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《道草生活(1)》スベリヒユ

道を歩けば、街の中でも見かけることができる野草たち。

そんな野草たちは、古くから祭りごとや食生活をはじめ、日本人には欠かせないものだったそう。
いまでは厄介者扱いだけど、目を向けてみるとその効能や背景にある文化、あったであろう景色に心がわくわくして、生活に取り入れてみたくて仕方がなくなってくる!

こんかいは、畑に向かう道中でみつけた、葉がぷっくりしてて美味しそうな野草「スベリヒユ」を美味しく食べてみます!

スベリヒユの山かけ丼

「道草を食む 雑草をおいしく食べる実験室」(Michikusa著)という本に載っていたレシピに挑戦!

《材料 (2人分)》
スベリヒユの茎葉 200g
醤油 大さじ1
練りからし 小さじ2分の1
長芋 200g
白だし 大さじ1
白ごはん 2杯分

わたしは1人分の半分の量で作りました!
あとスベリヒユは測ってないけれど、3束とりました(適当)
 

畑の周りに生えている。葉がぷっくり!
これを3束採取します。

日当たりがよくて、みる感じ地面が浅くて硬い?ところにたくさん生えてる。ロゼット状に平たく成長しています。

その日収穫したきゅうりとオクラ。とスベリヒユ

ここのところ続く日照りで、なかなか作物の成長が見込めないなか、スベリヒユをはじめ野草たちは誰もお世話をしていないのに青々と虫にも喰われずピンピンしている。
収穫して次の日に調理したけど、野草かつ多肉植物だからか萎れることもなかった、、。
野草パワー、恐るべしです。身体に取り入れたら夏バテに勝てそう。


流水で綺麗に洗います!

結構小さな汚れがついているから、ザルを使ってしっかり洗います。4回ほど水を水を変えました。

下処理は終了!ここから調理していきます!

きたねぇ鍋ですみません、、

調理といっても、茹でて絞って味付けくらいなんですが。笑

1, 2分ほど沸騰したお湯で湯掻いて、冷水に取ります。
少しだけ茹で過ぎて、いくらか葉がザルにひっついてしまった。この葉もなんかワカメみたい。
そして絞って、食べやすい大きさに切る!
わたしは3,4cm間隔で切りわけて、根は取り除きました。

絞ると、スベリヒユからヌメりが!
あとで和える長芋とこれは相性が良さそう。
 

まぜるとよりネバネバが増してくる。美味しそう!!

ここに、醤油と練り辛子を和えます。

さいごに、白だしを加えた長芋と一緒にご飯の上に盛り付けて完成です!

食べてみる。

、、、これはうまい!!
スベリヒユと長芋のネバネバがいい感じにマッチしてるし、スベリヒユも野草感を全く感じないし、身に覚えのない変な歯応えとかもない。
ちょっと茹で過ぎたかもしれないけど、個人的にはヌメヌメ感を堪能できてよかった。 

山芋の方が優しい味付けだから、醤油とからしを和えたスベリヒユを立ててくれてる感じでまたそれもよい。 

お茶を挟むのも忘れて食べてしまった。
それくらい美味しい!

食感は、うーーーん、、
個人的にはなめたけに近い感じもしました。
もうすこしさらっと茹でるといい感じのぷりぷり感も味わえるかも?!


スベリヒユの食文化がある地域

道端にひそむこのうますぎる野草、スベリヒユを昔から食文化としてとり入れている地域があります。

その一つは、山形県。
江戸時代、寒冷地で頻繁に飢饉もあった山形では、災害・保存食をまとめた「かてもの」という書物が書かれたそう。
ここに掲載されていたスベリヒユが多くの人々を救って、その食文化が根付いたらしい!
「ひょう」「ひょうな」と呼ばれて、おひたしにしたり、乾燥保存をして食べるときに戻して和物にしたりするのだそう。

もうひとつは、沖縄県。
沖縄では、「ニンブトゥカー」と呼ばれていて
豚肉とあえて味噌炒めとかにするところもあるみたい!ネットで調べてみると、サラダにしている人も多いのかなぁ。直売所でも売っているところもあるみたい!


乾燥、日照りにも強い。
乾燥保存もできて、備蓄もできる。
おひたしにも炒め物にも使えて、ぬめりがあってとにかく美味しい!なによりそこらへんの道でとれる!笑

なにこれ最高の野草すぎる。


スベリヒユの効能

薬用できる部分は、葉と茎。
「ビタミン、ミネラル、栄養豊富な解毒の草」らしい。(「つみくさ薬効料理-心身を養う、和食の原点-」(篠原準八著)より)

利尿、解毒作用があって、肝臓病にもいいと。
生の葉は、ニキビやそばかす、虫刺されにも効くらしい。使い方は茎葉をもんで塗るといいそう。

あと、体を冷やす性質があるみたいなのでこの季節はうってつけ!
採取に適した時期は、6月から9月までなので、これはまたたくさん採って、いろんなレシピで食べてみたい、、、!

食べすぎると、体質によっては下痢する人もいるみたいなので、なんでもほどほどですね。


美味しいからと言って、、自分が一番注意しなきゃ笑

このスベリヒユは調理すると野草感もなくて、抵抗感ある人でも気軽に楽しめると思うので、取り入れ口としては最高かも!

あまり街中では見かけないので、少し自然豊かな日当たりのいいところで、探してみてください^^
 


ここまで読んでいただきありがとうございました!


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