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「Eleven Back」で恵比寿に華麗にBackしたXIIXの自主企画2DAYS

「XIIX presents Eleven Back vol.2」の感想です。今年初のXIIXだよ。昨年10月以来のライブです。

今年はUNISON SQUARE GARDENがアニバーサリーイヤーなので、XIIXの活動はあまりないのではと思っていました。そんな中で発表された自主企画なので嬉しかったです。恵比寿ガーデンホールで2DAYS、初日がandrop、2日目は秋山黄色がゲスト。

恵比寿ガーデンホールと言えば、2017年に斎藤宏介のソロ企画「SK's Session2」を開催した場所です。サポートにすってぃがいて、ゲストはSKY-HIで。あの頃は宏介とすってぃがバンドを組むなんて思ってもみなかったし、この日きっかけで自分がFLYERS(SKY-HIファンの総称)になることも想像できなかった。SKY-HIがゲスト参加する名曲「スプレー」が生まれることも、もちろん知りません。思えば遠くに来たもんですね!素晴らしい。そう思うと、恵比寿ガーデンホールでXIIXの自主企画が行われることが感慨深い。

両日ともにそれぞれの良さがありました。andropとは相思相愛でほんわかムード、黄色氏は「斎藤さん大好きー!」という子犬のような直球愛が炸裂しており、コラボも刺激的でした。
そしてDAY1は、XIIXが5か月ぶりのライブということで楽しさと気合が炸裂。DAY2は、選曲のせいもあってかXIIXの妖艶な魅力をより感じた濃密なステージだったな。


DAY1. 03/18 GUEST:androp

🔹androp

・XIIXとandropは相性が良いに違いないので(かっこいいものを自由に取り入れて素敵な音楽にしていくという共通点)対バンをして欲しいとずっと思っていました。ファンがそう思うのだから、当人同士は遥か昔から思っていたことでしょう。昨年の渋谷公会堂では、内澤さんがスペシャルゲストで来て、歌詞を共作した「魔法の鏡」を一緒に歌ってくれたので、対バンは近いと思っていました。ようやく!

内澤さんがMCで、「前から一緒にやろうと話していたので、とても興奮しています。今日どうなるんだろう?」って、わくわくそわそわしている様子が伝わって来て可愛かったな。

・個人的にandrop見るの2年ぶりでした。渋谷クアトロでストレイテナーとの対バンを見て以来です。年単位でしかライブを見ていないのですが、見る度に私の好みの形態になっていて好き度が上がります。かっこいい。前回はサポートがサックスとキーボードで豪華編成でしたが、今日はキーボードのみ。
このキーボードの方が凄腕で、andropの世界をより一層、美しく妖しく引き立ているなと感動していたら、途中で内澤さんが「オンザキーボード、別所和洋!フロム『パジャマで海なんかいかない』!」って紹介したから、「ああ別所さんか!」と合点がいく。
以前、ストレイテナーのひなっち主催の「HINA-MATSURI」というイベントで拝見したことがあったのですが、テクニカルで華やかで一聴してトリコになりました。ギタリスト不在のセッションで、ギターのパートを見事に背負ったり、メンバーが別所さんにおんぶにだっこで面白かったのです。andropの世界観にも見事に調和していて素敵だったなー。

・「Voise」や「MirrorDance」などお馴染みの曲が懐かしいと同時に、「Tokio Stranger」が聞けたのが嬉しかったです。以前ラジオで聞いて、andropはこのようなジャズっぽい曲(歌はラップ調)(レッチリみのある「Give it away」)も出しているのだ、という意外性を感じて記憶に残っていました。オシャレなキーボードが際立つセッションから始まったのがめちゃくちゃかっこ良かったし、浮遊感のあるサウンドが気持ち良くて、その世界にどっぷり浸れて最高でした。

・「新曲をやっていいですか」と内澤さんが言ったので、先ほども新曲が披露されたのに豊作なのねと真に受けたら、よく知ったリズムが流れて来たので、新曲はXIIXの「No More」に寄せてくれたのですか?と思っていたら、歌い出したら本当に「No More」だったので笑う。うまいこと策略にハメられました。ナイスカバー!(1番のみ)
「魔法の鏡」はandropの曲としても違和感がないほど親和性を感じるのですが、「No More」はそこまでandrop色が濃くないので新鮮に聞こえました。なぜ「No More」を選んでくれたのかな。
後の宏介の話によれば、リハでもやっておらず、セトリにも書いていなかったそうで、XIIXの2人もとても驚いていました。嬉しいサプライズでしたね。

