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備忘録

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日記というには、タイムリーではないので。 出来事や感情を成仏させたくて。
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鬼滅の刃原画展(大阪会場)

鬼滅の刃原画展(大阪会場)

☆アニメ派の人にとってはネタバレがあります。ご注意ください☆

☆原画展のみの感想をお知りになりたい方は、前章と終章はウザったいかもしれません。読み飛ばしをオススメします☆

前章〜原画展と乃木坂46〜既に去年の11月の東京会場の原画展には行っていた。

その時は、夫の乃木坂46の東京ドームのコンサートが決まっていて、私は家でひとりで過ごせるほど、メンタルが安定してなくて。

金魚のフンの如く、一

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備忘録(映画感想文『THE FIRST SLAM DUNK』)

備忘録(映画感想文『THE FIRST SLAM DUNK』)

本筋のネタバレはないですが、末端なところのネタバレはあります。

………

本筋にあたる試合の流れが横糸なら、宮城リョータのその試合にたどり着くまでの流れは、縦糸。

リョーちんの生まれ故郷は湘南ではなかった。沖縄だった。

小学生のリョーちんが引っ越すことになったのは、かけがえのない人達を失ったリョーちんの母親の一存だ。

その辛さに耐えきれなくなって、その土地を離れてなんとか凌ごうとする母親の

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備忘録(読書感想文『ありがとね、ありがとね、ありがとね』③

備忘録(読書感想文『ありがとね、ありがとね、ありがとね』③

歌集の構成は、18章で、
①息子さん達との歌
②学習教室をはじめとする、様々な場所での子供たちの歌
③身の回りの風景の歌
④愛犬やお父様が他界した時の歌
⑤同窓会での歌
となっている。
主軸は、7章分ある①で、②~⑤は、その合間合間にちりばめられている。

ここでは①と③での歌を主に取り上げる。それ以外の歌は、ぜひ、お問い合わせを。

息子さん達との歌1 歌集の最初の歌

環状線を走る
特急列車の

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備忘録(読書感想文『ありがとね、ありがとね、ありがとね』②)

備忘録(読書感想文『ありがとね、ありがとね、ありがとね』②)


《前置き》カウントした話し言葉を、さらに3種類に分類しました。

「人」は歌人本人以外の人。
「歌人」は本人。
「会話」は歌人と第二者の会話、第三者と第三者の会話。両方。

実際にその場で声に出しているか出していないかを基準としました。従って、過去回想と私が判断した場合や、動物を擬人化して心で話しかけているなどの場合「話し言葉以外」に分類しています(正直、徹底は出来ていないと思います。感情移入し

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備忘録(読書感想文『ありがとね、ありがとね、ありがとね』①)

備忘録(読書感想文『ありがとね、ありがとね、ありがとね』①)

《「」表記と歌の体温》ひまわり著『ありがとね、ありがとね、ありがとね』(市井社)を読み終えた時、

①括弧「」が多い
②歌の体温が他の歌人さんの歌より少し高い

気がしました(以下タイトルを『ありがとね…』と略します)。
本をお読みになったことのない人の為に、例として三首挙げます。

「例えば先生が
俺の姉ちゃんとするやん!」
フィフティーンが
アラフィフの私に言う
おおー、くすぐったい!(2 お

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備忘録(7年越しの予告編)

備忘録(7年越しの予告編)

当然の話だろうけど私は、歌人さん本人から本を購入したり送呈して頂いたりしたものに関しては、個人メールで感想文を遅かれ早かれ書くようにしている。

が、2冊だけ、書けなかった歌集がある。

水源純著『しかくいボール』(市井社)とひまわり著『ありがとね、ありがとね、ありがとね』(市井社)だ。

共通しているのは、どちらも、2015年に上梓されていること。

この頃になると歌誌『五行歌』への投稿も、年に

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備忘録(映画感想文『犬王』)

備忘録(映画感想文『犬王』)

見終えた後、夫はトイレへ。
私は犬王のグッズをなんとなく眺めて待っていた。

買う気はない。ただ、瓢箪で作った犬王のお面がジブリの初期作品に出てきたロボットのキャラクターの顔に似ていたなぁと思ったので、クリアファイルにあるその顔を改めて眺めていただけだ。

