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沈没船に夜鷹は啼くか

深い深い海の底。
海底に、夜はあるのだろうか。
夜を運んでくる鳥は、啼くのだろうか。

みなさんは"絶望"を知る者だろうか。
私は多分、そう。
それはずっと身近に存在した。
"幸福"なんて言葉よりもずっと身近に。

深い深い海の底に一人取り残されているような、
むしろその"絶望"こそが、自分の居場所であり安心できる場所のような。
そんな人生だった。

深海とは明確な定義はないらしいが、
約200mの深さからそう呼ばれるらしい。
深海には太陽の光は届かない。

太陽の恵みを受けられない生物たちは、
その環境に適応する為、進化を遂げたという。
深海に、朝は来るのだろうか。

私の人生には、朝は来るのだろうか。

次こそは、今度こそは。
いや、まだだ、いつかは自分だって。
そんなふうに奮い立たせ、なんとか今日もここに立つ私は
いつか笑えるのだろうか。

きっと、この世界のどこかには…
私と同じように絶望し、足掻き、また堕ちる。
こんな気持ちを知っている人々がいるんだろうな。

私は是非、あなたたちと話をしてみたい。
全員に"朝"が迎えに来るまで、語り明かしてみたい。

こんな気持ちを書き殴ったところで、現状は変わらない。
変わらないけれど。

変わらないなら、せめてここにこんな人間がいることを知って欲しかった。
一人じゃないよと言いたい。思いたかった。

きっとそう言って欲しいのは自分自身なのかもしれないけれど。
私はこうして言葉を綴る事しかできない。

身勝手な大人たち、社会。
そんな荒波に揉まれ続けて私はここに辿り着いた。
数々の理不尽に晒されて私は出来上がった。
普通がわからないけれど、普通の皮を被って傷だらけの人もきっとこの世界にはたくさんいて。みんな苦しんでいる。

この世界に平等なんてない。
いつか人は死ぬ。
それだけは平等だけれど。

立ち止まり、躓き、足掻く私は、
生きているといえるのだろうか。

本当は私だって、生きていたい。
"救い出してここから"
いくら願っても、そんな奇特な人間は現れないから。

歩いていくしかない。自分の足で。
こうして今日も私は自分を鼓舞し、進み続ける。
進み続けるしかない、命ある限り。

自分には何もないと泣くあなたも
明日が来なければいいと願うあなたも
大丈夫、きっとね。
私と一緒に夜明けを待ちましょう。気長にさ。

絶望に光を見る方法を教えてくれる人はネットに溢れてる。
こんなに何もない私という人間を見て安心してほしい。

大丈夫、この地球のどこかにはがいて、
今日も戦い続けてる。
なんとか明日も、生きていこうな。

こんな状態で諦めないで。
折られても折られても、いつかを待とう。
不幸を不幸と認識できるような幸福を、待とう。

光が多いところの影は濃いのなら
影の多い場所に差す光はとても眩しいはず。
夜鷹も鳴かない夜が明けたら、きっとそこは明るいよ。

あなたにその時が来たら是非、私にも教えてくださいね。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。




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