・「Super Car」は、「斎遊記」でもセッションしていてすごく良かったので聞けて嬉しい。♪らららーが気持ち良いのよ。そして最後にやった「Toast」という曲がとても印象に残りました。内澤さんの乾杯の仕草も含め、とっても温かみを感じて好きです。「よくやった Toast!   笑っていて これからもずっと」っていい歌詞だな。「よくやった」っていい言葉だよ。「みんなでこれからもずっと生きていきましょう」って、間奏で内澤さんが平熱で語っていたのが良かったな。声高に言うのもいいけど、普通の温度感で語られるからこそ心に入ってくるものもあります。ラストにふさわしい余韻が残る曲でした。

前半はポップに始まって、次第に深い世界にたゆたっていくようなライブ運びが心地よくて感動。今まで見たandropのステージの中で一番好きでした。次いつ機会があるかわからないけど、次も楽しみだなぁ。

🔹XIIX

・出囃子が前のもの(妖艶なやつ)に戻っていました。耳馴染みあり過ぎるこのサウンド、とても好きです(前回ツアーのSEはもはや覚えていない、聞いたら思い出すかな)。
今回の編成は、Dr.掘正輝さん、Gt.粂絢哉さん、Key.山本健太さんというお馴染みの精鋭たち。個人的にギター2人体制が好みだから大歓迎。

・1曲目、出だしの音がちょっと「ZZZZZ」っぽかったので(キーボードの音色が)盛大に勘違い、「LIFE IS MUSIC!!!!!」でした。どっちも大好きだから嬉しいのですが、「ZZZZZ」の方がレアキャラなのでちょっとだけガッカリ。(このガッカリはDAY2に回収されました、良かったね私)

・2曲目に「シトラス」、まだ3rdアルバムの曲をたくさんライブで聞けているわけではないので、3rdアルバムの曲が来ると特別感があります。「おっ!来たねー!」っていう興奮。楽しくてアワアワしてるうちに終わってしまう。もっと聞きたい。3曲目は「ユースレス・シンフォニー」だったので、シングル曲3曲立て続けにぶちかましてきたわね、というぐらいの気合を感じる。シングル曲じゃないですけど。5か月ぶりのライブにふさわしい幕開けだなーと思って楽しくなります。
間奏のベースソロからギターソロ、いつも以上の勢いがあったような気がして愉快でした。特にギターの出だしの音が、シャキーン!っていう、侍の刀ですか?っていう鋭さを感じてにやけてしまった。それだけ気持ちが前に出ていたのかも。「ライブしたい気持ちをぶちまける日だと思っている」とMCで言っていたけれど、まさにそんな気持ちが溢れていました。

・MCで「No More」のカバーがとても嬉しかった、と。「サプライズで知らなかったから、僕らこれからやるんですよ」と、宏介。ファンとしては被ってくれて全然いいですよ?むしろ被ってくれた方が面白い。
この曲は自分の中で好きな曲の上位に上がるわけではないのですが、ライブで聞くと曲の隅々まで音やリズムを感じて、しみじみいいなぁと毎回思う曲。すってぃと一緒に「HEY!」ってやるのが楽しみでもありますが、どんどん「HEY!」するお客が増えているので、すってぃもご満悦そうな顔をしていて可愛い。

・ドン!ドン!という力強いドラムの音が響いたら、XIIXではあの曲しかないわけですが、スタッフさん疾風のごとく現れてフロアタムが2個設置されたので笑う。「正者の行進」を再びこの演出で見れるとは思ってなかった、やった!(笑)
前回のツアーで、宏介とすってぃが向かい合ってフロアタムで掛け合いをしてから本編に突入するという、風変わりな演出でインパクトに残りました。今回も2人で自由にフレーズを叩き合いっこして、すってぃの「ワン、ツー、スリー、フォー!」という掛け声で本編へ。掛け合いをしている時の宏介、まるで子供のように無邪気です。
一転して、そのまま叩きながら横向きでスタンドマイクに向けて歌う姿(ギター背負ってる)は、どこか妖艶。なんだこの色っぽさは。滝川クリステルの斜め45度的な?(伝わる?)
以前も思いましたが、ドン!ドン!というリズムが和太鼓みたいな響きなので、和の要素が強調される。この曲の可能性がここまで広がるの、ほんと面白い。このアイディア誰が考えたんだろう。

