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パリさんぽ! #32 〜 歩け、ワイルドサイド

パリはいったいどーなってんの!?
全く危ない、パリ全体がワイルドサイドかっ!
と、言われても仕方のないスト&デモ続きの状況になっておりまして、こちらもうほとんど慣れっこ、何もない日のほうが珍しい! ぐらいな感じでございます。
まあ、そうなるといくら長い禍から脱出したとはいえ、あちこちふらふらするのもしづらくて、更には花冷えもまだ続きそうな気配。
だけどしっかり夏時間。もう夜も長くなっております。

「姐さん、春だよ、新しい展覧会始まるよ。いつも通りのお心積もりで。」
ほい来た! 毎度の友のお誘い。
いやん♥
今回姐さん、お仕事お休みやん。余裕のVV(ブイブイ)ナイト。



パリのアート界、美術館に関してはどこでも一年を二期に分けた、上半期、下半期で、前回の上半期では↑↑↑コチラ、二月いっぱいパリの印象派を代表するモネ&ミッチェルさんでした。
上半期は季節柄、新学期、話題性などを踏まえ大抵大掛かりで大金掛かり。余裕で入場者数げっちん💪できる企画が多く、下半期はお外の陽気も良くなり入場者数が減る傾向にあるので、どこの美術館も、どうじゃー!って感じの王手は出してきません。

がっ! しかし4月からの今回、エラい意気込んでまっせー。

「 バスキア × ウォーホル 4手攻撃! 」

もう姐さんだって目に触れただけで、条件反射で粗相しちゃいそうなぐらいのビッグネーム!
目隠しでもしてなきゃヨダレたらたら、汗がだらだら、よじれまくりのこんこんちきだー、って...
そんな夜もまたあはん♥


見えます見えますっ!
コレが見えてくると興奮しますね。
ほら、アナタも条件反射。
フランク・ゲーリーの建築にいやん♥
よっしゃー。入りはサイコー。
前回とは違うポップなトーンでLOVE♥
BGMはコレにキマリ。
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、1967年の名作。



動いてます動いてますっ!
ワイルドサイド、気をつけなはれ。
コチラも今日のBGMっす。
ルー・リード、1972年のマスト。

5曲目。
『Walk on the wild side (ワイルドサイドを歩け)』。
名曲です。よじれますん♥


今回のテーマカラーは時代を象徴する
ピンク&イエロー。
ご招待状もこんな感じ。
ハイ、どんどんイキましょシャンペンで、あはん♥
ささ、ご挨拶はそのくらいにして、中へずずーっと。
ん、この写真は期待できますっ。
今回は二人のたっくさんあるコラボ作品
(オフィシャルには'83'-85に約160点)を展示。


Dos Cabezas』1982
まずはコレ。タイトルはスペイン語で、「二つの頭」。
1979年、偶然レストランにいたウォーホルに自分の描いたポストカードを1$で売ったことから始まって、
遂に二人の華麗でアーティスティックな関係が幕上げ。
そんな出来事を象徴的に示す作品。
改めて一緒にしたランチで意気投合。
ウォーホルが撮ったポラロイド写真をもとに、
ランチ後わずか2時間でバスキアが描いたのが上の作品。
ウォーホル曰く、
「絵はまだ濡れていた。」
正統派ポップアートの旗手、
アンディ・ウォーホル(1928-1987)の
スクリーンプリント
多重性と反復が特徴。
一方、アート界に舞い降りた新星、
ジャン・ミシェル・バスキア(1960-1988)の
フリーハンドペインティング
ダイナミックで斬新な筆さばき。


なんだかまだ相容れきれてない感じ。
もう少し歩み寄ろう。
野生児、スクリーンプリントお勉強中。
だいぶウォーホル技法を学んできた?
だんだん共同制作が楽しくなって来た感じ。
そろそろバスキアのトレードマーク王冠が見えてきたぞ
Zenith』1985
んー、ぐーんと良くなってる♥
コレは、姐さんよじれる!
『エッフェル塔』1985
おフランスに興味があったのかしら。
そう言えばバスキアは名前もおフランス風。
この中に、ひらがなが書かれています。
どこだかわかるかな?
日本にも興味あったのかな。
大作が続きます。
爽やかなグリーンと白い籐椅子が印象的。
コレもイイねぇ♥
ワニくんきゃわゆいん、よじれますん。
バナナの次はナニにしよーかな。
こんなパステル調の色目も使うのね。
ワニくんもそうだけど和風なグリーンもおスキ?
コチラは赤青黃の三原色で遊んでみる?
ポートレート写真家マイケル・ハルスバンドによる
1985年当時のホットなNYアートシーン。
詳細は以下の通り。
さて、何人わかるかな?
巨匠デヴィッド・ホックニーや、
お友達のキース・へリングのお顔も。



