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僕の葛藤

ねえ、どうして人は思うように生きられないのだろうか。

同じように造られこの世に生まれたはずなのに。

大人になれば幸せになれるのだと漠然ばくぜんと思っていた。
信じて疑わなかった頃が、確かに私にもあった。

今を生きる私は、そんな希望は微塵みじんも持ち合わせていない。

絶望ならもうした。飽きるほどに。
ならば今のこの気持ちは何なのだろう。

努力すればむくわれると思っていた。
そんなことなかったな。

大人になって分かった。
どうやら"努力"とやらには方向性があるらしい。
正しい努力ってのをしないと駄目なんだって。

そんなこと、先生言ってなかったなァ…

少年だった私達は、ある日突然社会に放り出される。

そこで上手くやる人間と私とでは一体何が違うのだろうか。

そんな事を思いながら、私は今日も生きていく。

勉強すれば自分にも出来るだろうか。
練習すれば自分にも出来るだろうか。

趣味も仕事も人間関係も恋愛も、私は努力を惜しまなかった。
多分今思えば、それは"正しくない方向性"でだけど。

だから、大概のことは報われなかった。

でも、いつかは。
私にだって出来るのではないだろうか。
分かってもらえるのではないか。

この時間は、労力は報われるのではないだろうか。

"だってこんなに頑張ったじゃないか"

そんな具合で、私は非常に諦めが悪かったのだ。
だって、ならばあの時間は…全て無駄だったのだろうか。

なぜか世間は完全出来高性の風潮だ。
夜の間孤独に戦い続けた誰かよりも、今日何かを成した彼らの方がとても偉いのだ。

過程は、あまり見られない。
悲しいけれどこれが現実だ。

例えば仕事がすごくできる彼女にも、眠れない夜があったはずだ。
けれど世間は、今現在の彼女を評価するのだ。

いつか彼女が壊れたとしたら、きっと世間は掌を返す。
だって、出来る彼女が好きなのだ。
彼女の"実績"が好きなのだ。

そしてこう言うのだろう。
"いつも笑顔を絶やさない人だった"
"そんな素振り全くみせなかった"
"困るんですよね、もう大人なんだから"

誰が悪いのだろう。
いや、多分きっと誰も悪くないのだろう。

だから何ということではないけれど
きっと私のように上手く生きられない人達がこの世の中にはいるのだろうね。

そんな人がもしも、たまたま何かの偶然で私の記事に辿り着いてくれたなら
少し安心できるのではないだろうか。
ああ、こんな人もいるんだな。
はたまた、自分はこうなりたくはないな、と軌道修正出来たりだとか。
そんな風に思ってくれるといい。

転んでも何とかなる。
だって、こんなことを思いながらも今日も私は言葉をつむぐ。
まだまだ諦めてなんていなかったんだなァ。
と、自分の支離滅裂な文章を見ながら再確認した。

もう少し、あともう少しだけ足掻いてみようか。

最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。

いつか、私が心から笑えたその日に。
自分のnoteを見返しながら美味い酒が飲めるといい。
今こうして私の健忘録を読んでくれている方々も、楽しく過ごせていると良い。

これが今の精一杯。これが、僕の葛藤。



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