
中年のバンドマンでも、平気でiPadとかあんちょこ見ながら歌ってる人とかいますしね。

・何より、バンドとしてのグルーヴも心地よくて、メドレーコーナーがあったのですが、永遠にセッションしていられるのではないかという空気を醸し出していて、めちゃくちゃ心地よくて興奮しました。すごい贅沢なもの聞いちゃってるなぁという興奮。達郎さんのライブで「わー!」とか「フー!」とか言うとは思ってなかったです、思わず称賛の声を上げたくなる素晴らしさ。

・外はうだるようなうっとおしい暑さでしたが、キンキンに冷えたNHKホールで聞く達郎さんのサマーソングは最高。欲を言えば「アトムの子」が聞きたかったなぁ。私の中で何故かサマーソングに認定されています。

・よくファンクバンドがやる、「One time」「Two time」の掛け声でその数だけクラップするやり取りあるじゃないですか。達郎さんが70ということで「70回やりたい」と。70回もクラップしたの初めてだよ(笑)なかなかの壮観だったなー。お茶目な達郎さん。

・お客さんみんな座って聞いているんだろうなと思っていたのですが、最後だけスタンディングという慣習があるのでしょうか、数人の先輩方がスタンディングしたので張り切って立ち上がりましたが、やっぱり立ってゆらゆらする方が気持ちいいいなぁ。ゆるーく踊りたい音楽。

・女性コーラスの方は3人いたのですが、アンコールでスラっとした女性が1人増えていたので、「まりやさんだろう」(2階だから顔はっきり認識できない)と思っていましたが、やはりメンバー紹介の時に「何故か竹内まりや」って達郎さんがほんの少し恐縮したように紹介していたので、「何故かじゃないだろうよ、ごちそうさまー!!!(笑)」って思って最高でした。素敵ご夫婦。

・「Ride On Time」が終わって、メンバーが横一列に並んで挨拶して、うわー大団円!って思ったんです。そうしたら、メンバーが駆け足で定位置に戻って「恋のブギ・ウギ・トレイン」が始まったから、めちゃくちゃ嬉しくてテンション上がりました。そんな演出するんだ(笑)

「恋のブギ・ウギ・トレイン」、中学生の時にCDで聞いて、達郎さんの「トレイン!」っていうキレの良いシャウトにしびれたんだよなぁ、今はそこまでキレは重視していないんだなぁ、などと懐かしく思いつつ。

・最後の最後、たった1人でステージに残って、2階にも3階にもすみずみまで眺めて手を振ってくれる達郎さん見て、こんなすごい人が、毎回毎回こうやって全てのお客さんに真摯に軽やかに向き合ってくれているんだ、と思うと心から感動しました。こんな感動味わったの初めてかもしれない。やっぱり超一流が作り出すものって、胸に響くんだなぁ。最高の音楽体験でした。

・何かのインタビューでも言ってたけど「60とか70になったら数人編成で小さなライブハウスを回って、酒飲みながら今日はどうだった、ああだった、ってくだ巻いてると思ってた」と。
会場は20代ぐらいの若い人も結構いたし、やっぱり「SOFTLY」で若いファンが増えたようです。世界的にシティ・ポップのリバイバルブームだし、若い人はネットで昔の曲もたくさん聞けるし(達郎さんはサブスク解禁していませんが)、年代や国関係なく音楽が届くって、素晴らしいことだなぁと改めて思いました。達郎さんは本当に大スターだな。

「山下達郎のライブ、一生に一度見れたらいいかな」って思ってたけど、「いやもっと近くで見てみたい、ギターも歌もどうなってるのかしら?」という欲望がむくむく。ちょっと長めのギター速弾きがあったんですけど、本当にびっくりしたんです。すげー!って。えっいつまで引っ張るの???って。またギターが良い音なんだよなー、高そうなビンテージの良い音!w
もちろん達郎さんの熟練の技術あってのことですが。
いつまでできるかわからない、って達郎さんずっと言ってるみたいだけど、ライブやってくれている限り、また行ってみたいと強く思いました。FC入ろうかなぁ。

01. SPARKLE
02. 雨の女王(RAIN QUEEN)
03. ドーナツ・ソング
04. 土曜日の恋人
05. SOLID SLIDER
06. FUTARI
07. 潮騒
08. Groovin’
09. Bella Notte
10. Have Yourself A Merry Little Christmas
11. クリスマス・イブ
12. 蒼氓
13. ずっと一緒さ

14. メドレー
SILENT SCREAMER
BOMBER
SILENT SCREAMER

15.メドレー
LET’S DANCE BABY
愛を描いて-Let’s Kiss the Sun-
さよなら夏の日
CHEER UP! THE SUMMER
LET’S DANCE BABY
Mean Woman Blues

16. CIRCUS TOWN

en.
01. Sync Of Summer
02. Ride On Time
03. 恋のブギ・ウギ・トレイン
04. YOUR EYES

ネットから拾いました

「ドーナツ・ソング」、生で聞いてなんか嬉しくて泣けちゃったな。

「中野サンプラザがなくなったから、NHKホールがホームになります、予約が取りにくいんだけど(笑)」と(笑)
その昔初めてNHKホール借りる時、「山下のライブは長いから」と断られるかと思ったけど、「山下なら」と許諾してもらったそう。
NHKホールに忖度する達郎さんのユーモアに笑いました。

博報堂とADKから花が来ていた、さすがです

最新曲、「午後の紅茶」のCM曲も爽やかで聞き入ったー。

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