そう言えば、前回は背負ってたギターを落とすハプニングがありました。そのせいなのかわかりませんが、白いストラトのうち1本の1部が剥げて?緑色が見えていた。それもまた味があります。
→後から知りましたが、完全に新しいギターでした。剥げてるとか適当な推測して本当にすみませんwww
(2019年にフェンダーのイベントでオーダーして諸々あってやっとできたギター)

・「まばたきの途中」は、健太さんのピアノをバックに始まり、途中でバンドが加わる展開です。原曲に比べてテンポがゆっくりなような気もしますがどうなんだろう。そして今回も終盤の粂さんのスライドギターが歌ってるのが色っぽくて最高。

・最近の「アカシ」に繋がるセッションが好きです。静寂から始まる。うら寂れた廃墟が想像されるような浮遊感ある音が響いて、そこから頂点に向けて力強く駆け上がり、ドラクエの呪文みたいなイントロに突入する流れが快感。
ソロ回しがあるのもかっこ良かったです。すってぃお得意のビビビビ!⚡なエフェクターも入ってテンション上がるのです。
今まで色んなアレンジがあったけど、常にベストな「アカシ」の形態になっているのがすごい。色々やってきて、人力と同期のバランスが調和されていて美しい。堀さんのドラム良かったな、アタックが強くて。
どうしても「ダイの大冒険」のことが頭に思い浮かぶので(「アカシ」きっかけでアニメを見ていました)、エモさが倍増していつも胸が詰まる。聞く度に「アカシ」は自分の中でも特別に大事な曲だなと実感します。

・「あれ」は前回のツアーで最も盛大に衝撃を受けたので今回も楽しみにしていました。前回は宏介が完全にハンドマイクで、間奏からギターを装着していたと思いますが、今回は最初からギター持ったままだったな。
その衝撃とは、間奏で粂さんが軽やかにステージ前に出て来て、超絶なギターソロを弾きまくるという図だったのですが、やっぱり今日も粂さん最高だったなぁ。粂さんから宏介へギターソロがバトンされるわけですが、前回は宏介が「何倍速かな?」っていう超高速な動きでギターを装着していたのですが、その手間を考えて最初からギター持つことにしたのかな(知らんけど)。

全曲通して、粂さんのお陰で宏介が自由にできることが多いし、音源とは違ったギターのフレーズがナチュラルに聞こえてくると、「お!いいねぇ!」と嬉しくなっちゃうこと多々。

・「Answer5」ではメンバー紹介をやることが多かったけど、今回はなし。間奏では普通にベースソロ(宏介「すってぃ!」)からのギターソロ(すってぃ「宏介!」)の見せ場がありました。最後の「ダーリン みだりに受け止めて」の後、ライブバージョンではジャーン!ってアクセントが入って、照明も一瞬ピカ!って激しく照らされるのが好きです。

・「スプレー」のイントロで「今日はどうもありがとうございました」って軽やかに言うの好き。前もそうだった。ラストを飾るのにふさわしい「スプレー」くん。「喜び悲しみ半分半分でsanity」っていう歌詞、聞く度に噛みしめます。

・アンコールで内澤さんを呼び込み。昨年の渋谷の時と同様に、「魔法の鏡」を3人でしっぽり。シンプル編成だからこその良さがあるなー、シンプルに歌の良さが伝わってきます。さりげないハモりの美しさもよく聞こえました。バンド編成では終盤にかけて爆発的な力を見せる曲ですが、3人編成でもそれが再現されていたのすごい。熱量が伝わってきました。

内澤さんと息がばっちりだったので、宏介が「(XIIXに)入ります?」ってふざけたら、内澤さんが「この穴に?(宏介のアコギのホールを指して)」って絶妙なボケをしていたのがツボに入ってしまった、なんだその返し、可愛すぎるだろう(笑)

・さらにすってぃが仲良しの前田さん(androp)とツインベースをやりたいという希望があり、andropの「Boohoo」を一緒に演奏するという嬉しい試みが。ベースソロからのベースソロ、滾るー!ツインベースのど迫力が際立つ、めちゃくちゃ熱いセッションでした。対バンライブならではの良いもの見れたなー!

