まだ間に合う! ドラマオタクが厳選する新・春ドラマ 【2024年】
「春ドラマってまだ追いつけるの?」
「ドラマオタクのイチオシ5作に選ばれたのは?」
4月も終盤となり、やっと出揃いつつある4月クールのドラマたち。
今回は、ただのドラマオタクが注目の春ドラマを一挙ご紹介。
まずは今期の私的注目ドラマを13作ご紹介!
※ちなみに、下記で紹介するドラマのうち、すでにTverで最新話まで追いつけないのはアンチヒーローのみ。アンチヒーローについては、その見逃し配信先についても解説中↓
Believe
▼あらすじ
橋づくりに没頭する大手ゼネコン土木設計部長・狩山陸(木村拓哉)が熱心に取り組んできた一大プロジェクトの建設現場で、大事故が発生。大惨事の真相は公にならないまま、狩山は責任を取って入牢。そん矢先、妻・玲子(天海祐希)との間にも試練が訪れる。数々の悲運を背負った狩山が選んだ正義の道とは…?
▼注目ポイント
・木村拓哉×天海祐希の最強な夫婦設定
・超豪華キャスト×超壮大な演出
・先の読めないストーリー
”キムタクが橋をつくる話”だと思っていた視聴者を大いに裏切った第一話。ドラマ自体のメインストーリーも全く見えていない段階ながら、初回視聴率は驚異の11.7%を記録。個人的には、2024年におけるVIVA級の傑作になるのではないかと注目している。
▼こんな方におすすめ
・キムタクっぽくないキムタクを拝みたい方
・VIVANTのような壮大かつ予想のできないストーリーに惹かれる方
・重厚感のあるミステリーが好きな方
君が獣になる前に
▼あらすじ
「The Beast」と呼ばれ史上最悪の毒ガステロを起こした犯人は神崎一(北山宏光)の幼馴染である25歳の若手人気女優・希堂琴音(玉城ティナ)だった。なぜ、そんな悲惨なテロを起こすことに、つまり、"獣"にならねばならなかったのか。真相を探る神崎の旅がはじまる。
▼注目ポイント
・主演・北山宏光の緊迫感のある演技
・予測不能な衝撃展開
・過去、安里監督の作品でトラウマ級の怪演を魅せた深水元基の今後の出方
『ただ離婚してないだけ』で一躍話題となった主演・北山宏光×監督・脚本/安里麻里の再タッグ。毎話油断を許さない衝撃的な展開に、考察の余地を残すストーリー。人間の醜さと向き合わされるような重たさはあるものの、テンポが良いからか、サクサク観られてしまうのが本当に不思議である。一話見れば、続きが気になって仕方ない。そんな戦慄ミステリーの虜になること間違いなし。
▼こんな方におすすめ
・安里監督のタブーに迫る作品のファン
・闇や獣性といった人間の醜い部分をえぐりに抉るような名問題作が好きな方
・30分でサクッと観たい方
⚠️血やグロめな演出、ドキドキすぎるストーリーが苦手な方は要注意。
ブルーモーメント
▼あらすじ
SDMと呼ばれる特別災害対策本部のチーフを務める、気象研究官・晴原柑九朗(山下智久)は、気象学の天才として、その知恵と知識で人命に命を注ぐ。最前線で自然災害と向き合うメンバーたちの奮闘を描いた物語。
▼注目ポイント
・スケール が大きく、緊迫感のある映像
・淡々とした気象学の天才・晴原とその助手となった雲田彩(出口夏希)の関係性の変化
”気象学の天才”という稀有なキャラクター×映画のようなスケールの映像。災害大国日本に住む視聴者としてハッとさせられる場面も多く、災害対策の啓蒙としても機能してくれそうな作品である。「いつもと変わらない朝を無事に迎えられること」それがいかに幸せであるかを教えてくれる。
▼こんな方におすすめ
・コードブルーやMER、海猿といった大掛かりな人命救助系ドラマが好きな方
・FODに入っている方
(→FODで見逃し配信ならぬ、先行配信が行われるという新しい取り組みにも注目)
花咲舞が黙ってない
▼あらすじ
権力社会を一刀両断。銀行本部の臨店班に配属された、地位なし、権力なし、怖いものなしの花咲舞(今田美桜)が、バディの相馬健(山本耕史)とともに銀行内の悪事を成敗する、スカッと痛快エンターテインメント。