しかし、トイレから戻ってきた夫は、「パンフを買うかどうか悩んでる?」という疑いの表情で背後から近づいてきた。
パンフの購入は、感動の証し。

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備忘録(『シン・ウルトラマン』とサイドストーリー)

備忘録(『シン・ウルトラマン』とサイドストーリー)

大きなネタバレはないですが、どんなシーンがあったのかはわかります。
ご注意ください。

見終えた。
スクリーン7の座席を立つ。

誘ったのは夫の方だ。
私はどんな感想を口にするのか、様子を伺っていた。

だが、夫は何も言わない。
分別したゴミを捨て、トイレに行き、ついでに買い物がしたいと言っていた私の要望も忘れて、屋上の駐車場へ行くエスカレーターに乗った。

そうですか……。大体の感想はわかった。

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備忘録(読書感想文『まだ知らない青』①)

備忘録(読書感想文『まだ知らない青』①)

五行歌集『まだ知らない青』水源純(市井社)水源純氏の第四歌集『まだ知らない青』というタイトルを見た時、少し違和感を感じた。

明暗のグラデーションを帯びた青(厳密には空の青)を右から左へ見渡して、どんな青を見たって、どこかに属する青でしょう?って。

まだ見たことない青ってまだあるかな?って。

そんな先入観をもって、表題歌に触れた。

何度も見あげた空なのに
こんなに青い!と
心は驚嘆する
とに

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備忘録(読書感想文『まだ知らない青』②)

備忘録(読書感想文『まだ知らない青』②)

【解釈で遊ぶ】ことばの奥に
在る
まあるいものを
やりとりしているような
私たち

作品から作者像を探るのは、ここではやめて、脳内が自然と遊んでしまった歌を二首。

「まあるいもの」というひらがな表記の柔らかさ、その有用性をわかりやすく説くことなどは、他の方々にお譲りするとして。

「まあるいもの」って、具体的にどんなものが想像できるだろう?いくつ想像できるだろう?と考えた。

最初に浮かんだのは

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備忘録(横道逸れ太郎君、暴れる)

備忘録(横道逸れ太郎君、暴れる)

備忘録(読書感想文『まだ知らない青』③)へいく前に。
『五行歌の会』経由で五行歌に触れたことのある人には(五行歌会へ行ったことのある人なら確実に)ごく自然に身についていることなので、読み飛ばしてもらっても大丈夫な話です(読み飛ばす以前に今日中に③をアップできるのか??)

【解釈で遊ぶ】(読書感想文『まだ知らない青』②)で私は水源氏の歌の“まあるいもの”や“極上の一滴”について色々想像した。

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備忘録(読書感想文『まだ知らない青』③)

備忘録(読書感想文『まだ知らない青』③)

【五行目に焦点を当てて】書き下ろしの歌があるのかどうかわからないが(※コロナ禍の間に、2割ほど歌を差し替えているとあとがきにあるが、それが書き下ろしかどうかは不明)、歌集の歌って、ほとんど2段階以上作者に見定められている。歌会とか歌誌に出すかどうかで1回目、歌集に掲載するか否かで2回目(歌会→歌誌→歌集だと3段階も!)。

つまり、掲載されているだけで十分「選抜メンバー」だ。

なので、ここに取り

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備忘録(読書感想文『まだ知らない青』④)

備忘録(読書感想文『まだ知らない青』④)

【五行目に焦点を当てて】……の後半です。お読みになっていない方は、こちらも、どうぞ(長いです)。

【あなたなの?私なの?五行目】厳密には【あなたなの?私なの?作者なの?読み手なの?犬なの?猫なの?五行目】です。

混乱気味な、そんな三首を。

「わるい人じゃあないのよ」
最後にそう結んで
肯定している
その人でなく
自分を

自分を……あー!、気づきませんでした。あー!五行目。よく言います。枕詞

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備忘録

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大海賊百景in大阪&うめきたSHIPホール(既に終了)コンテナに絵が書かれている。
ただそれだけといえばそれだけだ。

だが、50+α人ものキャラクターには、それぞれの背景があり、そのエピソードを一つでも知っていると、絵は胸の中で立体化されていく。

見る人ひとりひとりに絵の立体化は違う景色となって立ち上っていたことだろう。

私はちゃんと『ONE PIECE』を読んだことがない。アニメも欠かさず

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