薬師川智子 (Tomoko Yakushigawa)

2016年-アルファジリCEO。アフリカ農村の絶対貧困解決のために様々なモデルに挑戦。…

薬師川智子 (Tomoko Yakushigawa)

2016年-アルファジリCEO。アフリカ農村の絶対貧困解決のために様々なモデルに挑戦。現在ケニア西部の農村自助グループから農産物を買い取り、味噌やナッツバターなど自社ブランドをケニア国内などで卸・小売。2024年より外貨を稼ぎつつ、インパクトのある循環型社会を目指す新事業展開。

メンバーシップに加入する

■概要 2016年よりケニアで起業。アフリカ農村の絶対貧困解決のために農産物流通、加工など様々なビジネスモデルに挑戦してきました。 現在はケニア西部の貧困農村地域にて、自助グループから大豆・落花生・アボカドなど買い取り、味噌や豆腐、ナッツバターなど様々な加工品に加工して、ケニア国内+タンザニアなどに卸・小売しています。 2024年より、市場をアフリカ大陸外に広げ、外貨をしっかり稼ぎつつ、インパクトのある循環型社会をつくるべく、生産量世界6位のアボカド(が、4割放置・廃棄)を利用し新事業展開。近日中に日本法人設立予定。

  • 貧困解決への挑戦を追おう!

    ¥500 / 月

マガジン

最近の記事

その強さはどこから来るのか?という質問への回答 / 意志は行動に現れるという話

1.精神的強さの源私はよく、「どうしてそんなに意志が強いの?」と聞かれます。実は、最近まではその質問に答えるのが苦しかったのです。しかし、自己受容を経て新たなステージに達した今、答えることができます。 私の強さの源は、性格と「幼少期の教育」です。 親からの教育は徹底していました。 上には上がいる(目的のためなら現状に満足するな) 流されるな、自分の意志を貫け(長いものに巻かれるな。自分が正しいと思うことをしろ。流されるくらいなら辞めてしまえ) 継続は力なり(本気じゃ

    • 循環型社会を促進するアイデア - アボカド油とその他自社事業の廃棄・残渣利用

      私の物知り博士の友人が、とても素晴らしいアイデアをくださったので、遠慮なく当社の事業モデルに入れられたら、と思っている。その話を含め、ちょっと廃棄・残渣利用の視点からの事業モデルについて書きたい。 1.アボカド品種・用途による買取価格と貧困農家の収入向上アボカド生産量世界6位のケニア。 ケニアのアボカドは大まかに2種類あって、 ハス種やフエテなどの輸出品種と、雑多なローカル種である。 a. 輸出品種 12万トンの生産量のうち、1-2割(2-3万トン)程度しかない。 農村

      ¥500
      • 何が変わればアフリカは良くなるのか?父からの問いへの回答

        「何が変わったらアフリカは良くなるの」と、うちの父から質問を受けた。 この規模感大きな質問は、実はしばしば受ける。 アフリカって主語が大きいんで、ケニアで10年仕事してきた私の視点から語ってみる。(以下出てくる数値などは、個人の感覚値で言ってるので、研究論文などには基づいていません。) 現状の月収2万円以下の全ての国民の月収が、2万円ずつアップしたら、たちまちケニアは良くなると思う。ケニアは貧富の差が激しいので、感覚的に2万円以下の人を対象にしてみた。 マラウイのような

        ¥500
        • 食用油と健康についての分析 - アボカドオイルを中心に

          ケニアの貧困農村で生産するアボカドオイルを日本で販売して貧困を解決。 この事業では、とにかく儲かる構図ちゃんとつくっていきたい。「貧乏人は貧乏人を救えない」構図を終わらせるために。 そのため、アボカドオイルをただ売ってては絶対にダメ(単体で流行らせたところで市場争い)。機能性押ししてもダメ(誇大効能とかで流行らせるとか無理あることしがち)。 ってことで前のNoteでは、そうならないようなビジネスプランの概要を書いた。特に「これまで蓄積してきた実績の掛け算」=Farm-to