▼注目ポイント
・”黙りません!”が決め台詞の花咲が、お言葉を返しまくるスカッとシーン
・池井戸潤さんによる、緻密な銀行ミステリー
・喧嘩するほど仲が良い(?)実は相性良い説の花咲・相馬コンビの掛け合い
職場ではキビキビとした花咲が、実家の酒肴処「花さき」ではくつろいでいるギャップにもご注目!ここでの叔父・花咲健(川上隆也)とのクスッと笑える掛け合いも必見。
▼こんな方におすすめ
・一話完結の痛快ストーリーでサクッとスカッとしたい方
・池井戸潤さんの作品や探偵、刑事ものが好きな方
・”キリッと”と”ほんわか”の中間的な今田美桜を拝みたい方
アンメット ある脳外科医の日記
▼あらすじ
かつて将来有望とされる優秀な若手脳外科医だったものの、不慮の事故で記憶障害となり、1日で記憶がなくなってしまう運命を背負った川内ミヤビ(杉咲花)。もちろん医療行為は一切NGで、できることは看護師の助手だけ。そんな運命に立ち向かうべく自分にできることを必死に続けるミヤビの前に、脳外科医・三瓶友治(若葉竜也)が現れる。彼の強引な計らいにより、ミヤビはもう一度脳外科医として歩き始めることになるのだが---。
▼注目ポイント
・フジ系連ドラ初主演の杉咲花の名演技
・静かに、でもうちなる情熱を感じるような丁寧な描写
・柔らかい映像の質感
ドラマファンの中でも、期待を超えてきたと大絶賛されているアンメット。特に演者の演技に関する評判はピカイチ。明るすぎず、かといって暗すぎず。着飾りすぎない等身大の空気感で進んでいく物語が、人の心にそっと寄り添ってくれるようなあたたかみのある一作。
▼こんな方におすすめ
・実力派女優・杉咲花をはじめ、とにかく俳優陣の演技力に浸りたい方
・何かを諦めそうで、でもそっと背中を押してほしいような、そんな気持ちの方
・柔らかい映画のような質感とともに、心地よい月曜日を迎えたい方
366 日
▼あらすじ
叶わない恋を歌ったHYの名曲・『366日』にをテーマとしたオリジナルラブストーリー。28歳の雪平明日香(広瀬アリス)は高校の同窓会で、かつて想いを寄せていたクラスメイトの水野遥斗(眞栄田郷敦)と再会。思いを伝えられないまま、「一生、忘れられない恋だった」と思いながら過ごしてきた明日香の恋心が再び動き出すも---。
▼注目ポイント
・音楽だけで涙誘われてしまう『366日』の破壊力
・恋愛だけじゃない、友情も丁寧に描く誠実なストーリー
・切なくも淡い青春×大人の純愛のダブルコンボ
▼こんな方におすすめ
・キャピキャピ系やドロドロ系より、落ち着いた大人の純愛を楽しみたい方
・『義母と娘のブルース』シリーズや『JIN-仁-』シリーズといった大ヒット作を手掛けてきたヒットメーカー・平川雄一朗監督×フジテレビの初コラボが気になる方
・『8年越しの花嫁』や『僕の初恋をキミに捧ぐ』が好きな方
ナインボーダー
▼あらすじ
19、29、39…。それぞれの大台を迎える前のナインボーダー(ラストイヤー)で誰もが抱える期待や不安。19歳、29歳、39歳の10歳差3姉妹がそれぞれのライフポイントで、もがき、悩み、それぞれの幸せを見つけ出すヒューマンラブストーリー。
▼注目ポイント
・おしゃれすぎる3姉妹の衣装、音楽、画
・進路、仕事、恋愛、結婚といったそれぞれの年代の等身大の悩み
・3姉妹それぞれの恋の行方
とにかくすべてがおしゃれで、それだけでも気分が上がるドラマ。松下洸平が弾き語りをして、川口春奈がバリバリ働いて、木戸大聖が国宝級にイケメンする。そんなキャストの個性を最大限に引き出した粋な演出にも沼る人が続出中。
▼こんな方におすすめ
・『着飾る恋には理由があって』が好きな方は絶対絶対観なきゃ損
・おしゃれなドラマでファッションチェックを楽しんだり、気分を上げたりしたい方
ACMA:GAME アクマゲーム
▼あらすじ
