見出し画像

「ありのまま」を観るってどんな感覚!?

こんな言葉を聞かれたことがあるでしょうか。

「あなたのありのままを認めてあげてください。」  
「お子さんのありのままを受け入れてあげてください。」

私も、セラピーやカウンセリング、本の中で、
幾度となく見たり聞いたりしてきた言葉です。
その度にあぁ、そうか。と意を決するのです。

でも、ある時思いました。

みんな「ありのまま、ありのまま」って言うけど、
そもそも「ありもまま、そのままを観る」って何なのだろう??と。
それって、どんな感覚なのだろう。

当時そんな疑問が出てきたのは当然のことだなぁ。
と今は思います。

もしも「ありのままとは、○○で、○○ということです。」
と説明を受けて、頭でその「理論」を理解したとしても、
その「本質」を理解するまでには時間を要するかもしれません。

なぜなら自分自身が、
「自分のありのままを受け入れてもらう」
「自分のありのままを認めてもらう」
という実際の体験に基づいた経験が少ないため、理屈ではわかっても、その真意まではピンとこないのだと思うのです。

そのような状況で、むりくりその理論に自分をはめて、
さもそのように振舞ったとしても、
いつかどこかで無理がきて、
「頭ではわかるのに、できない・・・」と、
混乱して振り出しに戻ってしまうのではないかと、
自らの体験を振り返って思います。

何か知らないことを理解する時に、理論や理屈を知ることはとても大事なことでもあると思います。
しかし頭でその理屈を理解したとしても、
それだけでは私たちの体や心は納得がいきません。

納得がいかないまま突き進んだ先に、
色んな形で自分の内側から反発を感じることがあるかもしれません。

私はインナーチャイルドワークを通して、
自分自身の内側で長い間もがいていたチャイルド(感情)に出会い、
その子が一番理解して欲しかったこと(ニーズ)に触れられた時、
安堵共で体が緩み、呼吸が深まり、時に安心から涙が溢れることもありました。

「やっとわかってもらえた・・・。」

この感覚が「そのままを受け入れてもらえる感覚」であり、
自分の内側にある感情を感じて、その感情の必要とするものに気づくことが、「そのままを観る」という感覚なのだと、内なる感情との和解の中で、体感覚を通して理解してきたように感じています。


「自分の内側にある感情を感じて、その感情の必要とするものに気づくこと」この意識を育てていく必要があるのですね。


画像2


体の感覚を通して起こる癒しのプロセスは、
理屈だけで行ってきたものとは、腑に落ちていく感覚が歴然と違うことにも
気づきました。

体感覚を通して行う癒しと、頭から入っていく癒しのプロセスの違いがよくわかる図があります。


画像1


特に幼いころから、家族の関係性の中で起こってきた出来事により、
トラウマを抱えて生きてきた人は、
理性(理論や理屈)から入っていくセラピーよりも、
体感覚から入っていくセラピーの方が、体を通して癒されていく過程を理解しやすいのではないかと思います。

なぜなら、私達の体には過去の体験で感じてきたものを記憶しているからです。

とはいえ、どちらのセラピーも大切なもので、
今の自分の状況に合わせて選んで行っていくことが、
癒しを効果的に得ることができる一つのポイントなのだということも、
これまでのインナーチャイルドワークの中で学んだことでもありました。

自分のために、効果的なセラピーを選択できるようになるポイントも、
やはり、「自分自身のそのままの状況を観る・感じる」という意識が
育っているか否かは、大事なことなのだと思います。

「内側を観る意識」を育てていけるように、日々、意識的でありたいと思います^^


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?