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持続可能な自分へのご褒美:サクライ編

こんにちは、サクライです。
本日より1ヶ月半ぶりに、co:doメンバーによるリレーnoteを投稿してまいります。

↓今までのリレーノートのトピックは以下の通りです↓

早いもので5トピック目になる今回のテーマは、『持続可能な自分へのご褒美』です。

「自分へのご褒美」という言葉を今まで自分自身が使ったことが無かったので、どのような塩梅でnoteを書いていこうかとGoogleで検索してみると、【自分へのご褒美 気持ち悪い】【自分へのご褒美 馬鹿】【自分へのご褒美 むかつく】という内容がキーワードで出てきてビックリ。

なぜこんなにもネガティブないしマイナスな意見が出てくるのだろうと気になり、検索結果を見てみると、Yahoo!知恵袋だったりnoteやアメーバブログなどの投稿が主のようで、中でも秀逸だったのが、【たいしたこともしてないのに何が自分へのご褒美なんでしょうね。】【自分に褒美をすること自体は何とも思いませんが、言葉になると鬱陶しい。「ご」が付くと尚更。】という至極ごもっともな内容。

確かに「褒美」という言葉は浪費や甘えの言い訳に使うべきではないですし、自分が自分に与えるものに敬意を表す接頭語の「ご」を使うのも違和感があって当然です。

恐らくは消費を促すためのキャッチコピーとしての「自分へのご褒美」とそれに躍らされている人に対する嫌悪感から来る感情なのだろうと思いますが、何もそこまで毛嫌いせんでもという気はします...

ちなみに余談ですが、「自分へのご褒美」という言葉を聞いたとき、サクライの頭の中にはKOEIの三国志にて太守の褒美コマンドで自分自身の忠誠度を上げる映像が思い浮かびました。(伝わる方、仲良くしてください)

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閑話休題。
今回のco:doリレーノート『持続可能な自分へのご褒美』は、大枚を叩いて贅沢なものを購入したり、道楽にふけり放蕩の限りをつくすようなものではなく、無理をせず一定の周期で自分へ活力を与えてくれるものを紹介していこうということで決まったテーマです。

メンバーそれぞれの日々の活力の源を、垣間見ていただければ幸いです。

▶︎サクライの『持続可能な自分へのご褒美』

恐らく中学生の頃から変わらない『持続可能な自分へのご褒美』は、やはり「新しい音楽を聴くこと」です。

Motownに始まりJ DillaやMoodymannなど、ジャンルを問わずにブラックネスを色濃く感じるデトロイトサウンドが自分の中である意味評価基準となっています。

最近サクライが「新しい音楽を聴くこと」を通して出会ったものとして、サウンドトラックとしてリリースされた4枚を、この機会にご紹介させてください。

マーベルコミックのアフリカ系ヒーローを題材にした映画「Black Panther(2018/Ryan Coogler)」
Kendrick Lamarが所属するTDEの全面協力により、まさに今の空気感を真空パックにしたかのようなサウンドが、たっぷりと封入された傑作となっています。
ボクシング映画の金字塔、ロッキーシリーズのスピンオフムービー「Creed Ⅱ(2018/Steven Caple Jr.)」
新進気鋭のプロデューサーMike WiLL Made-Itの元、オールスターとも言えるほどの豪華面子による、「闘う人間のための曲」が詰まった良作です。
政治結社・ブラックパンサー党の指導者フレッド・ハンプトンの伝記映画「Judas and the Black Messiah(2021/Shaka King)」
シーンを代表するプロデューサーの呼び声高いHit-Boyがエグゼクティブプロデュースを務めたインスパイアアルバム。
H.E.R.は収録曲Fight For Youにて第93回アカデミー賞歌曲賞を受賞しています。
織田信長の家臣として仕えた黒人として有名な弥助を主人公にしたNetflixアニメ「Yasuke(2021/LeSean Thomas)」
サントラであり、Flying Lotusの最新作でもあるとも言えるアルバム。
らしさ満点のスペーシーなサウンドに、ストーリーやコンセプトを反映した曲作りに好事家も首を振ること間違い無し。

それぞれの作品が映画から独立したコンセプトアルバムとしても楽しめるほどの充実の内容。

Black PantherとCreed Ⅱの総合音楽プロデューサーであるLudwig Göranssonは、今をときめくChildish Gambinoのアルバム「Because the Internet」や「"Awaken, My Love!"」のプロデュースを手掛けていたり、2020年最大の話題作となった映画Tenetの音楽プロデュースを担当していたりと、陰ながら今の時代になくてはならない人物の一人です。

Judas and the Black Messiah: The Inspired Albumは詰め込まれた楽曲のそれぞれの素晴らしさはもちろんのこと、アルバム単位としての構成力においても他の追随を許さず、まさに2021年を代表する一枚と言えるでしょう。

YASUKEにおいても、今は亡きRas GやThundercatも所属するBrainfeederの首魁FLYING LOTUSが音楽担当という情報から、サクライも含めて多くの音楽ファンがそのリリースを心待ちにしていた作品でした。

映画をより一層楽しむために音楽というものはなくてはならない側面の一つではありますが、こうして掘り下げてみるとそれはそれでなかなかの楽しみがあります。

ファッションだけではなく映画などにおいても、音楽との結びつきが強くなっていることを感じる今日この頃。
自分の好きなモノのスケールが大きくなっていく様子そのものこそが、サクライにとってはご褒美と言っても過言ではないのかもしれません。

▶︎おまけ

昨年以降、アンダーグラウンド方面で良作がざっくざくに出ていますので、おまけとして1作品をご紹介させてください。

Supremeのルックブックにてモデルも務めるスケートシーンの若手最重要人物とも評されるSage Elsesser。
天は二物以上を与えたとしか言えないほどに、アーティスト名義であるNavy Blueとして発表したアルバム「Song Of Sage : Post Panic!」は衝撃的でした。(自主レーベルFreedom soundsよりリリース)

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自身でラップだけではなく楽曲製作も大半を手掛けた本作では、Louis VuittonのFall-Winter 2021のファッションショーにてラップを披露していたMos DefことYasiin Bayを客演に招いたり、LAの必殺仕事人ことEvidenceをプロデューサーに迎えていたりと、必要最低限かつ必要十分な地に足のついた確かな内容でした。

活動拠点はニューヨーク・ブルックリンとのことですが、Stones ThrowやUbiquityなどのLAアンダーグラウンドを感じさせる雰囲気が充満しており、「Trapはちょっと聴きなれなくて...」なんて昔ながらのミュージックラバーにも絶賛おすすめです。

スケーターでモデルでアートディレクションも手掛け、ラップとトラックメイクにプロデュースもするという、まさにストリート育ちの超新星。
是非チェックしてみてください。


誰が何と言おうと、このnoteは『持続可能な自分へのご褒美』です。
あー、音楽って素晴らしい!ではでは!


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