変色の思考達
あのね、私の青色は貴方には赤色に見えているのかもしれない。当たり前のようでそれがとても悲しくて、もどかしくてやるせなくて、けれどもどうしようもないから私は困ったって無駄なんだと思う。笑うしかなくて笑っていた。どうでもいいフリをしていた。でもさ、たとえそれがどうにもならないものだとしても、私はめげずに困ったり怒ったりしなきゃいけないのかなって、最近は少しだけ思う。違う?、ねぇ、わかんないよ。
苛立ちとか諭しとか弁明とか全てが意味を為さないような私達の関係値で、一体何ができるというのだろう。貴方は貴方で、私は私だ。成り代われず、請け負うこともできず、贈り合うことしかできない最高の日々人生だったはずなのに、それさえもすれ違う。言葉は容易に融けたり歪んだりする。だから私は「貴方の全てを一冊の本にしてください」なんて言わないよ、言えない。
貴方も私も素直じゃないから、不器用だから。よく似ているね、なんて知ったかぶりな投げかけはできないけれど、それだけで心が体感2℃熱くなる。ありがとうもごめんもちゃんと伝えるって、それでも言葉が足りない場面に何度も出会って、疲れて嫌になって誰かに守ってもらいたい。それがただ貴方だっただけで、私だったらいいのにという日々だった。ただそれだけで、夜を越え日々を紡ぐ。貴方はずっとわたしの物語。このままじゃバッドエンドの、幸せすぎる物語。
手を離さない覚悟が優しさだとある人が言った。そうやって私は見たことも会ったこともない人の言葉に気付かされて、貴方に迷って悩んでしまっても、貴方を見失わずに済む。離さないよ、離したくない。明日世界が終わるなら、やっぱり私は貴方に逢いたい。それだけで、今は十分。
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