          ¥500

        その強さはどこから来るのか?という質問への回答 / 意志は行動に現れるという話

        マガジン

        • アルファジリの1週間の振り返り
          16本
          ¥500
        • 2019年の雑感まとめ
          14本
          ¥500
        • 2018年の雑感まとめ
          16本
          ¥500
        • 2017年の雑感まとめ
          60本
          ¥500
        • 2016年の雑感まとめ
          28本
          ¥500
        • 油絵
          1本

        メンバー特典記事

          循環型社会を促進するアイデア - アボカド油とその他自社事業の廃棄・残渣利用

          私の物知り博士の友人が、とても素晴らしいアイデアをくださったので、遠慮なく当社の事業モデルに入れられたら、と思っている。その話を含め、ちょっと廃棄・残渣利用の視点からの事業モデルについて書きたい。 1.アボカド品種・用途による買取価格と貧困農家の収入向上アボカド生産量世界6位のケニア。 ケニアのアボカドは大まかに2種類あって、 ハス種やフエテなどの輸出品種と、雑多なローカル種である。 a. 輸出品種 12万トンの生産量のうち、1-2割(2-3万トン)程度しかない。 農村

          循環型社会を促進するアイデア - アボカド油とその他自社事業の廃棄・残渣利用

          何が変わればアフリカは良くなるのか?父からの問いへの回答

          「何が変わったらアフリカは良くなるの」と、うちの父から質問を受けた。 この規模感大きな質問は、実はしばしば受ける。 アフリカって主語が大きいんで、ケニアで10年仕事してきた私の視点から語ってみる。(以下出てくる数値などは、個人の感覚値で言ってるので、研究論文などには基づいていません。) 現状の月収2万円以下の全ての国民の月収が、2万円ずつアップしたら、たちまちケニアは良くなると思う。ケニアは貧富の差が激しいので、感覚的に2万円以下の人を対象にしてみた。 マラウイのような

          何が変わればアフリカは良くなるのか?父からの問いへの回答

          食用油と健康についての分析 - アボカドオイルを中心に

          ケニアの貧困農村で生産するアボカドオイルを日本で販売して貧困を解決。 この事業では、とにかく儲かる構図ちゃんとつくっていきたい。「貧乏人は貧乏人を救えない」構図を終わらせるために。 そのため、アボカドオイルをただ売ってては絶対にダメ(単体で流行らせたところで市場争い)。機能性押ししてもダメ(誇大効能とかで流行らせるとか無理あることしがち)。 ってことで前のNoteでは、そうならないようなビジネスプランの概要を書いた。特に「これまで蓄積してきた実績の掛け算」=Farm-to

          食用油と健康についての分析 - アボカドオイルを中心に

          新・ビジネスぷらん!かなりの意外な方向に....!!

          ケニアの貧困農村のアボカド(ケニアはアボカド生産世界第6位!)を利用して、アボカドオイルを製造販売、貧困農村の収入向上を実現! これまで色々とチャレンジしてきたが、これまで以上に、本当にでかいインパクト出すには?! ということで、アイデアを結構練ってきました。本当に流行らせるならと頭を絞ったもの。8年間ケニアで事業をやってきて、アフリカ発のものを売ろうとすると、プロダクトアウトではとてつもなくインパクトを出しにくいことをボロボロになりながら実感したわたくしは、、、、、、思考

          新・ビジネスぷらん!かなりの意外な方向に....!!

          🥑アボカドオイル、日本で売れるためのマーケメモ

          本日は関西の方で、企業さんの食品関連事業の方々と ランチミーティングさせていただく 本当は朝10時にオフィスに伺う予定が、 3年に1度の頻度でしか起きないくらい(と言われた)のJR線超遅延! 結局JRを避けて遠回りし、2時間遅刻。 めちゃくちゃ余裕で家出たのに、この遅刻は予測不能でしたが、 理解していただき柔軟にご対応ありがとうございましたm(_ _)m 私はもはやケニア人だから ケニア人風トラブルに当たりやすいのかしら。 昨日・一昨日までは、アボカド油を日本で販売するに

          🥑アボカドオイル、日本で売れるためのマーケメモ

          World Food Forum Startup Innovation Awards

          知人にご紹介いただき、UNのアワードに応募したんだけど、 今日の日本時間16時が締め切りということで、昨日の夜書類書き始めて朝寝起きでピッチの撮影をしたんだけど、動画クオリティが低いので受からないかもと(プレゼンの中身はまとも)。 今回はほんとーにハイクオリティ動画を作る時間がなかった….