姐さんみたいに昔からフィルム撮影に精通している方
ならご存知の、いわゆるベタ焼き
タコ焼きとはちゃいまっせ。
8×10サイズで、壁一面にたっくさんあります。
随分撮ったね、ケチらずに。


いいぞいいぞ!
だんだんバスキア押してきてますね。
最早ウォーホルよりも存在感があるような気も。
ねえキミ黄色スキ?
『Taxi, 45th Broadway』1984-1985
やっぱり黄色スキだよねぇ。
スープ缶で有名になった人が横にいるんじゃ、
マヨネーズでも有名になれるかも。
(いや、なれてるし)
バナナはオマージュです。
あれ、これが始まりで黄色スキに!?
この作品も、色が良くて姐さんよじれる♥
パステルカラーに白黒で〆めて。アクセントの赤が効いてるし、絶妙なバランスで段ボール感残してるね。
マヨネーズでコレだけよじらせてくれる人も
なかなかおりません。
ピカソも大スキだった陶芸。
エジプシャンブルーを思わせるこの壺。
いろんな人のサインあり。
壺の右上にはキース・へリングの絵も見えます。
なんじゃこの落書きは!?なんて言わないで。
バスキア作、有名人連想ゲーム皿
左列、下から二番目にウォーホル、
中列、上から二番目にヒッチコック、
右列、一番上にはキース・へリングが。
こちらも、中列上から二番目にマチス、
(きっと晩年の切り絵シリーズ=ハサミ)
右列、上から三番目は写真家マン・レイ。
きゃわゆいん♥
コレ全部欲しくなっちゃう。
要らなくなった冷蔵庫があったら、キャンバス代わりに絵を描きましょう。そのうち高く売れる可能性があり。古Tシャツも同様です。
原チャリも同様。
こちらおまけにキース・へリングも描いてますね。
割とハズカシがり? 控え目ね。
これって'85年頃のホンダのタクト!?
当時ホンダのロードパルとヤマハのパッソルは
熱いバトルを繰り広げてましたね。
いわゆるHY戦争ってやつ。

ココに出てくるのが、80年代、デスコに行かれてた方にはお馴染み! イギリスのガールズグループ、バナナラマ登場です。

さ、洋楽といえばやすやすさん、よろぴく😘
いっちゃん有名どころはやっぱコレっすよね。

だけど、「タクト」のCMではこちらの
『He's got a tact』
(邦題 : 「ハートワクワク」← 😆きゃー、やっちゃってるやっちゃってる! やりたい邦題😑)
を使用。

ハ〜イ、こちらはホンダスクーター、タクトのCM曲。イギリスの美女3人、バナナラマのアルバム『Deep sea skiving』よりの日本限定シングル「ハートワクワク」、Check it on 👍(小林克也風)

ホンダは、「シティ」でもマッドネスを起用し大ブームになったこともあり、CM曲に関しては洋楽派。ここは女子狙いで一発バナナラマを起用。

ついでに言わせて頂ければ、対するヤマハパッソルのCMは?

いやん♥
こちら大和撫子、八千草薫さま。
見事全く逆のイメージ戦略。
こんな清楚な八千草薫さまだって、乗れちゃうんですのよ、アタシも乗って見たいワ♥ってことなんでしょうね。


こちらは1985年の二人のコラボ展覧会のポスター。
この頃かなりキースとのコラボも多い。
再びキース作品。こんな素敵なモノクロもあるのね。
コレ、姐さんとってもよじれますん♥

「ユニクロさんへ
どうぞこの絵↑でTシャツ作ってくださいな。」


これは顔と土台にキース・へリングの独特な模様のある蛍光塗料彩色の像。
サンドバッグにも描いちゃってます。
コレを殴ることにもきっと意義があるのね。
'85年のコラボ展覧会は何故か批評家の評判が悪く、
二人とも大変がっかりしたそう。
共同制作していてもやっぱりお互いの個性は強いのよね
『6.99』1985
わ、フェリックスもいる!
『Third Eye』1985
こちらの方と目の前の絵もコラボしているように見える


その後、ウォーホルは病気手術後容態が急変し、
1987年に死去。
そして、バスキアはその哀しみの中動揺し、破滅的に
なり、後を追うように1988年に死去。
今でも生きていたら63歳。
スゴいアーティストになっていた、かも。


よろしかったらコチラもどうぞ。

映画『バスキア』1996年
ジュリアン・シュナベル監督



今朝のシャンゼリゼにて。
お! コレはフィルハーモニー内の音楽博物館で
バスキア関係音楽的アプローチからの展覧会もあるね。
会期は4/6~7/30まで。夏休み前にぜひ行かなくちゃ!



よっしゃ、こっちもそのうち行ってみよ。
それでは、またお楽しみに。


そして久々、お待たせっ。
おまけのTシャツショット!




ユニクロさん、ありがとう。
あはん♥


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