とある図書館司書の自宅本紹介
「図書館の司書さんって、お家にも本がたくさんあるんですか?」
図書館利用者の方によく聞かれる質問の一つだ。
自宅には現在200冊ほどの本がある。
これは漫画や、趣味で弾いているピアノの楽譜・テキストなども含めた数だ。
社会人になってから「持たない暮らし」に憧れるようになったことと、図書館で働き始めたことにより、最近は本を買うことがめっきり減った。
これが多いのか少ないのか自分ではよく分からないけれど、図書館司書にしては少ないと思われるかもしれない。
その中で今回ご紹介するのは、作業用デスクの一角に配置している「お気に入りの本コーナー」。
「えっ、これだけ??」という誰かの心の声が聞こえてきそうなので、小さき動物たちにも友情出演してもらうことにする。
ここには特にお気に入りの本だけを並べている。何度も読み返すほど大好きな本、言わば私にとっての精鋭なので数は少なめ。
いずれも小学校〜高校の頃に買ってもらったものばかりだけれど、いつ・どこで購入したか鮮明に思い出すことができる。
撮影用に外しているが、普段はブックカバーを付けた状態で並べている。
ちなみに私は帯も取らない派だ。
少し前までは、シンプルなL字型のブックエンドを使用していたが、最近本が自立してくれるようになったため撤去。
自宅の本は、見栄え重視で背の順に並べているが、気を抜くと図書館のように作家名順に並べ直してしまう。司書あるあるの一つ。
【並べている本の一覧】
・『パパとムスメの7日間』五十嵐貴久/著
人生で一番読んだ本。ムスメこと、川原小梅は私の師匠。読みすぎて小梅のセリフはほとんど覚えてしまった。
・『パパママムスメの10日間』五十嵐貴久/著
『パパとムスメの7日間』の続編。
今作では一家全員が入れ替わってしまうという激アツな展開に。前作からの期待を裏切らない面白さ。
・『七時間目の占い入門』藤野恵美/作
物語も挿絵も大好きな本。青い鳥文庫にハマるきっかけになった一冊。
・『心を整える。』長谷部誠/著
数ある自己啓発本の中で、個人的には一番好き。エッセイ感覚で楽しめる。
・『シゴフミ』雨宮諒/著
中高生の頃、空前のラノベブームが到来したが、私はさほどハマらなかった思い出がある。
ただしこの『シゴフミ』を除いては。
死者から手紙が届くというストーリーに、色々と考えさせられる。
・『あなたに贈る物語』石崎 洋司,令丈 ヒロ子ほか/作
この本を手に取るだけで、児童文学にハマりだした小学生時代の記憶が蘇ってくる、思い出深い一冊。作家陣が豪華で、どの短編を読んでも面白い。
【番外編①】
自分の部屋ともなると、見栄え重視・インテリアとして本を飾る人もいるだろう。
かくいう私もその一人。
今は片付けているが、一時期オシャレな部屋に憧れ、本をインテリアとして飾っていたことがある。
小・中学生頃に使っていたピアノテキストの一部。割と芸術性の高いものが多い。
表紙がドイツ語・英語メインなのもオシャレ感がある(と自分では思っている)。
オシャレな本といえば洋書。
私が唯一持っている洋書の『The Piano』は、高校の授業で教材として使用していたもの。
表紙のデザインが好みだったので未だに保管している。
内容はというと、高校生だった当時もよく分かっていなかったが、今読んでみてもさっぱり分からない。
【番外編②】
図書館司書らしく、図書館関連のテキストもいくつか載せておこう。
これらは大学時代、図書館学の授業で使っていたもの。
教科書ならではの硬い文章に専門用語のオンパレードで、授業中はよく睡魔に襲われていたのが懐かしい。
司書になった今読んでみても、割とちんぷんかんぷんである。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?