持っているだけで運気が上がる悪魔の鍵。実はこの鍵は世界に99本あり、すべてを集めれば世界を手に入れられると言われていた。悪魔の鍵を持つもの同士は、相手への望みと鍵をかけたアクマゲームのプレイヤーとして対戦することができる。人間の欲望を刺激する悪魔の鍵に取り憑かれた人間たちのデスゲームを超VFXで実写貸した、サバイバル・エンターテインメント。
▼注目ポイント
・1話ごとにルールや対戦相手が変わる極限の頭脳×心理戦
・人間の欲深さに関する批判的な描写
・父を殺された主人公・織田照朝(間宮祥太朗)の復讐ストーリーの行く末
頭脳と心理の両方を要するアクマゲーム。1話ごとにその内容もルールも変わるのだが、照朝と一緒になって無我夢中でチャレンジしてしまう。頭の切れる照朝の状況説明は良いヒントとして与えられるものの、核となる戦術を描くことなくゲームが進んでいくため、視聴者も参加しながら観られるのが面白い。今のところ3話の五印一当の裏の裏を描く確率論ゲームがイチオシ。
▼こんな方におすすめ
・ボードゲームなどの頭脳戦、心理戦が好きで、一緒に頭を動かしたい方
・1話完結の白熱バトルを観戦したい方
・超VFXやAIといった最新テクノロジーを用いた描写に興味がある方
Re:リベンジ
▼あらすじ
巨大病院の理事長の息子でありながら、父親との仲たがいで医師ではなく、出版社の記者として働く天堂海斗(赤楚衛司)。そんな中、父の死をきっかけに父の真意を知ることに。幼い頃に交わした父との約束を思い出すも、病院では後継をめぐった権力争いが勃発。父が築いてきたものを取り返すため。そして、自分の大切なものを守るため。欲に塗れた巨大病院の権力争いに牙を向く海斗を描く、欲望だらけのリベンジサスペンス。
▼注目ポイント
・一話から衝撃展開の連続。誰が敵で、誰が味方なのか。謎だらけのストーリー
・謎多き外科医・大友郁弥(錦戸亮)の本性
・見上愛の恋の行方
純粋に想いを寄せるも、その想いにふたをしている。『春になったら』でもそんな切ない恋をしていた見上愛。今、作中での幸せを願わずにはいられぬ女優・第一位の彼女の恋の行方にも注目したい。
▼こんな方におすすめ
・『グレイトギフト』のような、巨大組織の権力争いストーリーが好きな方
・全く先の読めない物語を一緒に推理したい方
・注目の売れっ子女優・見上愛が気になる方
くるり 〜誰が私と恋をした?〜
▼あらすじ
事故で記憶喪失となり、自分のことも好きな人のことも忘れてしまった緒方まこと(生見愛瑠)。カバンの中にはプレゼントしようとしていた男性用の指輪が入っていたが、果たして自分の恋の相手は誰なのか。そんな彼女の前に、”元カレ”、"唯一の男友達"、"運命の相手"と名乗る、3人の男性が現れて---。本当の自分と好きな人を探すラブコメミステリー。
▼注目ポイント
・"自分らしさ"とは何なのかと向き合うまことの物語
・”元カレ”、"唯一の男友達"、"運命の相手"の隠し事
・恋の相手は誰なのか、果たしてその相手と再び恋に落ちるのか
▼こんな方におすすめ
・『好きな人がいること』、『美男ですね』、『花より男子』などの逆ハーレム的なラブコメが好きな方
・カジュアルなラブコメ×ミステリー要素を楽しみたい方
イップス
▼あらすじ
イップスとは心の葛藤が筋肉や神経、脳に影響し、得意とすることができなくなってしまう症状のこと。"書けなくなった"ミステリー作家(篠原涼子)と"解けなくなった"エリート刑事(バカリズム)というイップスを抱えた絶不調バディが、さまざまな殺人事件を解決していく
▼注目ポイント
・篠原涼子とバカリズムの最強漫才(※掛け合い)
・イップスという重い心理症状を笑いに変えてくれる明るさ
・2人がどうやってイップスを乗り越えていくのか
イップスと判断される場合でなくても、誰しも緊張で普段のパフォーマンスができなくなったり、好きなことが嫌いになってしまったりすることはある。笑いを交えながら、そんな課題と向き合っていく絶不調バディの葛藤をぜひご覧あれ!
