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#PS4
雑感・THE LAST OF US
続編発表を記念し、前作の雑感を再掲します。
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手段と目的を違えてはならない。
手段に思想は全くと言っていいほど存在せず、目的にこそそれは大きく影響する。刃物は手段であり、それで何を切るかが目的である。(私が昨今の規制論調に対し違和感を抱く原因はここなのだが、その話は他所に譲るとしよう)
このゲームもそうだ。いわゆる「感染者」を倒して
雑感・Detroit: Become Human システム編
例えば桃太郎。洗濯をしているおばあさんが、流れてきた桃を取り損ねてしまったら?例えば赤ずきん。おばあさんに変装したオオカミのもとへ、猟師が先にやってきたら?例えばさるかに合戦。とどめの臼がタイミングを誤り、猿を直撃し損ねたら?
物語とは作者の意図したものをなぞるだけのもの、という先入観が、我々にはあるのかもしれない。それらの箍を外し、自由に物語が紡げたら……。
本作はまさにそれを叶えてい
雑感・DETROIT:BECOME HUMAN ストーリー・ビジュアル編
1950年に英国の数学者アラン・チューリングが提唱した、AIと人間の判定法としてもっとも有名なチューリングテストの話から始めるか。1920年にチェコの作家カレル・チャペックが作り、はじめてロボットという言葉を生み、その痛烈な副作用を描いた戯曲『R.U.R.』から書き出そうか。遡って1886年に、フランスの作家ヴィリエ・ド・リラダンが発表し、アンドロイドという言葉をもたらしたSF小説『未来のイヴ』
もっとみる雑感・FIREWATCH
飯野賢治という方をご記憶だろうか。
『Dの食卓』『エネミーゼロ』などでゲームファンの記憶に鮮烈に刻まれ、42歳で早世したクリエイターである。
氏の作品の中で、私が特に記憶しているのが『リアルサウンド〜風のリグレット〜』だ。ゲームを起動してから映像が一枚も表示されず、真っ暗なままで進行する驚くべきシステム。物語は音のみで展開され、選択肢も音声という徹底ぶりだった。
私はこのタイトルをクリアした