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「腑に落ちたではなく、腑が上がった」株式会社美創 田中社長インタビュー③

前回の記事②では、株式会社美創の田中社長目線で、社員の皆様について・みんなで幸せになる方法についてとても深いお話しを聞かせて頂きました。
3本立てでお送りしております、田中社長インタビュー。
最後は、株式会社美創の今後のビジョンについてです。ぜひ最後までご覧ください!

毎朝設けられるクレドタイム。”読む”ではなく”眺める”時間。

ー 今後のビジョンをお聞きする前に、作成されている「クレド」について詳しく教えてください!

クレドを作るきっかけは、社員も含めた社労士の方とのコンピテンシー(=高い業績を作り出す社員が行う行動パターン)の勉強会でした。直接クレドに結びついたわけではなかったのですが、それをヒントに初めてクレドを作成したのが2015年。そして改訂版(2版目)は自分たちの言葉でやってみよう!とブラッシュアップしていき、現在のクレドに至ります。

ー クレドにはどのようなことが書かれているのですか?

まず最初に記載してあるのは『企業風土をつくりだす基礎となる精神』です。(社長記事②にも記載→)嘘をつかない・お金については公私ともに綺麗にしている・人の良い所を尊重し陰口を言わない・年上を敬い年下には愛情をもって指導している・相手より深くお辞儀をするよう心がける・誰が見てようが見てまいがいつも変わらない言動をする、などが記載されています。
そして次に『信頼と実績を作り出す各組織の価値行動』として、各部門のあるあるが書いてあります。なかなか実践は難しいけどこんなことをしたら素敵だよね!という内容を社員自身が作成し、全部門分記載しています。ですので、この内容をすべてやれる会社はパーフェクトだ!ということですね。
そして最後に書いてあるのが『役職者の心得』。クレドは全員に配布しているので、たとえば新入社員に「あの人は係長だからこんなことを考えるべきだよね。ちゃんと見とってよ〜」とお互いの在り方の共通認識を持つことが出来ます。もちろん経営者の心得も書いてありますよ^^

ー クレドは株式会社美創のみなさんにとって、とても大切なものなのですね!

毎朝朝礼の前にクレドタイムを設けています。3分くらいのシーンとする時間で、読むのではなく”眺める”時間としています。1人1人タイミングがあるので、クレドを眺めることによって「昨日あったアレはこういうことだったのか」とそれぞれがあったことを思い出し復習できるようにしています。

経験したからこそ、自分の言葉で話すことができる。

ー では、田中社長が思い描く未来・ビジョンについてお聞かせください。

「事業を通じて1人1人がお客様や地域・社会の役に立つ」
理念と被るのですが、自分のためにやるのではなく、人のため・お客様のために頑張るということです。それがやっぱり自己成長にも繋がるし、辛い事や苦しい事を乗り越えた先にしか喜びは無いんじゃないかとも思うんですよね。人はみんな成長したがっているけれど、苦しさをやめたら成長はしないですよね。その苦しみを乗り越えた時・立ち上がる時に一回り大きくなる。これを私は筋トレという風に言っているんですよ。それを応援するのがプロテインであって、壁にぶつかったり打ちのめされたりして立ち上がる時に、仲間・理念・仕事・お客様に喜んで頂いた過去などを糧にしながらもう1段上がっていくんだと思います。成長度合いというのは技術・ノウハウ・経験の前に、意識・気持ち・精神が大切ですね。

ー 経営理念を作った経緯についてお聞かせください。

経営理念は、同友会でみんなに発表するために作ったのが1番最初でした。発表したんだけど何の反応もなく、自分にも何も響かず、ただただ空虚だった…。それから、3年ほど悶々とする時間を経て腑に落ちる経営理念を作成し、もう1回同友会で発表しました。その時はもう自信満々だったんです。で、以前作った経営理念と何が違うのか見返してみたら、あんまり変わらなかったんですよね。この違いってなんだろうと考えた時に、理念に「腑が上がった」んです。先ほど「腑に落ちた」と言ったけど、これまで苦しくも色々と考え這い上がることを繰り返しているうちに、理念にようやく自分の腑が上がり追いついたからこそ、自分の言葉で言えるようになったんだと私は理解しています。やっぱり、自分の言葉は自分が経験したことしか話せないんですよ。くじけて、鍛えられて、自分が気付かない間に自分の精神が上がって行って、初めて自分のものになった=自分の言葉で話せるようになったということなんですよね。

ー 「腑があがった」「腑が追いついた」経験されているからこそ説得力のあるお言葉ですね。

そう、経験しているからでしょうね。正直私も社長になるのはイヤだったんです。負債も抱え、個人保証も当然やっていかなければいけないし、自分に能力があると全く思っていなかったし、好きじゃなかったですよ実は自分自身を。でも、社長になって色々な経験をしてさまざまな苦労をして、だからこそ成長できたことも事実。やっぱり喜びというのは苦労の分だけ比例して大きくなっていくから、このような経験を社員にもしてほしいな、と思うんです。

「死ぬまで人の役に立つことをしたい」

ー 田中社長の夢、教えてください!

会社がずっと存続し、地域の中で必要とされ認知してもらい続ければいいなと思います。あとは私の後をちゃんと継いでくれることですね。自分が辿って来た道を正しく歩んでいく社員に継いでほしいなと思います。そして出来たら、死ぬまで人の役に立つことをしていきたいですね。

ー では最後に、これから入社される方へメッセージをお願いします!

自分の価値を、自分を、ぜひ大事にしてほしいと思っています。自分の存在価値を仕事の中で見つけ出すというのは本当に尊いこと。それを考えて働くのと考えず働くのとでは大きく違うはずなので、これからご入社されるみなさんにはぜひ働く意義や存在価値を意識してほしいなと思います。

最後に

3本立てでお送りした株式会社美創・田中社長のインタビュー、いかがでしたか?
どの回も本当に素敵で深いお話ばかり…田中社長の熱い思いがみなさまにも伝わりましたら幸いです。
株式会社美創についてもっと詳しく知りたい方は、ぜひ他の記事もご覧ください!

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