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客引き詐欺師に助けられた続き【トルコ🇹🇷】③
「日本人ですか?」と声をかけられた。
「そうですよ」と答え何か客引きかなと少し思っていたが、それより孤独と惨めさで落ち込んでいたので、日本語を聞き安堵した。
名前はアスタ。(今となってはこの名前は嘘だと思っている)
出身地や日本に観光に行った話をしていた。
それで今日僕の身で起きたことを話した。
アスタ
「悲しい出来事が起きたのね。あ、僕のおじさん警察官なんだ、何かできないか聞いてみる。」
「家族で経営しているお店におじさんいるから直接会って話そう。」
この時安心感が強かったのでホイホイついていってしまった。
お店に着くと宝石や高級そうな絨毯が置いてある。
3階のテラスにおじさんたちがいるから来てと言われ、3階に上がると風貌が怖いおじさん3人座っていた。
アスタ
「おじさんは日本語わかるから、何が起きたか説明して」と言われたので、あらかた説明した。
おじさんの名前はカイマス(これも多分嘘)
カイマス
「タクスィム広場は盗難とか多いからね。」
「保険か何かに入っているなら盗難にあった場所の警察署で被害届を出して貰えば、全額返ってくるよ。」
「アスタにそこまで連れていってもらいなさい。」
話している途中にアスタが紅茶を出してくれた。でもこの時薬か何か入っているのではないかと思い、飲まずにいると。
アスタ
「出された紅茶は飲まないと、飲むまで行かないよ。」
この状況で逃げるには飲むしかないとおもい、一か八かにかけてみた。(大丈夫だった)
一気に飲み干し、その場からなんとか出してくれた。
タクスィム広場まで一緒に行き、その後撒いてやろうと考えた。
目的地に向かうとき途中で「一人友達もついてくるから」と急に言われ、なぜこのタイミングで友達が来るのか、怪しすぎる。
![](https://assets.st-note.com/img/1650087893247-scx2XAw7WT.jpg?width=800)
数分後、脇道から姿を現した。友人の名前はブライアン。
ブライアンは日本語がわからないらしい。
歩いている時に話していると、アスタとブライアンは僕と同い年らしい
内心(絶対に嘘やろ笑)と思っていた。
20分くらい移動してタクスィム広場についた。
アスタ
「被害にあった場所を写真撮って」
僕
「わかった」
あらかた写真を撮った。
アスタ
「次はこの近くの警察署にいこう!」
どこかのタイミングで撒けない探っていたが、アスタとブライアンに前後で挟まれていて難しい。
![](https://assets.st-note.com/img/1650088485900-Uz1JDOUXEc.jpg?width=800)
数分歩き警察署に到着した。
え、普通に案内してくれるのかい!!!
その後3時間以上かかったが、なんとかポリスレポートを作成してくれた。
その間のやりとりも、アスタが仲介に入ってやってくれたので助かった。
トルコの中で特にタクスィム周辺は集団スリや盗難が多い。
同様に嘘をついて盗難届を出してもらい、お金をもらう人も多いと警察官に聞いた。
なので僕は疑われ、時間がかかった。
客引きなのは承知だが、ここまでしてくれたので飯か奢らせていただきたいと思いそう伝えると、
アスタ
「それならばトルコ料理を食べに行こう」
![](https://assets.st-note.com/img/1650089189799-tA2h2A0I8U.jpg?width=800)
アスタおすすめのレストランに来た。
上記の写真に写っている料理は、マジで美味しくなかった笑
![](https://assets.st-note.com/img/1650089291201-p3ydB7h9kr.jpg?width=800)
唯一美味しかったのは、ブライアンからもらったこのサモサみたなやつ。
食べ終わりここは僕は払うよと伝えると、アスタたちが払ってくれていた。
アスタ
「お礼は大丈夫よ、トルコが少しでもいい思い出になったって思ってくれるだけで僕は嬉しいから」
そんなこと言われたら、
客びきの手口と疑う自分がいる反面、心の底から思っているのではないかと思う両方の感情かごちゃごちゃになるじゃないか!!
くそ!!!!!!
けど彼らは客引き、ここでは冷静に対処しなければ、、、、、(言葉の使い方あっているのか?笑)
![](https://assets.st-note.com/img/1650089878666-uW3EFEkCS9.jpg?width=800)
自分の感情を疑いたくなかった、、、、
親切にしてくれたお礼に何かできることはない?と伝えた。
ぼったくられたとしても、彼らが僕のために行動してくれたおかげで、盗難届手に入れることができた。
一人だとおそらくできなかったかもしれない。
アスタ
「僕達のために絨毯を買ってよ。いい思い出にさ」
僕
「わかったけどアスタ、僕はこれから3ヶ月他の国々も旅するつもりで高価なものは買えないけど、絨毯はどれくらいするの?」
アスタ
「最低でも5万円くらいするけど、日本で同じものを買うと8万円くらいになるよ」
ご、、5万円か、、、、、たけぇぇぇぇぇ
僕
「絨毯じゃなくて、1万円で買えるものないかな」
アスタ
「お店で買える最低の値段が5万円くらいなんだ」
僕はアスタやブライアンが行動してくれたことに、
お金で例えたくないが5万円以上の価値はあると思い、
僕
「わかった買うよ、それで支払いはどうしたらいいのかな?」
アスタ
「うちは現金しかダメだから、現金でもらいたい」
観光地には路上のあちこちにATMが設置してあるので、そこで下ろすことにした。
ATMにカードを読み取らせる
指定金額をうち出金ボタンを押す、、、、、
(現在ご利用できません。)
なんでじゃ!!!!!
他にも5、6件ATMをハシゴしたがおろせなかった、、、、、
そしたらアスタたちが「クレジットで決済できるお店あるからそこいこう」と言われ、
何のお店か聞いても「安全なお店だから」としか言われない、、、、
これはもしや、、と疑っていると
人混みの少ない路地へどんどんいくではないか、、、撒きたいという気持ちが芽生え始めてが、前と同様に前後で挟まれていて下手に動けない。
そしてお店の看板などついてないビルに入り階段を登っていく。
これは完全に終わったなと思った。
海外行く時に、覚悟は決めていた。
扉をアスタがノックする。
扉が開くとそこには、ガタイのいい男たちが4、5人いた。
扉を閉め、男たちに囲まれながらソファに座った。
奥を見るとショーケースがあり、金のブレスレットやらアクセサリーが置いてある。
全て金。
ここでも一か八かの賭けに出てみた。
僕
「アスタ、僕は今日色々ありすぎて疲れたよ。ここの雰囲気怖いしもう帰っていいかな?」
アスタ
「怖がらせるつもりはないんだ。君が嫌な気持ちになるなら帰ろう」
かなりあっさりとその場を出て帰らせてくれた。
その後もタクシー乗り場まで案内してもらい、その日は別れた。
宿に戻りいろいろ調べているといろんな手口で騙されている日本人が多い。
メールでアスタに翌日観光案内するよと言われたが、個室に案内された時の恐怖が残っていたので、行くのをやめた。
ATMがなぜ使えなかったのか確認していると、海外キャッシュの限度額を0円に設定してあったからだった。
不幸中の幸いだな!
あと2日はイスタンブールにいるつもりだが、もう観光地に行く気力がないので宿で篭ります。
その後はカッパドキアへ行ってくる!
みなさんくれぐれもお気をつけて
それでは、また。
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