          World Food Forum Startup Innovation Awards

        記事

          新・ビジネスぷらん!かなりの意外な方向に....!!

          ケニアの貧困農村のアボカド(ケニアはアボカド生産世界第6位!)を利用して、アボカドオイルを製造販売、貧困農村の収入向上を実現! これまで色々とチャレンジしてきたが、これまで以上に、本当にでかいインパクト出すには?! ということで、アイデアを結構練ってきました。本当に流行らせるならと頭を絞ったもの。8年間ケニアで事業をやってきて、アフリカ発のものを売ろうとすると、プロダクトアウトではとてつもなくインパクトを出しにくいことをボロボロになりながら実感したわたくしは、、、、、、思考

          新・ビジネスぷらん!かなりの意外な方向に....!!

          🥑アボカドオイル、日本で売れるためのマーケメモ

          本日は関西の方で、企業さんの食品関連事業の方々と ランチミーティングさせていただく 本当は朝10時にオフィスに伺う予定が、 3年に1度の頻度でしか起きないくらい(と言われた)のJR線超遅延! 結局JRを避けて遠回りし、2時間遅刻。 めちゃくちゃ余裕で家出たのに、この遅刻は予測不能でしたが、 理解していただき柔軟にご対応ありがとうございましたm(_ _)m 私はもはやケニア人だから ケニア人風トラブルに当たりやすいのかしら。 昨日・一昨日までは、アボカド油を日本で販売するに

          🥑アボカドオイル、日本で売れるためのマーケメモ

          World Food Forum Startup Innovation Awards

          知人にご紹介いただき、UNのアワードに応募したんだけど、 今日の日本時間16時が締め切りということで、昨日の夜書類書き始めて朝寝起きでピッチの撮影をしたんだけど、動画クオリティが低いので受からないかもと(プレゼンの中身はまとも)。 今回はほんとーにハイクオリティ動画を作る時間がなかった….

          ¥500

          World Food Forum Startup Innovation Awards

          ¥500

          アボカドオイル事業とその展開について

          自社の新事業としてアボカドオイルの製造と販売を目指すんだけど、 そしてこれは伊治さんという新メンバーが挑戦する事業なんだけど、 代表のわたしとしては、これをきっかけに、 自社事業の柱のひとつにしようと、構想をもっている。 1.アボカドオイル事業をどうすすめるかもともと、KIRDIというケニアの政府機関にある搾油機を使ってはじめから製造販売できると思って、6万円+原材料を支払い、機械の使用ができるようにさせてもらったのだが、残念ながら全くだめでした。理由は非効率と、不適切な機

          アボカドオイル事業とその展開について

          井戸を掘れないかというはなし

          1.うまくいかなかったはなし 昔失敗した事業のトラウマで、これからも失敗するんだ!という思考を捨てて、どうすればできるのか、を考え直している。 「失敗した事業」っていうのは、もちろんケニアの貧困農村での事業のはなしで、 農村の自助グループと契約栽培したけど、低収量のため、相対的に買い集めコストが高すぎて儲からなかった (研究所のデータの単位あたり収量800kgって言ってんのに、どうして貧困農村でやると、肥料やって良い種使って全力でやってんのに平均200kgしか収穫できな

          ¥500

          井戸を掘れないかというはなし

          ¥500

          チーム作りに必要なこと - Be specific, make it a routine

          時々わたしも、「ケニア人は主体的にできない」「ケニア人はゴールに甘い」とかレッテルを貼りたくなることがあるが、そういう場合は大体、私のコミュニケーションの力量不足な場合が多い。 確かに、人口全体を見た時の傾向として、また中央値として、 他責思考 生産性を考えるのが苦手 個人主義的 綺麗に正確に仕事をするのが極めて苦手 失敗を避けるので、化石のごとく成長しにくい という特徴はかなりあり、おそらく性質としても、途上国のアジア人と比べると産業化には圧倒的不向きである。

