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女性建築家のつれづれ

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仕事のこと、暮らしのこと、日々の思い感じたことなど
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世にのこるもの

世にのこるもの

子供のころ、子供向けの百科事典が好きだった。
特に宇宙のページが好きでよく眺めていた。
宇宙空間があり、そこには渦巻きがたくさんあり、その中の一つが銀河系で、
その中の本当に小さい太陽系があり、その中の小さい星が地球。
という巻頭カラーの綺麗な絵が特に好きでよく眺めていた。
大き目の紙に描かれ、たたんで折り込まれていて、一部がどんどん拡大されていき、ようやく地球が現れる。というように書かれていて、

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お金の話

お金の話

※2022年02月の記事です。

友人に、何が知りたいか聞きました(またも!)住宅購入までの流れを知りたいとのこと。
それは、以前のブログで書いたので(「住環境を変えたいと思ったら」)
今回は、それと並行して考えるべき「お金の話」をと思います。余談ですが、以前、住宅ローンアドバイザーの資格を取得したのですが、流してしまい今は無資格です。
それから年月もたち時代も変わりすっかり忘れてしまっていること

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宇宙と地球と人間と

宇宙と地球と人間と

子供のころ、子供向けの百科事典が好きだった。
特に宇宙のページが好きでよく眺めていた。
宇宙空間があり、そこには渦巻きがたくさんあり、その中の一つが銀河系で、
その中の本当に小さい太陽系があり、その中の小さい星が地球。
という具合の図が巻頭のカラーで織り込まれている綺麗な絵のページが特に好きだった。
どんどん拡大されて行って、ようやく地球が現れるように書かれていて、地球はどんだけ小さいんだ!と思っ

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色

「国」や「地域」、またはある特定の「場」(場所)には特有の「色」があると思う。景色の色というのも少し違っていて、空の色だったり土の色だったり植物の色だったりの色だけではなくて、匂いや音も景色に影響していて空気感も相まってそれは決まってくる気がする。共感覚(他の感覚が色としてとらえられる)というと特別の人がもっている能力のようだけど、実は多くの人に備わっていて知らず知らずに感覚として味わっているもの

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仮想と現実

仮想と現実

先日、とあるポットキャストで「プロセスエコノミー」の著者、尾原和啓さんの対談を聞いた。
尾原和啓さん,驚くのはその経歴。ググってみてください。
前作の「アフターデジタル」もベストセラーだったようだ。ここ数年、本を遠ざけていたのだけどその間に世の中は目覚ましく変化している様だ。

「プロセスエコノミー」

早速検索してみると、プライム会員はキンドルで無料でダウンロードできるようで、すぐさま読んでみた

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プロフィール

プロフィール

長崎県にて、2015年に設計事務所をはじめ建築設計しています。お問い合わせは下記リンクHPのお問い合わせフォームよりよろしくお願いいたします。

ぐるり設計室

簡単な生い立ちを、勝手に紹介。

北海道の内陸、きのこの生産地「愛別町」生まれの「愛別町」育ち。いてつく寒さの中でひっそりと(?)育つ。
旭川の高校を卒業後、地元で就職。
女性社員は20代半ばを過ぎると肩たたきが始まるような社風(?)に疑

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見た目

見た目

「女性建築家だから、女性の立場で設計できるでしょう。」とよく言われる。
きっと、家事を全くしない男性よりは「女性の立場」に立てるのかもしれない。
けれど、好みや価値観は星の数ほどたくさんあって、
簡単にステレオタイプに語れないのが女性だ。
一筋縄にはいかない。
女性は一か月のホルモン周期で人格が変わるとも聞くし自分でもそう感じたりもする。
女性のことをひとくくりにできるなんて思えないし、
「女性の

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働くこととは

働くこととは

 7月までは怒涛の忙しさでしたが8月に入り落ちつきました。毎年の事ですが1月と9月は比較的時間の余裕ができます。工事現場はお盆やお正月の長期休暇前に基礎を打ってしまいたいためだと、勝手に分析しています。(基礎のコンクリートを流し込んだらしばらく休ませてコンクリートの強度を引き出す必要があるので。)その時期に間に合うように手続き関係を済ませて、長期休み前に着工したいとという考えで、毎度急かされるとい

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住みか

住みか

さて、何を書こうかと思い「何が知りたい?」と知人に聞いてみたところ、住宅取得までの流れを知りたいとの回答だったので、ここで初心に戻り一から書いてみます。

今の生活を変えたい。そう思って住宅購入などを考えたはずですが、まず、どうしてそう思ったか「理由」を整理してみてください。

・家族が増えるから

・音や隣家への気遣いにつかれたから。

・賃貸の費用がもったいないから。

・資産形成

・老後の

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チーム力

チーム力

先日、熊本の八千代座へ歌舞伎「古典へのいざない」を見に行ってきました。近年、友人のお陰で毎年観劇することができ、そして今年も、とても感動的な時間を過ごすことができました。

自分へのご褒美!といっても、ご褒美もらえるほどのことはしていないので(笑)自分への慰めかもしれません。いやいや、叱咤激励ですね。

友人には感謝するばかりです。

さて、今回は工事現場の話を、と思います。建築工事は、多くのプロ

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愛される街とは

愛される街とは

最近、街づくりについて考える機会がありました。

40年~50年前に造成された新興住宅街の自治会長さんとお話しした時でした。

例にもれず、高齢化が進み空き家が増えているといいます。

どうしたら魅力のある街になるのか?を聞かれて、明確にお答えすることができませんでした。

そんなことでは「ぐるり」の理念にそぐわない!と思ったことがきっかけです。

昨今の新興住宅街の変化
今だに新たな新興住宅地が

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住宅の寿命、人の寿命

住宅の寿命、人の寿命

 昨今、悲しい知らせが多く目につきます。

当たり前だった世界が大きく変わったことも一因だと感じています。

私の身の回りにも悲しい事がありました。

そして実感しました。
そんな中でも、人は眠り、食事をし、暮らしていくのだと。

そして、そんな暮らしを包み込むのは、人と家なのだと。

 最近まで日本の住宅は短命でした。

戦後、住宅不足で安価なもので早急に多くの住宅が必要で、

人口の増加、経済

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DIYで資産価値を上げますか? それとも

DIYで資産価値を上げますか? それとも

あ~ぁ、やってるなぁ~。と、口悪くつぶやきたくなる。

最近ことに増えている改修工事ですが、いつの間にか違法建築物になっていて、ついついつぶやきたくなってしまうのです。誰に向けようのない愚痴です。

設計事務所の仕事は多岐にわたるのですが、ことに地方の小さい設計事務所ともなると、まさになんでもやんなきゃいけないわけです。華やかなかっこいいイメージがあるかもしれませんが(ないかもしれませんが(笑))

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敷地から読みとくべし!

敷地から読みとくべし!

陽気な人、慎重な人、やさしい人、厳格な人。

人にも個性があるように建物を建てようとする土地や周辺環境にも個性があります。そこに根付いた歴史的な価値があるかもしれません。機械的・物理的に地盤が特有だったりするかもしれません。日中日陰ができてしまうけれど風光明媚な場所なのかもしれません。

何がよくて何が悪いのか。一長一短で判断も人それぞれ。もうそれは「気が合う」とか「惚れてまうやろ」とかの判断にな

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