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吐露

 小説を、と前のめりに向き合い続けて心理描写が暴走しだして、ほぼほぼ個人的な思想を反映させて読者を置き去りにする事を身につけた。何だ、私も中々の手練れなんだ、こんなにも独断専行で訳の分からない文体を延々と試行錯誤して世に放つ恐ろしい人間にいつの間にか麻痺する、果たしてこれがジャンルとしてどの位置にあるかなど本人には判別がつかない、しいて言えば応募の対象で寄せて書くぐらいで、ハナからこうしてやろうとプロット構築できる種類ではないのかも知れない。感覚的にアウトプットされた言葉を綴れる気持ちよさに脳内が変化して自分でも制御出来ないし、所詮似たような作品になるぐらいなら妄想でも創造でも自分の世界観で文字にしてあげたいのかも知れないし、我が道で書き続けることこそが、執筆を継続する自分を肯定させる唯一の想いなのかも。世間はそれを良しとはしないだろうけど、こればっかりは自由にペンを動かしたいのよ、頭の隅っこにある他愛もない小さな話を形にして、下段の端にでも陳列できれば、こういう思想のヤツいるよな、でも面白いか?といわれても自分にはこの形しかないのだから。
 似せたり、流行りの文体、内容を追い続けるのは本を読んでいくうちに違和感が走りだして、結局、素直に自分の意志で手を動かせばいいんだ。所詮類似は本家を越えられない、真っ白なスノーパウダーで誰も滑っていない場所を探し続けるしかないんだ、それが極端に偏った想いの文章でも今更脳内に蓄積された山積みの独自は自分を信じてくれると思いたいし、理解されたいと思えば続ける意味がないように思える。安易に理解出来るなんてうわべだけの表現だし、本当の意味で純粋に作品を書きたいから、自由だから。
 本音は入賞したいと思ってますよ、公募勢ですから。以上。
  

ありがとうございます🩵