▼こんな方におすすめ
・犯人を先に知った上で作品を観たいタイプの方(初回で先々の犯人を一気に明かす新しい演出あり)
・漫才を観る感覚で2人の掛け合いを楽しみたい方
・”できないこと”がある自分に優しくなりたい方
95
▼あらすじ
・阪神・淡路大震災に地下鉄サリン事件、若者たちがうっすらとノストラダムスの大予言を信じていた1995年。そんな時代を若者の中心地・渋谷で、ただ真っ直ぐに、ひたすらに生きた高校生たちの青春群像劇。
▼注目ポイント
・90年代をリアルに表現したファッションや演出
・演出との相性120点の主題歌(『moooove!!』/King & Prince)
・着地点の予測できないストーリー
ポケベル、テレホンカードや当時のファッション、音楽…。大人世代にはどこか懐かしく、若者世代にはレトロおしゃれに感じるような世界観に没頭してしまう。そして、なんといっても90年代の演出×キンプリのおしゃれな主題歌の映像美がたまらない!
▼こんな方におすすめ
・90年代をおしゃれに描いた世界観を楽しみたい方
・ミステリーなのか、友情物語なのか、カテゴライズしがたい独特のストーリーが気になる方
・チルめの音楽に浸りたい方
アンチヒーロー
▼あらすじ
日本の刑事裁判での有罪率は99.9%と言われている。弁護士・明墨正樹(長谷川博己)は、残り0.1%の無罪にかけて裁判で闘うヒーロではなく、たとえ、依頼主が100%犯罪者であろうと無罪を勝ち取る。つまり、殺人犯をも無罪に導く“アンチ”な弁護士。彼は正義の味方なのか?”正義”を問い、常識を覆す逆転パラドックスエンターテインメントが幕を開ける---。
▼注目ポイント
・明墨が100%の犯罪者をどうやって無罪にしていくのか
・アンチな弁護士は正義か悪か。正解のない問い
・明墨の弁護士事務所に新たに入所した赤峰柊斗(北村匠海)が明墨の正義をどう捉えていくのか
弁護士ドラマといえば、正義の象徴というイメージがあるが、このドラマはそこにちょっと批判的要素が織り交ぜられている。犯罪者に寄り添うことのはヒーローか、それとも悪か。哲学的思考を求められるパラドックスで、鑑賞後は誰かと議論したくなるはず。
▼こんな方におすすめ
・正義とは何か?という哲学的な問いについて考察したい方
・検事と弁護士の白熱のバトルに興味がある方
・7 年ぶりのTBS日曜劇場主演となる長谷川博己の名演に浸りたい方
※アンチヒーローは1話と最新話のみTverとTBS FREEで無料配信されている。2話を観たい方はU-NEXT ParaviコーナーorNETFLIXへ。
【🌸個人的イチオシ5選!👀】
ここでは、私的イチオシの春ドラマを5つピックアップ!
見事に系統が違いすぎて、自分を見失いそうになるラインナップをどうぞ(笑)。
以下、順不同。
【ナインボーダー】
【アンメット】
【ブルーモーメント】
【君が獣になる前に】
【Beleive】
正直、優劣がつけ難いほど良作揃いの今期。
普段は推しドラ枠など深夜帯のドラマにもハマりがちな私だが、個人的にはプライム帯のドラマが揃いも揃って面白いところが今期の特徴ではないかと思う。
特に以下の3作については、Xでも積極的に感想をシェアしていきたいと思う。
あなたも今期のお気に入りドラマを見つけてみては👀