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住みか

さて、何を書こうかと思い「何が知りたい?」と知人に聞いてみたところ、住宅取得までの流れを知りたいとの回答だったので、ここで初心に戻り一から書いてみます。

今の生活を変えたい。そう思って住宅購入などを考えたはずですが、まず、どうしてそう思ったか「理由」を整理してみてください。

・家族が増えるから

・音や隣家への気遣いにつかれたから。

・賃貸の費用がもったいないから。

・資産形成

・老後の不安

・ペットと暮らしたい

などなど、さまざまです。

冷静に考えるためにも、自分たちの初めの「理由」を覚えておくことは重要です。家族で話合いの過程もわかりますし、感情に流されないためにも書き留めておくことをお勧めします。冷静な判断のためにも、「理由」に引き続きネガティブな「リスク」も書き留めておくことをお勧めします。

(普通の営業マンはこんなこと言わずに、明るい未来イメージのみで、自社をお勧めするところですが(笑))

「リスク」が全くない選択は存在しないと思いますが、そのリスクを受け入れる覚悟ができますし、「リスク」に対しての対処法も先に考えておくことが大切です。受け止める心の準備ができるからです。また、あきらめる基準も前もって決めておくこともおすすめします。

では次に、住生活を変えるために、考えられる選択肢としてあげていきます。

・別の賃貸へ引っ越す

・マンションを購入する(中古・新築)

・一戸建てを購入する(新築する)(中古・新築・建売)

・現在の住まいをリフォーム。あるいは建て替える。

これらが、選択肢に上がってくるはずです。

先ほど考えた「理由」や自分の暮らしと照らし合わせながら、これらを比較します。その際、今後予想される生活の変化などに対応できるか?(お子さんの進学など)費用は?ローンを組む場合の返済額は?それ以外にかかる費用は?(税金など)など、時間の経過とかかるお金の検討も忘れずに。

次に、情報が必要です。ネット社会になりましたし、情報収集はたやすくなりました。しかし、何が正しくて何が間違えか見極めるのは難しいですね。なんとなく自分がどうすべきか見えてくるとは思いますが、

まだまだ簡単に決定はしないでください。

ここから、実際に不動産会社、建設会社との相談へと流れていきますが比較検討は大切です。可能性のある選択肢の中で数社にアプローチします。金銭面で、借入の必要がありましたらこの段階で銀行へ相談に出向いたり、FP(ファイナンシャルプランナー)へ相談したりします。現状の把握、今後の資金計画に知恵を貸してくれます。

また、この後、各社の営業が必死にアプローチしてくることでしょう(笑)

その時、先ほどの「理由」「リスク」が役に立ちます。

銀行・FPにしろ、各社の営業マンにしろ、工事推進派であることは間違いないはず(笑)冷静な判断が必要なところです。

ここまで、ざっくりしたアドバイスでした。

では、いざ「工事」を行うことにした場合へと進みます。

工事を頼む時の選択肢として

・知り合いの大工さんに頼む

・お気に入りの工務店に頼む

・設計事務所に頼む

・ハウスメーカーに頼む

などが考えられます。それぞれについて、考えてみます。

・知り合いの大工さんに頼む

利点としては知り合いなので、そうそう手を抜かないこと。好意で何とか安く上げようしてくれることでしょう。多くの場合、最初の計画もざっくりとしたもので、着工していきます。大工さんに頼んだ利点として、現場で変更を聞いてくれる。と考えますよね。しかし、実はこれは危険です(笑)。知らぬ間に違法建築物になってしまったり、構造的に問題が出てきたりしてしまいます。最近の大工さんはモラルも上がって、キチンと設計士に相談してくださる方が増えました。(つまり、設計士もかかわっているばあいがほとんどです)また、このような現場の変更が増えると、工事後に追加請求を申し出されることもあります。

気持ちよく工事を終えたいので、お互いコスト面での気遣いは大切です。

・お気に入りの工務店に頼む

工務店さんも、親身になって要望を聞いてくれます。「施主と一緒に作り上げていく」という感じです。見積もりもざっくりしたものではなく、細かく拾い上げているので工事後の追加請求もあまりないと思います。計画もイメージがつきやすいパース(写真のようなイメージ図)で示してもらえることがほとんどです。最近の工務店さんは勉強熱心です。コンプライアンスや、気密断熱はもう必須です。

営業の方の人柄も大切です。工務店さん独自のポリシーや独自性を比較して検討するのもいいでしょう。

これじゃ、設計事務所に出る幕ないなと思ってしまいます(笑)

でも、負けずに設計事務所の利点を説明しますね。

・設計事務所に頼む、

では設計事務所に頼む場合の利点を再度説明します。工事金額と設計料は、別々の支払いになります。高くつくと思われますよね。実は工事金額が工務店さんに直接頼むより安くなります。

これから、その理由をのべますね。

1、新築の場合、そもそも工務店さんの見積もりの中に、設計料は含まれています。

管理料の中に含まれて明細には出てきてないかもしれませんが、どの現場でも設計士の関与が必要だからです。

2、設計士は図面をたくさん用意します。事前に細かく決めていきます。

図面をたくさん用意し細かいところまで指定した場合、下請け業者から上がってくる見積もりも安くなります。

漠然と「坪○○の一軒家で見積もって」と言われたら、「細かいところがわからないな。損をするかも。高くしておこう!」となりますよね。それより、「この器具が何個」、「この仕上げは何㎡」、「コンセントはここに二口」と細かく指示がある場合ごまかしが効かないからです。

3、さらに相見積もりや、入札などを行うと各社頑張ってくれるものです。

その分、仕上げや設備にこだわったることが可能だったりしますよね。

コストとは関係ありませんが他にも利点があります。

工事がきちんとできているか、第三者の目で監理を行います。

その他

手続きが面倒で安くなっている敷地なども、設計士事務所に頼むとなんとかなるかもしれませんよ。と、手前味噌ですが、設計事務所へ頼んだ場合の利点を挙げてみました。

ではデメリットは?

形(デザイン)にこだわりすぎて、生活がしにくい家になることがある。設計士の熱い思いが先行して、不必要な装飾多くなったりする。少し前にこのような声を聞くこともありました。きっと一部の設計士さんの話だと思います(笑)

・ハウスメーカーに頼む場合

ハウスメーカーは、品質も良く安心感があります。最新のテクノロジーも組み込まれていますし、営業マンは補助金、税金控除などの知識も豊富です。購入するのにもいろいろ考えずに、カタログやモデルハウスで確認し選択することができます。ただ、その分お高いです(笑)。CM代、営業代にお金がかかっていますし仕方がないのです。あまりあれこれ、考える時間がない忙しいご夫婦には、クオリティーも高いですしお勧めです。

しかし、家づくりを楽しみたい方には物足りないかもしれませんね。

そしてもう一つ、後々のリフォームが自由にできない建物も多くある点は考慮しておく必要があります。


以上、「住生活を変えたいと思ったら」思いつくまま列挙してみました。


年を重ねるごとに変化することが億劫に感じられます。否応なしに時代は変化してしまうし、昨今はそのスピードの速さに負けてしまいそうです。

でも新しいことを始めるのは、ストレス解消にもなるらしいです。

変わらない部分を大切にしながら変化も楽しんで受け入れたいですね。

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