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親が自分自身を取り戻す(救う)ことが、我が子を支える土台に繋がる

自己紹介

こんにちは。
自然の香りを取り入れて、家族関係やトラウマなど様々な要因で乖離した心と身体を繋げるワーク、インナーチャイルドワーク、心を整理するセラピーをご提供している「生命の雫 ~a drop of life ~」の東海林智子です。
私自身の詳細なプロフィール・活動内容は下記をごらんください。

現在わが家には(2024年現在)10歳、4歳の二人の男の子がいます。
長男が小学2年生になる直前から不登校になりました。
そして翌年の3年生の途中から徐々に学校へと戻り始めました。
親である私自身も中学・高校時代(1990年代)に不登校を経験しました。

前回の記事では、長男が不登校になった時のお話。不登校という出来事から観えてきたこと・不登校の我が子を支えるために知りたかったこと。を綴りました。詳細が綴られた記事は以下になりますので、よろしければご覧ください。

今回の記事では、不登校で不安を抱える子どものそばにいる親として、大人として、どのように自分の土台作りを行ってきたのか。この辺りを綴っていきますね。


インナーチャイルドワークとの出会い

息子の不登校が始まった2年ほど前から、私は息子の育児へのつまづきから、自分自身に向かい合うことを決め、トラウマから回復への癒しと学びを提供しているハートエデュケーションセンターの門をノックしました。
個人セッションの中では、セラピストと共に、主にインナーチャイルドワーク・ファミリーコンステレーションという手法を用いながら整理していきました。

「インナーチャイルドワーク」と聞くと、皆さんはどんなイメージを持たれますか?

私自身はハートエデュケーションセンターで本格的にセラピーに取り組む以前は、出会ったチャイルドとワクワクキラキラした楽しい時間を過ごし、その感覚を持ちながら現実も生きていく。というようなイメージを持っていました。
しかしハートエデュケーションセンターで体験したインナーチャイルドワークは、全く違うものだったのです。

まず自分自身が親となって内側にいるチャイルドに会いに行き、出会ったチャイルドと対話を重ねていきます。しかし、「親」としてチャイルドに出会っても、どうして良いのかがわかりません。
ワークではセラピストに横にいてもらい、進行をリードしてもらいながら、自分のチャイルドと対話を行っていきます。

チャイルドとの対話が深まる毎に、堰き止めていた感情があふれ、ポロポロと涙がとめどなく流れ、嗚咽していました。その後には包まれるような大きな安堵が訪れ「癒しと解放」が、心身から起こる体験を重ねてきました。

その度に、自分自身が幼少期から長年抱えてきたトラウマ体験を終了できず、その痛みを引きずりながら生きてきたことを理解するのでした。

と同時にインナーチャイルドワークが幼少期のトラウマ体験への癒しと解放に繋がるアプローチが可能であることもリアルに実感したのでした。
それはとても現実的な普段の日々の生活を扱っているような感覚でもありました。

このワークを通して、子どもの頃、両親との関係の中で体験することが叶わなかったことを、安心で安全な環境のもと、セラピストに寄り添いリードしてもらいながら、心身全体で体感をしていくことができました。

ではインナーチャイルドワークの中のチャイルド側での体験が、具体的にどのように癒しや解放につながっていったのか。以下にまとめてみました。

インナーチャイルドワーク(チャイルド側)で体験できたこと


・話を遮らず、こちらの気持ちを語ることに耳を傾けてもらえたこと。→安心感、信頼感。
・長年抱えてきた心の痛みに、「共感」の気持ちを向けてもらいながら言葉をかけてもらえたこと。→「共感してもらう」とは、こういう感覚なのだと心身の変化をもったリアルな体験。
・自分のやりたいことに「OK」を出してもらえる喜び。
・自分のやりたいことに、気の済むまでとことん付き合ってもらう。(イメージの中で)→大人に見守ってもらっているという安心感。他者への信頼。
・小さな子どもにとってカオスな環境(家庭環境など)から、安心で安全な場所へと救い出してもらえたこと。(イメージの中で)→今まで感じたことのないような深い安堵、他者への信頼。
・自分が信じてきた心的な「痛み」や、親から受け取ってきた心的な「痛み」を手放すサポートをしてもらえたこと。→深い安堵感と他者への信頼
・自分を大切に扱ってもらえることの安心感、喜び。他者への信頼。
・子どもは子どもであって良い(大人の親にならなくても良い)そのままで良い。→深い安堵感、他者への信頼。

この他にもワークの中で体験できたことはたくさんあります。

ワークでは、チャイルド側で起こる変化を感じる一方、チャイルドの親としての体験も同時に行っているのです。(セラピストにリードしてもらいながら)
次にワークの中で親としての体験が、現実の生活にどのような理解につながっていったのかを以下にまとめてみました。

インナーチャイルドワーク(親側)で体験できたこと

・自身の親もまた、痛みを抱えて親になったという理解。(親も完全ではないということ)→心的な痛みは世代間連鎖で無意識に受け渡されていくという理解。パートナーシップへの理解。

・チャイルド「子ども」が持つ繊細で純粋な感情のエネルギーを、自分の身体でダイレクトに感じる。→子ども(我が子)への理解

・言語化が難しい子どもが感じてきた違和感を、大人である自分の身体の感覚として感じることができる。→子ども(我が子)への理解

・セラピストにそばにいてもらい、リードしてもらいながら、「親・大人としての在り方」も同時に学ぶことができる。

インナーチャイルドワークの本質とは

ここまでのワークプロセスは、どのようなことを意味していると思われますか?

このワークの本質は、「幼少期に体験することができなかった健全な親子関係を内的に再構築していくこと」なのだと思います。それは「自分で自分を救い出すこと=自分自身の育て直し(土台作り)」を意味します

本来子どもは、親との関係を通してこのようなことを学び、自分と社会との接点を見出して社会と関わっていくのですね。
しかし親自身の発達過程で、そのようなプロセスを辿れなかった場合、社会や誰かとの関係性の間で何かしらの軋轢を感じながら過ごすことは少なくないでしょう。

不登校で不安を感じているのは、子どもも同じです。
その子のそばにいて見守りサポートする親として、大人としての土台を構築していくことは大切です。

そのイメージがわかりやすく表現されている私の好きな画像をご紹介させていただきますね。これはセラピーの本質でもあると感じています。

「ついに私は心の奥底に手を伸ばし、自分自身を救うことを決意した。」

自分自身が蓋をしてきた心の奥底(痛み)に手を伸ばすことは、怖いことでもあります。けれど、そこにはたくさんのギフトが眠っていることも確かです。

次回はそのギフトに少しづつ触れ始めることで、「我が子との関係にどのような変化をもたらしていったのか」この辺りについて綴っていこうと思います。

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