どうでもいいけど、すってぃが「ベーシストって仲良しだからね」と言っていました。深い意味はないだろうけれど、ギタリストやドラマーは違うのだろうか、とちょっぴり思うなど(笑)

・ラストは宏介がハンドマイクになって解き放たれる「うらら」でした。なんとなくルーティンの動きも見えて来て楽しい、私はたいてい下手に陣取ることが多いので、「このタイミングで堀さん(下手)のとこ来るよね、シンバル叩くタイミングだね!」とか思って楽しい(笑)
曲の持つキュートでラテンな雰囲気と、メンバーが繰り出す熱狂とカオスと。この上なくラストにふさわしい曲だなと思ってワクワクに溢れて爽快な気分でした。もうすぐ春だしなー。
前回の六本木で「ま・た・ね」の後に盛大にパーン!と鳴らされたクラッカーのインパクトが強すぎて、頭の中で勝手にクラッカーが鳴っちゃう。

・すってぃに今日の感想を聞かれて、宏介が「『今日のために生まれて来た』(毎回ライブで言ってる、もはやすってぃの口癖)って言おうとしてやめた」と(笑)
代わりにすってぃが「今年一番いい日だ」を提案していたので、これからはこちらが定番フレーズになるのかもしれないw

01. LIFE IS MUSIC!!!!!
02. シトラス
03. ユースレス・シンフォニー ★
04. No More
05. 正者の行進 ★
06. まばたきの途中
07. アカシ ★
08. あれ ★
09. Answer5
10. スプレー ★

en. 
01. 魔法の鏡 (w/ 内澤崇仁)

02. Boohoo(andropカバー)(w/ 内澤崇仁&前田恭介)
03. うらら ★

★:DAY1&DAY2共通

DAY2. 03/19 GUEST:秋山黄色

🔹秋山黄色

ライブ見るの初めてです。宏介と仲良しなのは知っている。初見のバンドをほぼ前知識なく見るのは楽しい、という久しぶりの感覚。最近なかなか新しいバンドやミュージシャン見ることがないから、そんな機会をもらえてありがたいです。

・バンド編成でした。編成とか考えてなかったけど、そりゃそうか。ドラム、ベース、ギター、ギタボ(黄色氏)。ソロ名義とは言え、バンドとしての完成度が高くてびっくりしました。メンバーも皆すごかった。特にベースのお嬢さんが野太い音出しててかっこいいし、可愛いし可憐だしで見とれてしまった。後から調べたら「赤い公園」の藤本ひかりさんでした。納得過ぎた。

・黄色氏が「音楽が好きというより音、爆音が好きだ」とMCで言っていたのですが理解します。終わった後に耳がずっとキーンとしてた、音めっちゃでかかった(笑) 声量もあるけれど、2重に聞こえるボイスエフェクターを多用していたので、さらに大きく聞かせたいという意図があるのかもしれません。
型に捕らわれず本能のままに自己表現していて、ステージに寝転がって暴れたりも。曲のタイプもバラエティに富んでいて楽しかったです。予想を裏切られる展開の曲もあり、意表を突かれました。ギターも上手くてライトハンドをぶちかます見せ場も。
速い曲よりも、ゆったりめで濃ゆい「シャッターチャンス」という曲が特に好きでした。「バーン!」っていうシャウトの迫力。
初見のお客に向けて、「死、孤独、ほんのちょっとの恋を歌にしている」と説明してくれましたが、意外とシリアス系なのね。

