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【観戦記】Bリーグブースターが見たサッカーの天皇杯と大分トリニータというチーム【器と熱狂と優しさ】

こんにちは。今回はサッカーの記事(それも相当前の話)になります。
筆者はバスケ観戦畑はある程度長いですが、サッカーについては極めて門外漢で、もしかしたら結構適当なことを書いているかもしれませんがご了承ください。

【筆者についてと、見に行った経緯】

普段 #Bリーグ#島根スサノオマジック を、アウェーゲーム中心に見に行ってる筆者ですが、残念ながらチームはプレーオフ準決勝で敗退(それでも大健闘のシーズンでした)。
オフシーズン何するかなぁ、と悩んでいたところで、やはり島根の #JFL のチーム #FC神楽しまね が、「天皇杯」で J2の #大分トリニータ に挑戦することを知ります。
サッカーの天皇杯は上位カテゴリ下位カテゴリ関係なく戦い、格下チームが「ジャイアントキリング」を目指して戦うということで、特に下位カテゴリのチームにとっては大きなチャンス?の場です。

大分トリニータというチームについて自分が知っていることは、「J1で上位に行ったこともあれば、J3に転落して苦しい思いをしたこともある」、酸いも甘いも経験したチームであるということ。「今年はJ2の舞台で戦っているが、実は去年は天皇杯で決勝まで勝ち上がっている」ということ。それと、本拠地の昭和電工ドームが、2002年の日韓サッカーワールドカップや2019年のラグビーワールドカップで会場になり、(良くも悪くも)「大きなハコモノ」が地域経済に影響を与えるという、地域活性化の文脈で注目の事例であるということ。その3つがありました。

その中でも、3つ目の「昭和電工ドーム」というハコには昔から興味関心があり、ぜひいつか行く機会があったら・・・と思っていたところに、ある程度追いかけていた地元のチームが赴くという絶好のチャンス。
そこに、たまたまLCCが前日予約でも5000円足らずで九州に飛べる、というキャンペーンをやっていたので、急遽親には黙って職場にも有給を頼んで大分を目指すことにしました。

【試合観戦記】

飛行機の運賃と某位置ゲーのスポット回収のため、熊本空港に降り立ち、そこから汽車で大分駅にたどり着いたのは試合開始の1時間半ほど前。
大分の駅からはシャトルバスが出ています。

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車内放送では選手のアナウンスで「今日は絶対勝ちましょう」的なのが流れるの、シャトルバスありがち。
大分市内は夕方の通勤時間帯とあって、道路の渋滞が激しく、30分くらいかけて郊外にある会場にたどり着きました。

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クッソデカいわろた。めっちゃ立派じゃん。さすがサッカーやラグビーのワールドカップができるだけあるわ。

ちょっとだけ難しい話をすると、この大分の昭和電工ドームというクソデカハコモノは、もともと総務省の偉い人で大分に出向していた敏腕の役人が、地域活性化の起爆剤として、大分にサッカーワールドカップを誘致し、それも好カードを組めるようにVIP席や設備を揃えたものを作ろうとゴリ押しした経緯があります(その彼のやり方には賛否があったようです)。実際ハコが立派すぎて維持費が大変だったり、そもそもアクセスがいまいちなので大変、みたいな話もあるそうですが、それでもハコのデカさの暴力みたいなのはありますよね。面食らう。

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神楽しまね側のゴール裏に陣取りました。
いや、しかしこれ、マジで絶景なんですよドームだけど開放感があって、空の色を感じられる。実際夜が更けてくると景色がめっちゃ変わりますからね。

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試合はというと、前半は1-0で食らいつきます。細かいところでボールを繋ぎ、真ん中から斜めにカットしてズレを作って崩して行こうとするしまねと、ウイングの選手を使いながらスペースを広げてボールを集める大分、という感じ。
しまねはなかなか攻めてても得点できるイメージがあまりなかったですが、逆に大分が一瞬のスキを突いてしっかり点を決めていました。結局3-0で大分の勝利となります。

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個人的にグッときたのは、やはり力のあるクラブであるところのホームの大分のチャントで、大太鼓や拍手がガンガン鳴り響く中、しまねがチャンスを作ると、統制が取れている3人の精鋭のサポーターが太鼓を叩いて応援していること。音量も僅かだし人数はたぶん100倍とかだけど、しっかりそれは大分サポーターにも伝わっていたと思います。

【自分の中での「魅力的なスポーツクラブ」の仮説】

ここからは結論というか、総括的なまとめになります。

筆者が思う「魅力的なスポーツクラブ」って何か、って考えたときに、もちろん「地域密着」とか「強さ」とか、いろいろあると思うけど、以下に上げる3つが重要なファクターだと思います。
それは、「器」と「熱狂」と「優しさ」です。

まず、「器」。
これは大分の会場でつくづく感じました。もちろんハコの大きさも正義ですが、それの見せ方・景観・器の中身みたいなところですよね。昭和電工ドームはマジでデカいだけじゃなくて「美しい」ハコだったんですよね。ちょっと前に #琉球ゴールデンキングス の試合を沖縄アリーナで見たのと近い感動を覚えましたね。

沖縄アリーナの記事はこちらになります。

続いて、「熱狂」。
大分のサポーターは苦しい時代も楽しかった時代もあったので、決して今J2の中位にいる状態には満足していないけれども、同時に今がどん底ではないことも知っている。地方のチームだけど、トリニータの試合を見るということが地域の娯楽として根付いてる感じがしました。そのへん、 #秋田ノーザンハピネッツ のブースターとも重なるところあるな、と勝手に思ったり。

大昔の記事なので文章が下手ですが、秋田の会場のアツさに近いものがありましたね。

最後は、「優しさ」。天皇杯でめったに来ないJFLのお客さんを相手にしてる、ということもあるんでしょうが、とにかくボランティアさんが優しかった。「ようこそわざわざ」って言ってくださったり、ハコを褒めたら本心から嬉しそうに「ありがとうございます」って返してくれたり。入り口を間違えた自分にも表情を曇らせることがなかった。
自分はBリーグの行脚をしていますけど、 #茨城ロボッツ さんのホームゲームで感じたのが一番「ホスピタリティあるな」と思っていますが、トリニータさんのボラさんはそれに匹敵するかそれ以上だと思っています。

余談ですが茨城戦の記事も書いてます。全然趣旨違いですけど。

【島根スサノオマジックは大分トリニータを目指そう】

ということで、あくまで筆者の考えですが、大分トリニータというスポーツクラブは、筆者の理想の「器」と「熱狂」と「優しさ」をすべてそろえているチームに感じました

その上で、自分の贔屓チームの島根スサノオマジックを考えたときに、どれも70点くらいはあげられるんじゃないかな、とも思いました。
松江総体は大きさは足りないけどハコとしてはきれいだしファンのアツさでいうと、真っ青のアリーナにメガホン爆音というのは魅力的だし。優しさという点でも、移籍してきた選手を追いかけてきた新規のファンを温かく迎え入れるカルチャーがある。ただ、全部総じて70点くらいな感じがしています。
それを100点にしてあげられるかどうか。足りない30点をどう埋めていくか。ファンとしてしっかり支えていきたいな、と思いました
それと同時に、バスケだけでなく、サッカーでもいろんなチームを追いかけて、理想のスポーツクラブって何かを追究していきたいな、と思いました。

おしまい。

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