          ¥500

          チーム作りに必要なこと - Be specific, make it a routine

          ¥500

          ビジネスという言葉 X クラファンは筋じゃないとおっしゃる方へのアドバイス

          若い人に本気が見えない、起業してやっぱりできませんでしたやめますというようでは現地の人に迷惑かけます、ビジネスというならクラファンは筋ではない、本気じゃないから融資や出資じゃないんでしょ、というだいぶ執拗な意見がありアドバイス差し上げます。 ビジネスにならないからとアフリカから撤退した大企業は、その社会的影響力や投入資金、雇用などから、挑戦すると言ってる若者の何千倍現地の人に迷惑かけてるということなのですから、同様のコメントは撤退した大企業の社長や株主に仰られるになる方がい

          ビジネスという言葉 X クラファンは筋じゃないとおっしゃる方へのアドバイス

          読んでください、応援してください

          クラウドファンディングに関する思いを改めて。 (日本はゴールデンウィーク真っ只中と思いますが、暇なしアルファジリは、365日営業につき、今日も猛烈に仕事中です。) ケニアでアボカドオイルの新事業の実行者となるのは、協力隊員の任期を終えたばかりの伊治さん。社内起業家として頑張って行きます。伊治さんは商売の経験はほとんどなくても、とても優れている人です。わたしが彼女となぜやりたいか? ぶっちゃけ過去、本気でこんなに一緒に頑張れると思った人が0人だからです。そう言う人と出会っ

          読んでください、応援してください

          ケニアのコーヒーロースターとつくる、デカフェの穀物茶、開発前進中。

          ニッチな加工品を多種生産する弊社で、 商品開発は代表の私の大役。 原料 、技術や設備利用 、パッケージ 、市場 全部がバランス取れるアイデアを実現させる仕事なので、 社内では本当に私しかできないし、私がやるべき仕事。 名産品が全然ない、どうしようもなく貧困地域の 「どこにでもある」作物を「欲しいもの」に変えていくため、 数打てば当たる戦法で作りまくっている。 小規模農家に対して「市場あるから作りなさい」ではなく、 生物多様性の美しさを邪魔せず「すでにあるもの」を利用する

          ¥500

          ケニアのコーヒーロースターとつくる、デカフェの穀物茶、開発前進中。

          ¥500

          朝日新聞 with Planetで弊社の取り組みが紹介されました

          朝日新聞社がビル&メリンダ・ゲイツ財団のメディアパートナーシップに基づき運営する with Planet にて、弊社の取り組みが紹介されました。 編集長の竹下さんはとても優秀な方で、情報や文章の正確性が本当に素晴らしいです。細かく確認しながら記事の作成を進めていただき、今日の今日まで最新の情報となるように編集していただきました。 心から感謝です! さて、今日は私たちの新たな前進に向け、店舗もお家も全ての中身を新拠点にお引っ越し。社員が頑張って引っ越ししてる中、私はパソコ

          朝日新聞 with Planetで弊社の取り組みが紹介されました

          社内で新事業をやりまくり始める理由。

          これからアボカドオイルの新事業が始まり、日本人のプロジェクトマネジャーが中心となって事業をやっていく。 こういうことをどんどんやろうと思い始めたのも、いろいろ理由があって、一つは自分も含め、社内の人が成長しているというのがある。だから、実現可能性のあるアイデアを最速で実行に移すリソースをちょっとは持ってたり、新しい人材育成にコミットできる時間ができたってのがある。 もう一つは、アフリカ(と一まとめにするのもちょっと違うけど)の特性として、ビジネスが他の大陸より圧倒的に難し

          ¥500

          社内で新事業をやりまくり始める理由。

          ¥500

          見捨てられるモノを、逸品に生まれ変わらせる

          弊社で新事業が始まります。 ぜひともご支援をお願いいたします! 貧困小規模農家さんたちの、庭先にある大量のアボカドを、 子供たちの学費に生まれ変わらせるため、この事業を開始します。 現在、ケリチョカウンティーで協力隊員として頑張っている伊治さんが間も無く任期を終え、弊社で一緒にアボカドオイルの製造と販売をやっていきます。 「小規模農家の作物から、世界に通用する加工品をつくる」 ことをミッションに、 ユニークネスで社会にインパクトを出していきます。 さて。 アフリカ農村

          見捨てられるモノを、逸品に生まれ変わらせる