・しょっぱなで「(斎藤さんとは)身体の関係ですので、仕事ではこれまで一緒にならなくて…」とかましてきた黄色氏。言葉が足りなさ過ぎて、会場が一瞬「?」になったと同時に、彼のキャラクターが瞬時につかめたので笑ってしまった。
全般的にMCが熱い。サンボマスター並みに。あんな風に真っすぐに熱くなれるのっていいな。自分の音楽が誰かの役に立って欲しいと真っすぐに言える姿も、人の心をナチュラルに掴むのだろうな。
ファンとのやり取りも面白かったです。曲中に「ギター買ったから税金払えなくなっちゃった」「頑張れー!w」「サクラを雇ってるんですw」といった掛け合いが(笑)

ふざけたMCもありつつ、「斎藤さんには感謝している、ご指導ご鞭撻いただかなかったら、今もう少し大変なことになっているかもしれない」という本音MCが刺さりました(何かあったのはうっすらと知っています)。真っすぐだからこその危うい部分もありそうなので、宏介は彼の良き先輩なんだろうなぁと感じました。

黄色氏は、他の後輩が宏介と仲良くしているのを聞いてジェラシーだそうです。XIIXのこれまでの対バンイベントで、自分が何番目なのか、と客に迫っていた(笑)
「結婚式に来ていくスーツがないので貸して下さい」って言ってくるのは黄色氏ぐらいだそうで(宏介談)、宏介にとってもとりわけ可愛い(目が離せない?)後輩なのでしょうね。

🔹XIIX

・セットリストは2日間とも固定だろうと勝手に思っていたのです。彼らも忙しいだろうから。なので「月と蝶」が始まったので驚きました。あなたたち働き者ー!
昨夜のHAPPYオーラ溢れる1曲目とは打って変わり、情熱かつ妖艶なサウンドで会場が埋め尽くされてテンション上がります。この曲はアコギなのも素敵なのよね、弦を弾く音にアナログの魅力を感じる。
ステージ中央にぶら下がっているミラーボールに真っ赤な照明が四方から当たって、真っ赤な月を演出していたのが焼き付いています。

・大好きな「Stay Mellow」も聞けて嬉しい、昨日やらなかったからもう当分聞けないと思っていました。「月と蝶」からの流れにどんズバです。前に「Stay Mellow」からの「魔法の鏡」の流れが好きだなと思ったことがありましたが、「月と蝶」と「Stay Mellow」も相性ピッタリですね。

・3曲目は昨日と同じく「ユースレス・シンフォニー」でした。2日間通して被ったのは6曲(ユースレス/アカシ/正者/あれ/スプレー/うらら)で、7曲目は「アカシ」、本編最後は「スプレー」で固定。今のXIIXのステージで核となるのだろう、と思える頼もしい精鋭たち。

・「E△7」も、「アカシ」と同じく初期から聞いてきているけれど、聞く度に最新が一番かっこいいなと思えます。なんだろうギターとキーボードのバランスなのだろうか。間奏ソロはいつも通り宏介が。しかしさりげなく光る粂さんのいぶし銀ギターが効いている気がします。気のせいかもしれないけれど、昔はキュートな曲だなって思っていたけれど、色気の部分が増している気がします。

・昨日は早とちりでプチガッカリしたものの、宏介がセミアコ持ってたのでイントロで「ZZZZZ」を確信して大喜び。気持ちの良いリズムを刻みながら、流れるように音の世界でたゆたうの最高。「大体曙って誰?」のラップの強弱がどんどんデフォルメされていくのが楽しい。ゆったりまったり可愛らしかったのに、ラストは超絶なギターソロからとんでもない爆発力で轟音がポップに渦巻くのが最高潮に上がります。ポップと轟音が同時に成り立っちゃうの好きだなー。

・「まばたきの途中」の枠が「like the rain」に。こちらも出だしは健太さんのピアノと宏介の歌だけで聞かせてくれます。熱のこもった歌に聞き入っちゃうな。そして間奏の逆回転みたいなギターが今日も快感。セミアコの厚みのある音色が好きです。この曲、久しぶりに聞いた気がする、ギター2本編成になってから初かしら?ドラマチック度が増した感じがして、めちゃくちゃ気持ち良かったなー。

