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知識が身に着けば、一流のトレーナーと言えるのか?吉田慎司講師が自分にも言い聞かせる“人間性”の大切さ

Ascenders Collegeの講師は、今も現役でスポーツ界の仕事を担うトレーナーや栄養士ばかり。なおかつ、これから同じ業界を目指す“同士”の育成に熱い思いを持った先輩たちだ。このnoteでは、そんな講師の一人ひとりの声を紹介。第三回は、スポーツそして美容の世界にまで知見を広げる吉田慎司さんを訪ねた。


Q.現在のお仕事を教えてください。

実はいくつも掛け持ちしていて、ざっと挙げただけでも下記のような仕事を担当しています。
・トレーニングスタジオの経営、一般の方のトレーニング指導や鍼治療
・ジュニアアスリートのアカデミー運営として小中高生へのパーソナル/グループレッスン
・一般の方へのパーソナルトレーニング
・ヨガやピラティスのレッスン
・日本代表選手のトレーニング指導・サポート
・エステサロンの経営
・エステティシャンの養成アカデミー
・海外事業の展開


私自身は関わる方の競技レベルや年齢などに限らず、心も身体も自由になるお手伝い、運動だけでなくライフパフォーマンス全体の向上に寄与できたらと考えています。さらに数年前からは“美と健康”というテーマにも着目し、エステサロンという形で新たな世界にも携わっているところです。


日本代表スキーの世界選手権 inカナダ

Q.スポーツ現場を目指したきっかけは何ですか?

1番は、スポーツって人も世界も変えられる!と思ったからです。だからこそ、自分はスポーツに関わりたい。『支える側』になりたいと思いました。


実際にこの仕事をする中では、関わった選手が輝く瞬間、成績を残せた場面に何度も立ち会うことができ、その度にやりがいを覚えました。特にワールドカップや世界選手権などで優勝をすると、会場には国歌が流れ、国旗が掲げられます。それこそ何にも代え難い瞬間であり、こうして感動を届けられる仕事ってなかなか無いのではないかなと実感します。


Q.スポーツの現場を獲得し、仕事にできている要因は何だと思いますか?

私の場合は圧倒的な行動力、それを支える積極性だと捉えています。ただ行動するだけではなく、たくさんの人と関わりコミュニケーションをとり、それを継続する力が長けていると感じているんです。


一般的に、自分の行動を阻むものとして、時間と金を挙げる人が多いと思います。「やりたいけど、時間が無い」「やってみるのに十分なお金が無い」といった具合です。


確かに時間とお金はあればあるほど良いですが、欲しがる人に限って上手く使えないことが多いと思われます。私の場合は、貰うことよりも、自分が何を提供できるのか、ということにフォーカスを当てます。いざ自分ができることを見つけたら、特に最初のうちは相手に見返りを求めることなくやってみる。やってみたらどうなるだろう、という興味関心の方が大きいかもしれませんし、それが私のチャレンジ精神に繋がっているように思います。


Q.Ascenders Collegeの講師として、どんなことを伝えていきたいですか?

これから学びを重ねてどれだけ知識が増えても、いくら結果が出てちやほやされても、原点に戻れるような人であって欲しいと思います。


自分だけでなく周りを見ていてもそうですが、どうしても人は経験を積んでいけばいくほど、図に乗ってしまいがちです。謙虚さがなくなり、ちやほやされた日には自分の立ち位置を勘違いしてしまったり、ある程度まとまった額を稼げたからと言って、我を失ってしまったり。


けれども、そういう時にこそ、自分がトレーナーやセラピストを目指したきっかけ、始めた頃の気持ち、根本的なスタンスに立ち戻れるようにいてほしいなと思うんです。


私の恩師の言葉を借りれば「いいトレーナー・セラピストである前に、いい人間であれ」ということ。くれぐれも謙虚さを忘れない人間であってほしいなと思います。…自分にも言い聞かせています笑

Q.受講生を始め、スポーツの現場を目指す人に向けて、アドバイスをお願いします!

「経験」という側面で言えば、色々な現場・業界を見てほしいです。これは私自身の反省でもあるのですが、スポーツや治療の世界に従事していると、そこに終始してしまいがちだからです。他の職種や業界の人と接点を持つことで、視野は広がり、考え方も柔軟になります。


それに付随して、できるだけ早く海外を見てほしいと思います。海外に出ると、色々な価値観や考え方に出会います。どうしても国内にとどまり続けてしまうと、思考にも柔軟性が失われがちです。何でも吸収しやすいうちに一度広い世界に出てほしい、というのが私の考えです。


それから「心構え」について補足すると、誠実であること・素直であることを重んじてほしいです。目上の人を始め、周りから言われることも多々あると思うのですが、仮にそれが「間違ってない?」と思うことでも一旦は聞く、聞き入れる。言われたことを一回は信じてやってみる。


その上で「やっぱり違ったな」と思えば、自分の考えや行動を変えればいいし、そのくらいの心のキャパシティを持っていた方がうまくやれるような気がします。「あの時、聞き入れてくれなかったよね?」と思われて機会を失うよりも、聞き入れるスタンスであることでチャンスを掴める人間でありたいです。心のキャパシティがあれば、他人の意見も受け入れやすくなります。



アセンダーズカレッジではスポーツ現場で活躍する人材の育成を行なっています。スポーツ現場で活躍したい方やアセンダーズカレッジについてぜひお気軽にお問い合わせください!

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