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東京大学に5ヶ月間の勉強で受かりかけた話━━━京大多浪交流会創設者の受験失敗記part2 現役編

 part1→開成を蹴って慶應に進学した話

 お前、結局2浪したくせに何言っとんじゃという感じではあるのだが、一応この経験が私を形作る大きなパーツであることは間違いないし、ネタとして悪くないだろう。

 なんなら、ちょっと話のグレードを下げて「慶應理工に5ヶ月間の勉強で合格した話」に変えてもバチは当たらん。事実だし。

大学受験を決意

 この記事の通り、私は慶應高校に進学した。しかし、慶應高校はマーーーージでクソ高校であり、別記事(未執筆)の通り競技クイズで学歴厨を拗らせた私は大学受験を決意した。高校3年生の9月30日のことだった。それは外部受験をするために慶應の内部進学辞退届を提出するタイムリミット直前であった。

 私には旧友がいた。高校受験で早稲田アカデミーで同じクラスだったIくんである。彼から「お前は慶応にいるべきではないから一緒に東大を受けよう」と言われていた。

 私は当時、だいぶメンタルを崩しており、大学受験をするという決意ができないでいた。そこで登場するのが理解ある近所の兄ちゃんである。

 筑駒を卒業して二浪したのち東工大で総代卒業を決めた近所の兄ちゃんは私の後押しをしてくれた。また、この人が私の家庭教師を務めることになる。(以降Kさんと呼ぶ)

なぜ東大か?

 やはり一番の大学というのもあるし、東大京大以外カスだと思ってたし、宇宙物理やりたければ国立以外あり得なかったし、文系科目できない理系はカスだと思ってたし、当時は新振りシステムにポジティブな印象を持っていた(バカ)からである。ただ、東京に京大があれば安牌で京大受けていた可能性は大いにある。

勉強スタイル

 Kさんは勉強自体は教えてくれなかった。勉強方法のみを教えてくれた。でもちゃんと言われた通りやったら結構成績伸びたのですごい。実は兄貴の大学受験でも家庭教師をやってくれた人で、兄貴も高3の秋から受験勉強を始めてしっかり慶応SFCに受かった。

 戦略として、科目ごとに潰していく戦略を取った。進学校ではないので、数学も物理も化学も学校で全範囲終わってなかったのがしんどかった。この時期に全範囲終わってない高校とかマジで最低、終わってる。

 ひたすら網羅学習である。同じ問題集をとにかく繰り返し解くこと。それがどの教科でも大事。

 まずは物理である。有料記事ですまないけど、この記事のようにやったら最終的に47点/60点を取れた。

 物理が潰せたらその後は数学。青チャを何度も繰り返しといた。しかしこれは正直伸びなかった。受験数学は才能であると今でも思う。特に東大数学は計算力を求められるので、めんどくさい微積を正確に素早く計算する動作性IQが必要だと思う。

 化学は重要問題集を用いた。しかし、これも伸びなかった。化学も計算能力が必要だ。教科選びの時点でミスっている。重要問題集もそんなに網羅的ではないので良くない。

 英語は、ポテンシャルで突っ込んだ。単語への理解力不足があったかもしれない。

 国語は、現代文はポテンシャルで突っ込んだ。開成受かるならそのまま行ける。漢文はしっかり勉強した。書き下しができるようになれば勝ちだ。結局古文は単語力不足だったと反省している。

そんな感じ。

東大受験LINEの4人

 先述のIくんが集めた4人グループがあった。

  • 慶応高校の私

  • 筑駒のIくん

  • 開成のOくん

  • 早稲田の系列のどこかのAくん

全員早稲田アカデミー繋がりである。ぼくらは励まし合ったり情報交換をしたりしていた。そして……結局誰一人東大に行くことはなかった。これはまた別のお話。

メンタル面

 9月ごろまでかなり、メンタルを病んでいた。高校生活への後悔や将来への不安がどっと押し寄せていた。当時はつらすぎて宗教にハマりたくて上座仏教の入門書を読み漁っていた。
 
 しかし、受験を決めてからはなんだか躁みたいな感じでやる気に満ち溢れていた。やはり、人生に必要なのは目標である。

結果

合否一覧は以下の通り

  • 慶応理工学門2…合格

  • 早稲田hoge理工(どこだっけ)…不合格

  • 理科大センター利用…合格

  • 東大理一…不合格

普通に早稲田落ちてるし理一不合格は残当なのかもね。東大はあと14点であった。なら来年もう一度受ければ受かるやろと思った。これが絶望の始まりである。

開示

反省点

 特にない。むしろあのメンタルからよくここまで持ってきたと思っている。人生にはどうしてもうまくいかないことだってあるんだということだ。

次回→浪人中サークルに4つ入っていた話


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