・出だしのキーボードがいつもよりもマイナー調じゃない感じがしたので、あれ?って思ったけど、昨日と同じくセッションから「アカシ」へ。メンバーソロでは、今日もすってぃのビビビビ!⚡が炸裂(どうしてもチェックしてしまう、妙なエフェクター好きのオタク)。今日も「アカシ」は最強にかっこ良くて胸がときめく。

・2日連続で「正者の行進」のタムの掛け合いが見れるとか豪勢だな(笑) そして陰の主役、粂さんのナイスお仕事。タムの音に割って入るようなエモいギター。昨日よりもかすれ気味にいなないており、渋さ満点。粂さんがいないとこの演出は無理ですね。(粂さんは本日お誕生日だったとのこと、おめでとうございます。)

・「あれ」は今日も今日とて大暴れです。すってぃのファンク風なベースのリズムもたまりません。見せ場は間奏で粂さん、すってぃ、宏介3人がステージ中央で吠えまくるの図。比べるのもなんですが、昨日よりもグルーヴ感や会場の熱気が増しているような気さえしました。
そうそう、最後の方でステージ袖に向けて「赤青黄色」という歌詞を「秋山黄色!」に変えて歌ったので客が沸きました。うまい、座布団10枚!(笑)

・今日の「スプレー」は、「YO!」をすってぃに歌わせるパターン、いつも楽しそうね(笑) 昨日は入場番号がBで今日はAだったので、昨日より少しステージが近い、だからハンドマイクで前に出て来てくれると思いのほか近くて嬉しかったな。横揺れリズムが最強に気持ち良い曲ですが、何気に後ろでキラキラしまくるキーボードの音がいかしていたなー。前もこんなアレンジだっただろうか。XIIXバンド、見る度に進化していて楽しい。

・昨日アンコールの最後だった「うらら」が、今日は1曲目。と言うことはこの後に何かありそうです。粂さんのギターが今日もワウワウ鳴ってて絶好調。今日は大サビ前の「う、ら、ら、ら、ら」を、宏介がすってぃに言わせる新しい演出も(笑)

・意外にも「iraksa」が来たので喜ぶ、久しぶりじゃないか。昨年はライブで聞いた記憶がありません。イントロのベース、ビヨンビヨンとした流れるような音色が色っぽくてたまらないなー、懐かしいなーと感激。やっぱりDAY2のXIIXのコンセプトは"妖艶"なのかもしれない。エロスと轟音に心奪われるステージでした。

・最後に宏介が「僕の大好きな曲をやります」と前置きしたので、秋山黄色コラボが約束されたのでした。2番からご本人が転がり込むような勢いで登場して歌唱。こういう爽やかパンクロックをXIIXが演奏している、という不思議さを味わう。途中でかなり長めの黄色氏の熱い語りが入りましたが、その間もずっと穏やかに伴奏しつづけるXIIX、レアなものを見たなー。

01. 月と蝶
02. Stay Mellow
03. ユースレス・シンフォニー ★
04. E△7
05. ZZZZZ
06. like the rain
07. アカシ ★
08. 正者の行進 ★
09. あれ ★
10. スプレー ★

en.
01. うらら ★
02. ilaksa
03. サーチライト(秋山黄色カバー)(w/ 秋山黄色)

★:DAY1&DAY2共通

両日ともに貴重なステージを見ることができて満たされました。対バン相手の良さを知るのももちろんですが、対バンがいるからこそのXIIXのプレイも味わい深かったな。

宏介はこの2DAYSの翌日にユニゾンで北海道ライブ。超多忙なのに、労力のかかることをやってのけてすごいな。もちろん本人がやりたくて仕方ないのだろうけれど、そういう情熱を持ち続けられるのは素晴らしいなぁと思いました。素敵な音楽と、素敵な心意気をお裾分けしてもらってホクホク。
毎度思うことをやめられませんが、ユニゾンの宏介とXIIXの宏介、全然違いすぎて不思議。こんな人見たことないなーって感服しちゃう。

5月のワンマンも楽しみだー!

SK2で、宏介と日高くんで一緒に作った曲を、サポートのすってぃと浩之さん(ケバブス)で披露して盛り上がって、「4人でバンド組んじゃう?」ってはしゃいでたの懐かしい。宏介とすってぃはリアルに組んじゃったね!
この曲、また聞けることを諦めていない。いつかあるといいなー。

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